rappappanekoのらっぱ日記

あおいのトランペットよもやま話

演奏イベント中止のお知らせ、付随する諸々

昨今の演奏イベント中止のお知らせ

先ずは、現時点(3/4)でわかっている中止になった演奏スケジュールをお知らせいたします。いずれも、今年1月末ごろから社会問題にもなっている、新型コロナウイルス感染拡大の影響です。

 

•3/19木 セッション・パーティーpresented by京都七条トラッドジャズ

•3/20金祝 京田辺グルメストリート

•4/4土 京都七条トラッドジャズライブ

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3件ともサンシャイン・ジャズ・トリオとそのバリエーションでの出演予定でした。

楽しみにしてくださった方には、本当に申し訳なく…またの機会に是非!

 

(このブログでこれまで予告している、一般入場可能なオープンのイベントについて。実は増えている演奏機会もあるのですが、今後変わる可能性もあるので、告知を保留)

 

 

 

 

自分の企画イベントを中止…苦渋の決断…

京都の2件の演奏は、私自身の企画運営でしたので、決断せねばならず。判断は悩むところでありました。

 

 

 

以下、Facebookに私が投稿した文章を転載します↓

 

七条トラッドより、ライブ中止のお知らせです♪

4/4土曜 京都七条トラッドジャズ ライブ を中止にいたします。


楽しみにして下さっていたお客様、この日のためにご準備くださっている出演者の方々、そして会場サカタニホールさまに、お詫び申し上げます。


今年に入っての、新型コロナウイルス感染拡大状況、それに対する防止対策には、局面の変化もあり、また様々な意見や対応があることは承知しております。

 

その上で七条トラッドとしましては、


○お客様・出演者・スタッフ含めて毎回40〜50人以上の集まりになる。

○3時間程度、換気不十分な閉鎖空間になる。人物同士の密集度も高い。

○会場では飲食を伴い、私語禁止の環境ではない。ステージでは吹奏楽器演奏と歌唱、MC(喋り)がある。


以上のことから、手洗い・うがい、マスク着用や手指の消毒など衛生上の対策、あるいは入場の人数制限や条件制限などは、ほぼ奏功しないと考えました。

ライブ会場側の他の催し物も、この時期はほぼ自粛していらっしゃる状態です。


止むを得ずでの、中止の決断に至りました。

 

現実に感染症で苦しんだり亡くなったりされている方がいらっしゃり、今は社会生活のあらゆる場面で皆さんで、感染のリスクを減らすことが、何よりも大切かと思われます。

音楽は、安心安全、健康、平和な生活の上で楽しむことが一番です。

早くにこの状況が治まって、また皆さんとトラッドジャズを楽しむ集まりができるように、心から願っております。


ご理解・ご協力をよろしくお願い申し上げます。

 

↑(転載終わり)

 

 

 

我ながらクドクドとしつこいくらいの説明かも、とは思います。でも…一度は「イベントやります!」と告知させてもらったからには、中止する時もちゃんと説明せねば、と思ったんです。

それも、なんとなく「政府が言ったから」「みんなが止めてるから」「ここ最近のニュース見たらわかるでしょ」じゃなくて、自分の中で考えて検討して、最適を導き出した結果であることを、少しでも理解していただきたいと思ったからです。

「仕方なくこうなっちゃいました」ではなく「根拠があって私がこう決断しました」ということを伝えたかったからです。

意味は無いのかもしれませんが、私なりの責任感のつもりです。

(それにしても気のせいかたまたまか、ネット上に出されるイベント中止のお知らせ、どうして「ウイルス感染防止のため」という理由を明記されないのが多いのでしょうか…それ肝心だと思うのですが。縁起の悪いことは口に出さない“言霊のクニ”だから?)

 

こんな時は、今までも台風や地震やテロや色々ありましたが、自分の言動は自分で決めないと…まわりのせいにして不満や文句を言えばキリがないし、あまりカッコいいとは言えない気がして。“察してチャン”も通用せず。

(政治や行政が何もしなくてもいいとは言ってませんよ?もうちょっと腹括って、伝わる会見や議論をすればいいのに、とは思ってます。人心掌握ヘタ過ぎ。)

その上で、みんなが少しづつ我慢して負担を分け合えれば良いのに、と思います。

(子供たちの学ぶ権利や思い出に残るイベントごとが無くなるのも我慢、なら、労働者も減収を我慢、会社も我慢して少しでも従業員に手当てを、国も我慢して費用や手間をかけて必要な対策や補償を。

ってコレ駄目ですか?これ永遠に続くわけじゃないでしょう?みんなが普通に対して100パーセントを欲しがるから、足りなくなるのであって。

我慢って言葉が良くないなら、“腹を括って実行”かな)

