rappappanekoのらっぱ日記

あおいのトランペットよもやま話

暑い季節の楽器のお手入れ

本番によって、使う楽器を替えています。前にもちょっと書きましたが、今月はトランペット中心。

そしてこれも先ごろ記事で触れましたが、楽器が増えてなかなかクリーニングが間に合わない!でも本番までの日数を考えて、しばらくぶりのトランペットを、本日洗いました。

 

そしたらまあ、出てくる出てくる…悲鳴と絶句。プロの端くれとしては、恥ずかしい汚れの数々。激しく反省しました。(あまりの汚れなので写真は自主規制)

時々マウスパイプにスワブは通していたものの、まあやはり洗わなくてはダメですね。

それもできれば、汚れが酸化したりサビや匂いの元になりやすい、この暑さになる前に。

 

ちょっとピストンの動きも悪くなっていたのは、いくらオイルをさしてもどこかしら汚れが出てきてたのでしょう。

洗った後は快適なフィンガリング。音のツボも定まって、きちんとビルドアップしていけばいい感じに鳴りそう。

(もっと早く洗っとけっ‼︎)

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とりあえず手近にあった、軽いめのグリスとオイルをさしましたが、たぶん暑くて、オイルは蒸発しやすく、グリスは流れてしまいやすいはず。

トランペット自体も、まずまずの古さで摩耗もある。

もう少し、濃いめ重いめのグリスとオイルに変えなければ。。。確かストックがあったはず。

 

楽器をお風呂場で洗ったら、汗をいっぱい描きました。

これも前に載せました、CORNETグラスで、自家製ベリーソーダで、水分補給とリフレッシュ!
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親子三代らっぱ吹き

この記事のプロローグはこちら

 

rappappaneko.hatenablog.com

 

 

そういえばずっと昔、父が酔っ払った勢いで?私の楽器をちょっと吹いてみたことがありました。

何故かそれが、瀧廉太郎の「荒城の月」だったのは、ご愛嬌。でも運指とかちゃんと覚えてるんですね。三つ子の魂百までじゃないけど、若い頃に一生懸命にやったことって、何十年もやらずに放っておいても、残っているものなんですね。

 

 

そして祖父の話。父からの伝聞です。

うちの父方は、クリスチャンの家庭で、うちもそうなのですが、元々は祖父が「救世軍」で活動していたからなのです。

 

救世「軍」で、今のご時世誤解を受けやすいのですが、これはイギリスから始まったプロテスタントキリスト教の一派で、世界的な規模で布教活動や慈善活動をしています。病院もあると聞いたことがあります。

呼称や用語、組織が軍隊のものなので、ちょっとユニークですね。

新興宗教やカルトではありません!)

 

私は子供の頃には何度かみたことがあるのが、「社会鍋」という募金活動。年末の繁華街などで鍋を掲げてその中に募金を入れてもらうのですが、よくそこで軍服のようなユニフォームに身を包んで、トランペットで賛美歌を吹いてらっしゃいました。

ある程度の年代の方はよくご存知かもですが、今では若い方が目撃することは少ないかもしれません。

 

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これは先日たまたま近くまで行ったので、前を通ってみました、京都は四条富小路下ル「救世軍京都小隊」の、いわゆる教会の建物です。

綺麗にされていて、横の入り口はバリアフリーになっていますが、でも由緒ありそうな古い建物ですね。中に入ったことはないのですが、一度は拝見したいものです。

 

祖父の話に戻ります。

救世軍の楽隊でコルネット救世軍はイギリス発祥なので、ブリティッシュスタイルの金管バンドが元になっているんですね)を吹いていた祖父は戦前、布教活動であちこち行っており、祖母は兵庫県日本海側の小さな村の出身なのですが、おそらく豊岡あたりで知り合って結婚して、京都市内に移り住んだようです。

戦中は、キリスト教は宗教弾圧を受けていたはずなので、クリスチャンとしては大変な時代であったと推察します。

 

戦後復興期を経たおそらく1960年代前半、何があったか祖父は出奔してしまい、それきり父も、そして結婚した母も、他の家族も祖父とは会うことがないまま。。。最後は北海道あたりに居たとか居ないとか。

(長年経って、不動産の名義変更か何かで、戸籍や本籍を見て、亡くなっていたことがわかったのですが、お墓の場所などもわからず。こんなことってあるんですね。

祖母などは可愛さ余ってなのか、祖父は「戦争中に焼夷弾に当たって死んだ」などと虚偽を私たち孫に吹き込んでいましたから!)

