※情報に変更があった場合は、追記しています。状況は刻一刻変遷して、それらを個人的にSNSで情報を得ている限りの情報ですので、多少の漏れや不備をご承知おき下さい。
昨今の社会情勢と音楽の社会的役割について考える、第3弾。
もちろん、WHO世界保健機関によってパンデミック(感染症の世界流行)と宣言された、新型コロナウイルス(アルファベット表記言語では、new coronavirus や COVID-19 などと表されてます)の影響、です。
もうちょっと違う話題もお届けしようと様々なネタを仕込みつつ、時事問題を優先します。
(私も知らず知らず鬱憤たまってるのかも…ホンマにミュージシャン暇やとロクなことない、ゆうやつですな。)
自分ではわりとあっさりと現状を受け入れているつもりですが、やはりどこかしら、気が抜けちゃっているのかもしれませんね〜
こちらのブログにも、私の演奏情報をアップさせてもらってますが、あまりに決定と中止の動きが有り過ぎて、まとめての再アップが難しいです。
変更があるものを順にお知らせしていますので、どうぞご了承ください。
先ずはなんとも悲しいお知らせ…「新宿春の楽しいジャズ祭り」が開催中止になりました。(例年5月第二土曜日、今年は5/9の開催予定でした。)
前にも少し触れましたが、これまでもお誘いいただいて3年連続で、このジャズイベントに遊びに行って、ちょこっとこっそりシットインさせてもらっていました。
今年は早々に、正式枠出演でお招きいただいて、文字どおり小躍りして大喜び!していただけに…ガッカリ度は半端無く…
イベントプロデューサーの方から直々ご丁寧にお電話頂戴し、「三日三晩考えました」とのこと、その無念さを思うと言葉も無いです…
ただ、チケットを販売開始する前のタイミングでの中止決定は、このまま運営を進めると「チケットを売って下さる出演者やスタッフにも申し訳なく」「買って下さるお客様にも申し訳なく」とおっしゃっていて、いずれ中止にするのなら早いめの今、と判断されたのでしょう。それは誠実で賢明な決断、支持いたします。
新宿区立の文化センターを丸ごと一棟貸し切りにしての、1日がかりのイベントであることを考えると、行政との連携や何かあったときのリスクも、考え合わせてのことだったでしょう。
予想どおり、この3月1ヶ月間だけの話では済まなくなっていますね。
私自身も4月5月のスケジュールを立てるのが、難しい局面です。
日本のライブハウスでも、きちんと具体的に対策を打ち出して周知に努めているところもありますね。「換気・消毒を実施しています」「入場数の制限をしています」必要なのはそういうことだと思います。
ただ、“ライブハウス”に必要なのではなく、それに類する空間でのサービス業には全て必要だと思いますが。カフェ、レストラン、居酒屋、カラオケ、パチンコ、スナックなどなど…
(トランペット教室もね!
ということで、末尾には私のトランペット教室でのウイルス対策について、フェイスブックに3/7付で投稿した内容を転載しています。)
イベントが無くなってしまったあと、その日時を使って何か代替イベントを仕掛ける動きもよく目にします。確かに、閉塞感はどんどん強くなっているのは感じます。それを払拭するためにも、何もかもを一律自粛する必要はないと思います。
きちんと対策を講じた代替イベントなら良いのです。しかしながら、どこかしら「こんな時はパーッといきましょう」的な感情面での開催理由が強調されていて、今現在社会で起きているウイルス感染状況やイベント開催の安全策には触れられていない…そういう開催趣旨には賛同しかねます。あくまで私の見解ですが。
昔々、私がこのギョーカイに足を踏み入れた頃は、本番演奏が無くなった時って、多少なりともキャンセル料が支払われたように記憶しているのですが…
今の私の努力は、このご時世ではありますが、何とか自分のイベントでキャンセル料を捻り出すことです。
がんばれワタシ!(涙出てきます〜)
視点を転じて、海外の状況を観察してみると…
以前はあまりそういうこと(複数SNSで情報を仕入れる)をしてこなかった私ですが、ここ2、3年は、Facebook、Instagramでお気に入りの海外のミュージシャンやバンド、ライブスポットなどと繋がって、演奏や活動、何が起こっているかを知って、時には直接アクセスして、広く見聞を広めるようにしてみています。
(時に情報過多、疲れを感じたら遮断)
インスタグラムでフォローしている、とあるトラッドジャズ系のツアーバンドは、急遽ツアーを中止。ニューオーリンズでも注目していたミュージシャンが参加していたのですが…
そのメッセージには、チケットの再利用や払い戻しについても、丁寧に案内が示されていました。そして何より、ステージにかける思いと断念するにあたっての無念さ、のみならず、このような非常時での、観客とツアーメンバーとスタッフ、そのご家族にまで言及した、健康と安全を願う内容でした。こういう発信をされるのは、誠実な対応だなぁ、と感銘を受けました。
オンラインの有料コンサートに切り替えた方もいます。
また、フリーランスで活動するミュージシャンやイベント運営に関係する業者、演奏会場を気遣って、チケット払い戻し分をdonation(寄付)に回してもらえるよう、働きかける文章も見かけました。
オンライン決済での投げ銭(チップ)を募って、動画を公開するなどもありますね。
