「蜜蜂と遠雷」
久しぶりに夢中になって、途中読むのを止めるのが難しかった本。
(昔から、本は一気に読んでしまうクセが。
良い本は、長くじっくり楽しみたいんだけど、なかなかそうはいかない。
で、読み終わったらしばらく眠らせて、忘れた頃にまた読む。)
何度も何度も、じーんときました。感極まると言うか。よく言う、年齢を重ねて、ちょっと涙脆くなったというやつかも。
音楽の世界の本質を、深淵を、覗いてみたい方にはお薦めです。
近年、そして去年終盤から今年にかけて、自分の音楽、自分の人生について、考え込んでしまいがちな私にとっては、一服の清涼剤、以上のものでございました。
昔から心の奥で考えていたこと、近頃胸の内に去来し逡巡していること、それらに対するアンサーが見え隠れして、そのたびにハッとさせられました。
静かに密かに、音楽へのモチベーションを注入されました。
私としては良いタイミングでの美しい本との邂逅だったわけですが…冬の課題図書は何処へやら〜
いいかげん、これらも読み終わりたいものですわ。
比較的家から近いところに、国立国会図書館関西分館があって、利用証を作りました。時間ある時に一日中本に囲まれて過ごしてみたいな、と妄想しています。
音楽的に、文献で研究したいこともあるし。(ネット情報だけで不足不満なことも多く、裏を取りたい!)
音楽やる前は、物書きになりたかったなぁ、そういえば。童話作家とか、小説家とか、翻訳・通訳とか。
※思わせぶりな感想のみで、内容に関して全く触れておりません。ここでは、書評やナビゲーター的なことをするのが目的では全く無いので。
余談や先入観があると、楽しめない芸術もあると思いますので、スミマセン。
それでいて私、中野京子さんの「怖い絵」シリーズが大好きで、怖い絵展にも行きました。
曲を演奏する時に、作曲者やエピソード、時代背景は大事だとも思っています。
素敵な表紙…
ハードカバーが本屋さんの店頭に平積みされている時から、買おうかどうか気になって、文庫になってからまずは上巻だけ買って、しばらく“積ん読”、読み始めたら止まらなくて下巻を買いに走る、という顛末。