 

当然私も祖父には会わないままです。私自身いい歳になってトランペットを続けている今、もし祖父に会えていたなら、どんな話をしただろうと、想像はしてみますが。

家族のこと音楽のこと、いろいろ訊いてみたかった気もします。

 

「親子三代らっぱ吹き」とは書きましたが、父は祖父が実際にコルネットを吹いているところは実際には見聞きしたことが無く、私が中学校で吹奏楽部に入った時は(最初はトランペットではなくてホルンでした)、父がトランペットを吹いていたことも知らなかったのです。

 

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さて、その救世軍で祖父が吹いていただろうコルネットが、上記のプロローグ記事で触れました父のトランペット共に、何故か救世軍京都小隊ではない別の教会に保管されているのが見つかったのが、今から20年近くも前でしょうか。

楽器としては使用に耐える状態ではなかったこともあり、祖父と父の縁ということで、私がそれらの楽器を引き取らせてもらいました。

オーバーホールには出してひと通り手を入れたものの、これまた結局人前で吹くことはなく、実家のピアノの上に居ます。この、数奇な運命を経た楽器たちが、これまた興味深いのですが、これについては別に書いてみたいと思います。

 

 

 

余談中の余談ながら父に聞いた話によると。

祖父が居なくなった後、祖母は別の教会に行っていました。(祖母の好きな賛美歌は、トラッドジャズでもよくやる「いつくしみふかき」What A Friend We Have In Jesus

その教会は下鴨にあるのですが、建物を建てるあいだ間借りしていたのが、上記の救世軍京都小隊だったそうなのです。

そして完成した下鴨のその教会に、私の母が通うようになり、父と出逢って結婚したのです。(私の名前はその教会にちなんでつけられました。)

楽器のことといい、家族のつながりといい、キリスト教会との関わりといい、なんとなくどこかしら、世代を超えて繋がってるような気がします。

ミニコラム 穴が空いたバケツの歌

今週のお題「わたしの好きな歌」

 

 

My Bucket’s Got A Hole In It

♪おいらのバケツに穴あいちゃったよ〜、だからビールが買えないよ〜♪  と歌う私。

 

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先日の、新しくオープンしたホテルラウンジでの演奏のワンシーンです。

(私が歌えるレパートリーは限られていて…もっと増やしたい!

ちなみにこの日は、私以外に2人歌いました。突然予告無しに歌い出しても怒られないのが、トラッドジャズのいいところ!)

 

 

 

自分のバケツで買いに行くってことは、ビールの量り売り、みたいなことなんでしょうね。

 


I can’t buy no beer.

1つの文の中に、否定を表す単語not とno を2つ使うことは、学校で習う英文法では×。自然な英語という観点はさておき、not を取るか、no をany に替えるか、が正しい。

しかししかし!アメリカ南部の黒人英語に於いては、二重否定は、特徴的な方言なのだ、と何かで読んだ覚えがあります。

マーガレット・ミッチェルの小説「風と共に去りぬ」の日本語訳では、このあたりの訛り加減が、苦肉の策っていう感じになっていたのを思い出します。

 


ニューオーリンズジャズの曲名や歌詞は、訛りやスラングの宝庫ですね〜。面白い!

私の数少ない歌のレパートリーの中で十八番(?!)と言えるのが、Big Butter And Egg Manというやつ。直訳するとわけわかりませんが、要はその昔のこと、♪毎日卵とバターをたっぷり食べさせてくれるリッチな彼が欲しいワ♪ということ!

 

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この私のリーダーバンド「サンシャイン・ジャズ・トリオ」(この時はカルテット編成でしたが)の情報は↓

https://www.facebook.com/sunshinejazztrio/

8月は次々と本番控えております。

演奏依頼も絶賛受付中!