賛否は分かれるところかもしれません。
昨年ニューオーリンズを訪れてから、ニューオーリンズ市や観光局、イベント主催団体などもフォローするようになりました。
ニューオーリンズ市やルイジアナ州の行政も、対応が素早く、かつ、インスタを利用してビジュアル的にもわかりやすい告知をしてますね。
「集会やイベントの規模は250人まで」「会場内では人と人の間を6フィート(約180cm)空ける」「スタッフへの手洗いや消毒について衛生指導を徹底すること」「観客やスタッフへの告知や連絡の方法を確実にすること」「イベント会場のドアは開けっぱなしにして手で触れる必要がないようにしておくこと」「60歳以上の観客の入場を断ること」「スタッフで体調不良が出た場合に備えて、予備の人員を用意しておくこと」etc……… 地方自治体のレベルで、ここまで細かく条件を出しています。そしてはっきりと「コロナウイルス感染拡大のスピードを緩めるため」と目的も述べています。
これが、合衆国が緊急事態宣言を出すのとほぼ同時のタイミングです。
※3/16追記 ニューオーリンズ市からの集会の制限は、今後8週間にわたって50人規模になりました。合衆国やCDC(疾病対策センター)主導のようです。
ニューオーリンズの4月の名物イベント、私も去年参加した音楽の祭典フレンチ・クォーター・フェスティバルも、10月に延期になり日程も具体的にリスケジュールされました。
去年に行くことが出来て、つくづくラッキーだったと感じます…今年の急な変更は、多くの人にとってもショッキングなことでしょう。
ニューオーリンズジャズの殿堂プリザベーションホールは、通常は入り口に並んで毎回立ち見までいっぱいにオーディエンスを入場させるのですが、完全予約制になりました。オンライン対応、ニューオーリンズへの旅行そのものをキャンセルする場合に対応するため、払い戻しにも対応だそう。このライブハウスは、座って観るのも木のベンチに並んで座るだけの場所なんですが、写真を見る限り、そのベンチシートが1人ずつの予約席に区切ってありました。実質の入場人数制限ということですね。
※3/16追記 プリザベーションホールは、休業閉館になりました。“追って沙汰があるまで”だそうです。
※3/17追記 すぐにニューヨークやニューオーリンズの主なライブハウスはすぐに無期限のクローズを決めましたね。公私問わず50人以上の集会が制限されているので、当然の動きでしょう。
※外出自粛勧告もあるようです。飲食店や小売店のようなlocal business は、手洗い・消毒設備の徹底や席数を減らすなどを求められています。ネットで窮状を訴えながら、テイクアウトや通販で対応しようとする動きあり。→バーやレストラン、劇場や演奏会場、公的施設も、無期限休業に。
※それぞれ海外からの情報の内容は、英語からの拙訳ですので、細かいところが違っていたらすみません。
日本も、中央政府なり地方自治体なり、こういう具体的な基準を示してもらったら、そこは几帳面な日本人のこと、このような非常事態への対応は充分可能だと思われるのですが。
そのためには、国として財政面の支援が数字を出して具体的にでてこないとダメですけど…まあ、ばら撒きポピュリズム一辺倒、一生懸命やってますアピールの意味のない記者会見を2回も観てしまうと、期待できないわ〜(嫌味、当て擦りの類です。)
先月終わりのコンサートでいただいたお花。(せめて写真だけでも明るく!)
生けなおしながら、もう2週間以上楽しんでいます。
明けない夜はない♪
(以下、3/7付で私がフェイスブックに投稿した内容の転載です)↓
[末尾に追記あり]
らっぱ倶楽部 松原あおいトランペット教室の 新型コロナウイルス対策について
私のトランペット教室は、今現在ほぼ個人レッスンでの実施になっていますので、生徒さんと話し合って合意を得た上で開講中です。
(グループレッスンや見学者が居られる時でも、5人以上になることはまずありません。)
大阪教室は、15〜20畳ほどの会員制レンタルスペースです。
オーナーさんの指示どおり、換気扇を常時使用しており、近く加湿・殺菌機能付き大型空気清浄機も導入予定だそうです。出入り口付近とトイレには、手指用アルコールスプレーを設置。マイクは使用前後に消毒。
講師自身がレッスン前後にアルコールシートでの拭き掃除をし、ドリンク用食器も使用前後に洗剤で洗浄しています。
京都教室・京田辺教室の自宅スペース(各6畳)も、レッスン前後に消毒拭き掃除、窓やドアを開けての空気の入れ替えを心掛けています。手指用アルコールスプレーも用意しています。
講師はもちろん、生徒さんの健康チェックもお願いし、少しでも問題あれば休みにしています。
トランペットは吹く楽器ですので、レッスン中のマスク着用は出来ませんが、お互い咳エチケットを守り、ウイルスなどの感染の可能性や皆さんの不安を減らすようにしています。
どうぞご理解ご協力の上、音楽を楽しみトランペットを楽しみましょう!
追記
もともとグループレッスンでも個人レッスンでも、講師と生徒さんは横に並んで同じ方向へ向けて楽器を吹きます。
トランペットという楽器の特質上、その方が音を聴き易いです。
レッスン中に対面で音を聴き合うことはありますが、その場合は2、3メートル以上離れる位置関係になります。
近距離で対面して、楽器を吹奏したり会話したりということはまずありませんので、お知りおき下さい。