音楽大学時代以前は、吹奏楽やクラシック音楽を主に演奏していたこともあり、マウスピースは大きめのものが多かったです。
確か、高校時代はバック11/2C、音大に入ってからシルキーの11や11E~最大のもので18、大きいマウスピースはスタミナアップのトレーニングの意味もあって、師匠のススメでした。
前にも何度か触れましたが、私自身はマウスピースはあまり変えないタイプです。自分の楽器や奏法とダイレクトに接している分、頻繁に変えると混乱を招いて、テクニックの向上を遅らせることになりかねない、という考えからです。
変えるとしても、マイナーチェンジに留めます。
大きく変えると、その時は一時的に新鮮な感覚を受けて、何となく良いように感じてしまいやすい。そして慣れるに従って、実は自分の弱点は改善されていないことに気づく…というスパイラルもあり得ます。
(曲やバンドによって楽器やマウスピースをまめに持ち替えて吹く人もいますが、それはそれで何かコンセプトがあるのだと思います。私のように器用でなく、音色にプライオリティを置くプレイヤーには向かないかな、というのが私の考えです。)
ライフワークとしてトラッドジャズをやり始めてからは、持久力保持の面からバック7C。
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径が同じでちょっと浅いバリエーションであるバック7Dで、音色の明るさとビブラートの派手さ、高音域のコントロールを加えて。
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ダイナミクスの大きさを加えた上で、試奏時にエアの抜け感が良かったバック5Cの26-24(スロートとバックボアを改変してある)
…これらのチェンジは数年スパン、滅多なことでは変えないというのを貫いております。
正直、現在使っているバック5C 26-24は、感覚優先で購入を決めたので、楽器本体シルキーB5との相性は「???」、慣れが出てきた後の吹奏感など懸念でした。信頼するらっぱ先輩も同じ見解でした。
このマウスピースに替えてからこの夏で3年になりますが、今のところうまくいっているかなと感じています。
音のボリュームは出し易いので、フルバンドの4番パートやニューオーリンズ系の演奏では◯、しかしながら、耐久力やハイノートのコントロールには十分なトレーニングが欠かせず、課題が残ります。
☆ワンポイントアドバイス
同じ型のマウスピースを2本、持っておくことをお勧めします。特に練習で楽器をあちこちに持ち歩くことが多い方、頻繁に本番やセッションで吹く機会が多い方は、予備としてもう1本同じものがあれば安心です。
留意する点は、
●購入する時には、できれば楽器店に自分の楽器を持って行って、マウスピースが楽器にフィットするかどうか試してから購入すること。
(試奏の際、傷防止のためにセロハンテープをマウスピースに巻く楽器店が多いですが、これではグラつきなどフィット感を確かめるには不向きです。いくつものマウスピースをなんども取り替えながら試奏するならともかく、最終的にはお店の人に頼んでテープは取り去ってもらって嵌めてみましょう。もちろん購入前の商品を傷付けないように、着脱は丁寧に慎重に!)
●2本のマウスピースは、一緒に同時に持ち歩かない。矛盾するようですが、万が一の紛失・盗難を考えると、1本をメインとして使って、もう1本は予備として保管しつつ、時々は使って楽器と馴染ませておくとベター。
私のマウスピースも、先発とサブでは購入時期は半年差ほどながら、変色度合いが違います。