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大荷物再び

前記事にも書いたように、今月はビッグバンド活動に復帰したので、またまた大荷物は必至…

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この写真は以前の、リハーサルに向かう時のですが、このようにビッグバンド仕様のケースはこれ。

私は、カバンをいくつも持つのはできるだけ避けたいタイプ(分けなくてはならない時はありますが、分けるとなんだか忘れ物や失せ物をしてしまいそうで)。

1つのバッグに、楽器2本(トランペットとフリューゲル)と楽器スタンド、ミュート類、譜面一式が入っています。本番は、これに譜面台と衣装などが加わって、ますます重い。

 

そう、今回もフリューゲルホーン使用が決定的なセットリストなので、ケースはこれです、これ。

 

ちなみに、これも以前の写真ですが、このケース、なんと小さいコインロッカーに入りました!!!びっくりでした。

ただしギリギリの大きさだったので、もう少し嵩張るモノが入っていたらアウト!ですね〜

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貴重品ではあるけど、危険物ではないかな…

 

 

京都の7月は蒸し暑くて体力奪われますが、よく食べてよく寝て、トレーニングやエクササイズを欠かさず、スタミナアップを図って本番に臨みます♪

荷物運びも、トレーニングや〜!

 

全ては、少しでも良い演奏のため!

マウスピースのセッティング問題

諸事情によりしばらくビッグバンドの活動をお休みさせてもらってましたが、昨日から再開!リハーサルにも行って来ました。良いリフレッシュになって、また新鮮な気持ちと感覚で、譜面と音に向き合うことができました。

 

 

普段は、いわゆるスモールコンボでソロ的リード的に動くことが多く、わりと自由に歌いたい場面が多いです。

トランペットには、バック5C26-24を。シェイクやビブラート、音のベンドなどのニュアンスがつけやすいです。

コルネットには、普通のバック5C。(26-24に相当するものがそもそも存在するのかどうか?これは調べてみるべしですね〜)

 

しかしながらフルバンドはセクションプレイ。音程や音の反応、お互いの音をモニタリングする関係で、よりタイトにシビアに音を決めていきたい。

ということで、先輩プレイヤーからのアドバイスもあって、マウスピースを使い分けしてみています。

ビッグバンドの時のトランペットには、バックの普通の5Cを。その方がセクションとしての音はひっつきやすい、みたいです。

たぶんこのままいく、かな。

 

 

 

といってもこれはマイナーチェンジの範囲内、ですね。

私、楽器やマウスピースをコロコロと替えていく器用さにはイマイチかけているもので。慎重派です。

 

私の能力はさておき。

径やリム厚やリム形状、スロートやシャンクがあまりに違うものを短時間に替えることは、体の動きが混乱して、演奏能力の維持向上には邪魔になると、私は考えます。

ブレスの流れと体の内側の空気圧の感覚、決して大きくはないアンブシュアを支える口の周りの筋肉の動き、ちょっとしたことで変わるし狂う。

デリケートな問題です。

 

 

 

私が現在使用している主な楽器は、

トランペットが、シルキーB5をメインに、サブがヤマハ旧カスタム。

コルネットが、バックのロングタイプ、です。

 

マウスピースはどの楽器に対しても、バック5C相当で揃えています。

何度も言いますが、持ち替えに対して器用ではないタイプなので、いろいろキャラクターが異なる楽器を使い分けるにあたって、せめて口当たりだけでも共通にしたいという観点からです。

 

フリューゲルホーン(借用)は、XOを使っています。借りているマウスピースは、自分には使いにくい型番のもの、または、シャンクが楽器に合ってないものでした。なのでマウスピースだけは自前で購入しました。ニューヨーククラシックというメーカーのものの、やはりバック5C相当で。

持ち替えて吹いてもあまり違和感無く、吹きやすいので、重宝しています。買って良かった!

