rappappanekoのらっぱ日記

あおいのトランペットよもやま話

らっぱを吹き疲れた後は…②

先ずは「休むこと」です。
私の音大時代の師匠の教えと、私自身の実体験からいうと、ワークアウトとインターバルの繰り返しが大事!
筋肉は「緊張」と「弛緩」の繰り返しで、成長していくのだそうです。(これも詳しく研究していくとスポーツ科学の分野になってしまいます。)
とにかく、痛みや疲労感が取れるまでは、本格的な演奏ペースは出来るだけ避けるべきです。
(そうもいかない時もありますよね。本番が続くとか、リハーサルやレッスンが連続してあるとか…そんな時のペース配分などについてもこれからまた、述べる機会を持ちたいと思います。)
(私自身は、「絶対に1日1回はらっぱを口に当てる」というルールを守っていて取り敢えず「ぷっ」だけでも吹くので、らっぱを完全に休んでしまう日はありません。)


精神的にも、何か全然違うことをして、感覚を解放した方が良いですね。トランペットを長期間継続的に吹き続けると、どうしても体もそして頭も同じ作業の繰り返しになって、「煮詰まった感」が出て来てしまうので…
前回の記事「らっぱを吹き疲れた後は…①」に書いたように、旅行にでも行ければ最高ですが、流石に毎回というわけにはいきませんね〜
CDを聴いたり音楽雑誌を読んだり、はあまりしません。目に耳についちゃうのはしかたありませんが、出来るだけ音楽に無関係なことの方が、私は気分の切り替えがうまくいくみたいです。
散歩に行ったり外食してみたり、逆に家にこもってぼーっとしたり気が向けば料理をしたり…

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いったん休んでインターバルを取った後の練習の時間的なことを言うと、また再び次の本番にピーキングする意味で、毎日少しづつ時間を増やしていくと、スムーズに再ビルドアップできます。
例えば、
1日目15分間
2日目30分間
3日目1時間
4日目1時間30分間
5日目2時間

1回に連続して吹く時間も、少しづつ増やすようにします。
例えば上記の練習トータル時間に当てはめると、
1日目 朝5分間 昼5分間 夜5分間=トータル15分間
2日目 朝5分間 昼10分間 夜15分間=トータル30分間
3日目 朝15分間 昼15分間 夜30分間=トータル1時間
4日目 朝15分間×2回 昼30分間 夜30分間=トータル1時間30分間
5日目 朝30分間 昼30分間 夜30分間×2回=トータル2時間

※あくまでこれらの数字は、単純化した例です。実際はプレイヤーの生活実態に合わせて、もっと複雑になります。


これは私の感覚ですが、調子を取り戻すプロセスでは、「前の調子良かった時の感じ、どんなだったっけ?」と過去の感覚を思い出そうと頑張るよりは、新たに良い感触を創り出してそれを発展させるような、前向きなワークアウトの方が、結果的に上手くいく気がします。
もちろん今ある良い感触も、大きく見れば過去の経験の産物ではあるものの、前に感じていた良い感覚を思い出そうとこねくり回しているうちに、かえって自分の感覚が混乱してしまうのかもしれません。
あくまで、自分の今の状態を感じ取って、リラックスしながらもしっかりした体のセットアップ、そして自分の望む美しいサウンドになっているかモニタリング、それに集中する方が良いように思います。


キツい“本番の連続”、昨年の例で言うと:
♯四日間で5連チャン (レッスン仕事からのイベントライブ飛び入り、自分リーダーバンドでの2ステージ、営業4回演奏、音楽イベントでのビッグバンド演奏、お食事付きライブでの2ステージ)
♯ビッグバンドで、あいだに休憩はあるものの、1日に連続8時間リハーサル
♯営業6回公演からの、演奏仲間のライブ飛び入り
♯2日続きの音楽フェスで、自分の公式プログラムの出番以外に飛び入りや打ち上げセッションなど、各日5回づつ計10回
思い起こせば昔も、五日間連続本番またはリハーサルとか、昼フェス出演→夜営業演奏→次の日フェス出演とか、1日でレッスン→イベント演奏→レストラン演奏とか、いろいろあったなぁ…
(いつもいつもこんなふうに忙しかったら、お仕事的には良いのでしょうが、それはそれで体力的には大変やわ〜!)


今後もいろんなパターンで
心構えして、自分の演奏スケジュールに取り組んでいきたいです。