rappappanekoのらっぱ日記

あおいのトランペットよもやま話

雑感〜油断大敵〜ウイルス対策

部活動に思う

何やら隣県(府)では、例のウイルス蔓延防止措置の一環として、学校の部活動自粛の要請が出ているようです。そして追うように私の在住地域でも。

スポーツもですが、文化系部活動の中でも吹奏楽部や合唱部などは感染リスクが高い方なのでは、と思われます。

 

私自身も中高とブラバンに情熱を燃やす青春時代!を送ったので、そして今まさに姪っこが楽しくてしょうがない部活動を制限されていると聞いているので、その無念さを思うととても心が痛むのですが…

 

意見はさまざまあるでしょうけど、時々散見する、プロスポーツがやっているのだから部活スポーツも出来る、というのはいささか単純すぎる見方なのでは。

部活動が教育の一環として大切なのはもちろんですが、ここではそれは横に置いておいて。

プロスポーツそしてプロの音楽家は、対策に資金も手間もかけています。その為に去年から、個人事業のレベルでも行政から補助金も出ています。

ミュージシャンやパフォーミング系の芸術家のお仕事では、PCR検査陰性証明が必要なケースも見聞きします。(このPCR検査の精度や意義はさておき。検査してもそもそもそれが正確かどうか。また陰性陽性も検体採取時の状態であって、例えば陰性であってもそのすぐ後にウイルスに曝露した場合は検査の実質的な意味が無くなってしまうので。完璧な安全の保証とは言えないですね。)

 

プロフェッショナルは、学校部活動やアマチュア趣味の集まりに比べて、専門家のエビデンス情報を逐一調査した上で、明らかに手間や経費をかけて対策をしています。

とはいえ、そこから学校生活やアマチュア活動の場で活かせるアイデアもあると思います。

テレビ報道情報ですが、とある学校の吹奏楽部は昨年の学校再開と部活動再開にあたって、部員みんなで何週間もかけて行動パターンや動線を全てチェックして、練習の空間や人物同士の接触について、生徒自身でルールブックを作って、守るようにしたそうです。

科学的データに基づいてのお仕着せでない対策、現場の人間が自ら意識付ける行動、という意味では、参考になるのではと思いました。

 

 

私に出来ること

この1年間に得た、感染リスクの低減についての実験結果など、公開されている情報から、自分なりの実行方法を。

感染リスクの低減に必要な要素は、

時間×空間×人数×基本的なウイルス対策(換気・シールドやマスク・うがい手洗い・手指物品のアルコール消毒などなど)

○時間は短く

○空間は容積を広く

○人数は少なく

ウイルス対策は可能な限りの手段をこまめに

 

演奏する時は、生じる飛沫の方向と距離を考えて、ソーシャルディスタンスとパーテーションで人物同士を防御することを、常に意識しています。

⭐︎私の教室での対策↓

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⭐︎演奏時の対策↓

◎お客様と距離をとって野外演奏 or 小規模のお店でのライブは演奏者2〜3人編成でお客様入場数制限 or レンタルホールで無観客配信

◎演奏ステージを短く(45分×2回→30分×3回に変更)、演奏中の換気システム使用以外に、休憩時間はサーキュレーターを利用した外気との換気

◎飲食しながらの演奏をしない、手指消毒、演奏時以外のマスク着用徹底

 

実は昨年の本番対策で、小型のサーキュレーターを2台購入しました。小さいホールなら換気時に役立ちます。もちろん教室でも充分使えるので、安くゲットできてお買い得でした◎

ちなみに冬季の乾燥の対策として、充電式の加湿器も3台購入しました。これも本番でも教室でも持ち運べる小型。(ただし結露しやすいので、使う場所や機材や楽器に要注意!)

 

 

 

最近ニュースで見た情報まとめ

参考備忘録的に。

●音楽で感染クラスターが生じたケース

時間2時間(途中での換気の有無は情報無し)

広さ12畳(個人宅)

人数10人

内容 合唱の練習(マスク無し)

⇨感染者(ウイルス陽性)5人

●スポーツ遠征で感染クラスター発生

時間 不明(所要時間などは不明、都道府県外への移動ありなので数時間以上と推定)

共有空間 バスでの移動あり(分乗か同乗か、換気状態、競技時の状態など不明)

人数約30人

内容 趣味スポーツの集まり(競技内容など公開情報なし)

⇨感染者(ウイルス陽性)11人

 

前述の部活の制限に、参考になるのでは?

 

 

 

気持ちとの折り合い

「ウイルスに勝つ!」「コロナに負けない!」というあまり役立たない精神論を掲げるよりは、情熱を持った上でも冷静な対応と判断を、と思います。

私自身は、まあ余り「勝ち」「負け」で物事を判断しないように心掛けてます。勝ち負けがあるとしたら、自分に、かな。

粘り強く努力して、それでいて気持ちに余裕を持って、機会をとらえたら瞬間で動いて、、、

 

音楽の機会を持つプロセスは、気持ちも時間も費やすので、諦めるのに「惜しい」「残念」という感情が生じることもよくわかりますが…

 

あくまで私の個人的な意見ですが、やはり去年からこちら、集客するイベントの企画は難しいです。

状況を見て、中止や無観客(配信)に切り替えるべきと思います。人を動かさないことが、医療を守ることになるのだから…

状況で変更の判断を下せないのであれば、イベントの企画はしない方がいい、とつくづく思います。

何がなんでもやり切る、のが美徳と思われがちですが、創意工夫の上でも無理そうな時は、勇気ある撤退もひとつの社会への貢献になると感じます。

 

何より、演奏する側はどんな状態でもある程度覚悟の上で良いとして。

時間と費用をかけて来てくださるお客様がいざ会場に着いて、「感染対策が不充分そう」「中で人が密になってる」「そろそろ休憩して換気して欲しい」など内心思っても、回れ右して帰ったり、途中で切り上げたり、しにくいなぁ…などという状況は避けたい。それは楽しめない。

たとえ集まるのが全員“勝手知ったる”だとしても…責任ある態度、取りたいものですね。

 

ちなみに、無観客・有観客でのオンライン生配信も、この1年間ほどのあいだに平均したら月1ペースで経験して来ましたが…これについてはまた別でまとめてみたいと思います。いろいろ思うところがあります。