 

 

rappappaneko.hatenablog.com

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実はバックの普通の5Cも、お試しのつもりで借りているもの。

一度楽器店で、ありったけの5Cを出してもらって試奏はしましたが、購入までに至らず。特にバックは、同じ型番でも個体差が大きい印象なので、いくつも試した方がいいみたいです。楽器との相性もあるし。

※同じ型番のものを複数在庫揃えている楽器屋さんは、良い楽器屋さん!不良在庫を抱えたくないお店の事情はわかりますが、売り切りで1つずつしか仕入れてくれないと、選択の余地が無い…。

あるいは、楽器との相性が悪い(ガタつき有るなど)ですぐにメーカー在庫を問い合わせてくれるとか、良い対応して下さると本当に助かりますね。

 

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その時に、同じ5C相当のラインナップで、ボブリーブスも試奏してるんですが、これは私にはあんまりだった印象。ヘビータイプは音に重みが出たり派手に鳴るかもしれませんが、やはり消耗が激しくて私はちょっと苦手かも。

どうせボブリーブスにするなら、カップとシャンクがスクリュー着脱式ので、いろいろ組み合わせ試してみたいですよね〜

ミニコラム 愛いやつよのう〜

これらはマグネット付きの、小物ハンガーやクリップ。

りんごのA、は私の名前のイニシャルにちなみ。

もう1つのはもちろん、ポイントはらっぱ♪

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楽器屋さんからのDMなどを挟んでおきます。ライブのお客様から頂いた、旅先からの絵葉書も。

可愛いので愛用しています。

他にもマグネットの人形、これはメキシコへの何度目かの演奏旅行のお土産ですね。

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このマグネットがくっついている扉は、京都市内実家の、防音室です。

ここでレッスンしたり、練習したりしています。アップライトですが、ピアノも置いています。

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余談…

戸建ての防音室で、ヤマハ製の「サイレントハウス」というシリーズです。建ててから15年以上経ちました。

去年にメンテナンスの件でヤマハのお店に相談したところ、なんとサイレントハウスはもう何年も前に製造中止になっているんですね。

でもメンテナンスにも対応してもらえるようだし、つい最近も、悪天候で入口庇(ひさし)部分に不具合が出たケースがあったとかで、無料点検のお知らせが来ました。

何年経ってもアフターサービスはばっちりです。お高い買い物なので、当然と言えば当然ですが。

 


(近く、レンタルスタジオとして時間貸しするプランもあります。)

(レッスンのご用命、レンタルスタジオ使用について、お問い合わせはお気軽にどうぞ!)

おニューのプランジャーミュート

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100均のお店で、また買ってしまった、プランジャー。。。

ちょっと小ぶりだし、いいかな〜と思って。

って、プランジャーミュート幾つ持ってるねんっ!(推定4つ目。他に23個処分済み)

100均って、ついつい買っちゃうしコワい。

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練習で試してみました。

小さい分軽くて扱いやすい。

新しいので、めっちゃゴムのニオイがします…

 

音の止まり具合もまあまあ良い感じ。径が小さい分、楽器の朝顔の中央部分で使うように意識しました。逆に、なんとなくマイルドに音をぼやかすのには、朝顔の縁に近い部分で、中心を外して使うといいかも。

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来月の2DAYSライブで試してみようかな〜♪

 

 

rappappaneko.hatenablog.com

 

クーリングダウン

私は1日のプレイの締めくくりに、クールダウンのエクササイズをします。

やはり、心身の状態がどうしても吹けないくらい悪い時や疲れ切っている時以外は、やるようにしています。

特に演奏上でキツいスケジュールが続く時は、絶対にやった方が、コンディショニングの効果が上がります。

 

 

 

中低音域から下を、スケールを使ってレガートで上がり下がりするようなパターンです。

音量は、大き過ぎない小さ過ぎない、その時の自分が吹きやすいダイナミクスを感じながら、が効果的です。

疲れている時だからこそ、体全体を使った大きいブレスと、唇へのプレスが最小限になるように、注意を払います。

 

 

 

生徒さんの中にはなぜか、これめんどくさいしやりたくないと露骨に渋る人がいましたね〜。

いやいや、酒を一杯やるより、クールダウンよ?数分間で効果があることは、やりましょうよ!