 

 

ちょっと考えてみた。音楽の役割・社会との関わり

もう本当に、社会生活、特にサービス業を中心に、経済活動は大打撃です。テレワーク(日本語は遠隔業務とか遠隔就労とか言うんでしょうかね???)で解決する業種は、かなり限られるのではないでしょうか。

義務教育含めて教育機関で学業を受けられている方ももちろんです。幼稚園小中高意外にも、保育園、支援学校、大学、専門学校、また学習塾や語学学校、各種お稽古ごと(トランペット教室もね!)も…。

旅行観光関係や飲食業も、大勢が外出を控えれば当然儲からないわけで。私の出身在住の京都はモロに影響受けまくってます。

また私は音楽に携わっているわけですが、演奏会、ライブ、演奏が関わるイベント、など規模が大きいと中止した時の損失は個人レベルにとどまらず。私なども小者ながら減収はテキメンで。

 

個人的な損得はとりあえず横に。社会の片隅の小さな音楽イベントではあっても、人の交流が生まれる場所としての、社会的な責任があるはず。公共の利益に適う行動が必要とされるはず。

 

専門家の方々さえ(専門家だからこそ)“絶対”な対処や予測は不可能。ましてや医療や疫学には門外漢である私には、出来るだけの情報を集めた上で決定するしかありませんでした。

たぶん、見えている数字は氷山の一角。ウイルスがかなり蔓延している可能性は大。見えない敵サンは怖いです。。。

 

安心と安全な環境でこそ、音楽は楽しむべきと感じています。平和な社会で音楽を楽しむことができるのは、本当に素晴らしいこと。こんな時に改めて感じさせられますね。


私は確かに、音楽が持つ無限の不思議なパワーを信じて魅せられて、演奏活動をしています。

しかしそれでも、「音楽で免疫力アップ!」などをベースにした精神論・根性論や、「自分だけは大丈夫だろう」という希望的観測に基づく確率統計に、演奏イベントを開催するだけの根拠は、私には見出せませんでした。

 

ここのところ個人的に遭遇した

「私は何がなんでも演奏しに行きます!」「僕は何事にもポジティブだからウイルスなんてかかる気がしない」「こんな時だからこそマスクもしないし繁華街にも行くし、普通でいます!」「お上の言いなりで自粛自粛はしない!」

「海外行って偏見の目で見られるのが心配だし止めておくわ…だって近くにそういう国から来た人がいたら私もやっぱり嫌だもんね〜」(海外渡航自粛自体は適切な判断だと思うけど、パニックや偏見の元になるようなものの見方言い方はいかがなものかという意味で)

気持ちだけの問題というか、ダブルスタンダードというか、勢いだけというか…

アーティスト関連の方々の閉塞感は、理解できるし私も感じてはいますが、この辺りのセリフには、私はあまり共感出来ないです。

 

※誤解のないように、「音楽を聴くことで免疫力が上がる」という研究や成果があることは私も見聞きしていまして、それを全面的に否定しているのではありません。感染症対策としてどれくらいの効果を期待できるか、ということとは全く別の話で、まして「音楽の生演奏を聴く場に行く→免疫力が上がる→だからライブハウスで感染症は抑えられる」というのは些か乱暴過ぎる結論なのではと言いたいだけです。

 

 

平たく言うと…イベント会場は社会の縮図。社会にはいろんな状態の人がいて、老若男女、病弱だったり疲れていたり寝不足だったりストレスを抱えたりで、免疫力が万全で無い方もいるわけです。

私はそこでどうしても、“大多数の人が良ければ”よりも、“弱い人も声が小さい人も一人残らず”、を考えてしまう、思考回路なわけです。

 

ただし…ええカッコゆうてるみたいな感じですが、実際に何かイベントを進めていくと、絶対にモレが出てきます。all  or  nothingなどはまずあり得ず、何割か達成できればOK!になってしまうことも度々です。スミマセン。。。

 

 

何が大切か、何を最優先させるか、誠実に考えて、困難でも正しいと思う方を選び取って、理解を得られるように“真の意味で”丁寧に説明、しなくてはいけないですね。(ちょい皮肉)

 

 

かつて一時はかなりのスペインサッカーマニアだった私。スペイン人のサッカーに対する情熱はハンパないです。

そんなスペインで、鉄道の駅を狙った大規模爆破テロが起き、たくさんの犠牲が出たその週末は、確かサッカーの試合は中止になったと記憶してます。

とある現地のサッカー選手が、「自分はサッカーに人生をかけて情熱を燃やしているが、世の中にはサッカーよりももっと大事なものがある」と哀悼の意を表していたことを思い出します。

私もそう感じます。音楽は人生の喜びで大切だけれど、もっと大事なことがあると。

 

 

(私の演奏仕事なんて、フリーでやってる限り、ほぼ補償なんかされませんから〜。微々たるものでも、貴重だけれども、諦め…。演奏にかける思いはプライスレス…。)

(人類はアホやから、お尻に火が付いて燃え出してからでないと、熱いと思えへんのね…。)

 

 

ほんで、どないしよ…

今回、自分の主催イベントを2件中止にした経緯は、ざっとこんな感じです♪

まだ今後も、状況は予断を許さないと思っています。

早く普通に、スケジュールを過ごせるようになることを祈ってます。(普通に過ごせるって素晴らしい!)