 


私の音大時代の師匠ダニエル・ドワイヨン氏直伝です。私も必ず毎日やります。なんならアレンジして2回ぐらい。

 

 

 

数時間の練習、特に実際の曲に取り組むと、やはり疲れます。本番後はとっても疲れる!当たり前です。

唇の粘膜を息で振動させて、それを口の周りの筋肉で支えて微妙なコントロールをし続けるのですから。

楽器を持つ腕、エアの圧力を調整し続ける体全体も、疲労はあります。

バテて音がダメになる前に、きちんと休憩を取っていても、疲れというのは避けられません。

 


簡単な吹きやすい形の音を吹くことで、カラダと脳みそに良い状態を思い出させて、良いサウンドのイメージで1日を終えるようにします。

きっと次の日の“朝のひと吹き”の、良い動きにつながることでしょう。

 

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しんどくても本番の後、吹いた方がいいんだよね〜。。。

 

 

 

☆ワンポイントアドバイス

1日の練習の終わりは、クーリングダウンで疲労感を和らげて、プレイを終了しましょう!

激しい運動の後の整理体操と同じで、疲れて硬くなった筋肉をほぐし、明日にまた良い状態でウォーミングアップを始めるためです。

 

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ウォーミングアップ

朝起きたら、とりあえず何をするより前に、すぐにひと吹きするようにしています。

よっぽど体調が悪い時とか、年に1〜2回のバケーションくらいしか、朝練無しにしないように心がけています。

 


“朝のひと吹き”は、だいたい鳴らないです。でもそこはあまり気にせずに、カラダをきちんと基本からから動かすことにフォーカスします。

大きい“下から上”を意識した深呼吸も、エクササイズとして行います。

とりあえずは、基本になる音のロングトーンと、2オクターブにまたがるレガートとタンギングを、音が鳴らなくても良いので、楽器に息がきちんと通っていることを意識して、ひととおりやります。

姿勢やフィンガリングのスムーズさ、マウスピースへのプレスが最小限に感じるように、身体の中のエアの圧力が最適にコントロールされた状態を心がけます。

 


そのあと、ご飯を食べたり家事を段取りしたり運動したり、の時間を挟んで、本格的なウォーミングアップのメニューに取りかかります。

ウォーミングアップには、あらゆる要素をひととおり取り入れてます。ロングトーン

レガート(スラー)、タンギング(アタックや発音)、スケール、アルペジオ、ハイノート、ペダルノート、と全部をひととおり触ります。

一応、バズィングの要素も入れています。

 

 

 

有名なトランペットプレイヤーも、起床後すぐのひと吹きが大事と言っていますね。ヨウコ・ハルヤンネ、エリック・オビエ、北村源三…などなど本やインタビュー記事などで読んだことがあります。

最近では東京のジャズトランペッター菅野淳史さんも、やはり同じことおっしゃってました。真理ですね。

 


そしてどこでも、どこであっても朝のひと吹きは大事!

キャット・アンダーソンがホテルで練習しすぎてクレームを受けたとかいうエピソードもあり。

エリック・ミヤシロさんも、マウスピースだけでも良いので、唇に当てて常に感触を忘れないようにすると良い、と勧めてられますね。

 

 

 

私も、朝のひと吹きとそれに続く一連のメニューは、自分のコンディションを把握して作っていく上で、毎日欠かせないルーティーンです♪

 

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ウォーミングアップ時に、ピアノなどで音を聴いて音程に集中しながら、サウンドを作るのも大事。

 

 


☆ワンポイントアドバイス

ウォーミングアップに関して、自分のルーティーンを持とう!

よく、その日その時に気分次第で、行き当たりばったりのやり方で音を出し始める人を見受けます。これは真の上達のためには、良くないやり方ですね。

毎日同じことをすることで、自分の状態を感じて、自分のサウンドをじっくり聴いて作り上げる作業が可能になります。

トランペットは、ただでもその時の自分の体調や精神状態、音場や気温湿度に左右されやすい楽器です。

ウォーミングアップの時間は、トランペットを吹く自分の身体のベストコンディションを作る重要なポイント。

毎日同じパターンで、自分の音ときちんと真摯に、心を落ち着けて感覚を研ぎ澄ませて向き合いましょう!

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