 

ちなみにこれは他のSNSでも述べていますが、他のイベントで開催を続行された方の決断を、責めたり非難したりするつもりは、全くありません。

開催か中止かで、きっと皆さん悩ましい事情はそれぞれ異なると思います。

今回の私の中止の決定にあたって、他の方はどのように演奏イベントの対応をされているか、ネット上であちこちリサーチしてみました。特に、誰もが知っていてニュースにもなるようなメジャーな何百人何千人レベルのステージでは無く、何十人以下のライブハウスやカフェや小スペースのケース。

開催されている中では、屋内会場の換気を心掛けたり、入場人数を半分に制限して密集度を低めたり、体調不良の方を事前に入場お断りにしたり、開催時間を短くしたり、様々な工夫で感染リスクを抑えているものもありました。

私自身、自分の企画をなんとか衛生上の対策をしながら、開催出来ないかとも考えを巡らせましたし。(配布用のマスクと会場設置のための消毒剤を用意するところまでした!)

自分の企画なら自分で始末できますが、依頼されているものやノルマの無い小規模のライブ、飲食店での演奏ならお店側の意向…中止するのが簡単ではないケースも。

私もこの3月4月で数回ですが、請われて今のところ決行予定の演奏本番もあります。既に演奏してしまった件もあります。

 

私のトランペット教室は、今現在はほぼ個人レッスンのみになっているので、生徒さんと話し合って合意を得た上で開講中です。

レンタルスペースも自宅スペースも、レッスン前後に消毒拭き掃除やレッスン中の換気も心掛けています。健康チェックももちろん、少しでも問題あれば休みにしています。

 

 

これから1ヶ月くらいはいつもより自由時間が多そうなので、気持ちや考え方を切り替えて、今の時期に出来ることをポジティブにやりたいですね!

音楽仕事の資料の整理とか(ミュージシャン友人とは「断捨離」を励まし合っている…譜面、音源、衣装…)、SNS配信の充実とか(この手のことには疎いのと、これまで関心が低かったのですが、自分のバンドでやってみようかな)、、、普段どうしても仕事柄外出は多いですが、もともとはどちらかというと内向的で出不精キャラ。おうち生活を充実させるも良し、良い方に考えよう!

 

…まずはらっぱの練習せえよ、練習‼︎

 

 

超長文の“私の主張”みたいな記事になってしまいました。いろいろ考える時間がありすぎますね〜。それもまた良し♪

(“ミュージシャンがヒマやとロクなこと無い”もまた真実かもですが。ヘンな実例をSNS上でちらほら見かけるだけに〜)

(しかも投稿前に読み返してみたら、まあまあ愚痴&毒吐き…ま、たまにはエエか〜)

 

 

 

最後になりましたが、今後の私の演奏活動やトランペット教室の最新情報は、以下をご覧いただけましたら、幸いです。

Facebookフェイスブック

●松原あおい 

https://www.facebook.com/aoi.matsubara.75

主に音楽活動の予告や報告、地元や季節の情報、などなど。

●京都七条トラッドジャズ 

https://www.facebook.com/Kyoto7JouTradJazz/

京都でトラッドジャズを発信する活動について。ライブやセッションの予告、各主催イベントのレビュー投稿写真や動画、出演者の情報、関連するミュージシャンやトラッドジャズについての情報を投稿しています。

●サンシャイン・ジャズ・トリオ 

https://www.facebook.com/sunshinejazztrio/

松原あおいのリーダーバンド。演奏情報と報告など。

●らっぱ倶楽部 

https://www.facebook.com/rappaclub/

松原あおいトランペット教室 の場所と時間、イベント情報、レッスン内容など。

 

 

 

それにしても…去年の4月はニューオーリンズ演奏旅行に行けたけど、もし今年その話をいただいてたら行けない可能性も…

プライベートでは、両親の結婚50周年(金婚式!)のまさに記念日がちょうどこの3月の休日で、我々きょうだい家族も全員欠けることなく集まれる!というところだったのですが…写真館とホテルお食事会を泣く泣くキャンセル…

 

どうか早くにこの事態が治まりますように!