rappappanekoのらっぱ日記

あおいのトランペットよもやま話

Remember Me 地球の裏側で

先日「リメンバー・ミー」を観てきました。ディズニー×ピクサーのアニメーション映画の最新作です。
姪っ子甥っ子の付き添いという大義名分など無くても、きっと独りでも観に行っていたと思います。何しろ舞台はメキシコです。

※以下、出来るだけ映画のストーリー本筋のネタバレはしないように書いていますが、まだこれからこの映画を見る予定の方で、新鮮な気持ちで楽しみたい場合は、鑑賞後に記事を読んで下さいね。



のっけから、マリアッチのサウンドやリズムも本格的なもので、思わず足先でリズムを取ってしまい…楽しめました!出だしのディズニーのマークと共に流れるテーマ曲「星に願いを」が、マリアッチスタイルのアレンジ。
あとでパンフレットで知ったのですが、メキシコのホンモノのマリアッチを使ってレコーディングしてるんですね。やっぱりね〜!

豆知識ですが、「マリアッチ」というのは音楽のジャンルではなく、メキシコで特定の民族音楽を演奏する「楽団」「バンド」「プレイヤー」を指します。

私がこのようにちょっとメキシコやその音楽に思い入れがあるのは、実は、私も時々マリアッチ音楽を演奏する機会をいただいていて、メキシコへ演奏旅行に4回行ったことがあるのです。
写真など以下の記事に載せてますので、ご参考までに…コスプレです。ドンタコスです。

rappappaneko.hatenablog.com

rappappaneko.hatenablog.com

 

基本的なマリアッチ編成は、ギターにギタロン(大きな丸胴の4弦のギター、メキシコの民族楽器で低音でベースラインを担当する)、バイオリンパートとトランペットパート、それにボーカル。
その中でトランペットの役割は、ファンファーレ的でもあり、リズムを刻む役割もあり。
それでいてメロディラインを演る時は、からっとした明るさだったり、陰を帯びた哀愁や燃えるような情熱を湛えていて、独特のムードを持っています。

日本ではこの手の音楽は、往年の「トリオ・ロス・パンチョス」に代表されるようなラテンコーラスのイメージも強いかと思います。
映画の中にも出てきましたが、国民的なスター歌手になると、何十人とか百人規模のマリアッチを従えてショーで歌ったりするんで、壮観です!
アルマンド・マンサネーロさんというシンガーソングライターの方とご一緒する機会も何度かいただいたのですが、超有名で超セレブというのはこういうことか、と感じさせられました。


この映画を観て音楽に浸って、メキシコでの体験が強烈に蘇ってきました。
最初に行った時はバンドや曲自体に慣れてないもんだからかなり緊張してたけれど、お客様の気さくなオープンな雰囲気に、思ったより楽しく音楽に集中出来た、気がする。。。
マリアッチフェスティバルでのパレード演奏、ワークショップに参加したり、野外のステージで演奏して花火が上がったり…
重くて窮屈な衣裳だけどそのまま移動して、あちこちで食事したり買い物したり、目立ちまくってたっけ。

マリアッチ音楽の、特に三拍子の曲は、何故なのかウインナワルツのような、不均等な拍節の取り方をするのです。これが難しい…「血」で演る音楽、って感じです。
だいたい、新作やアレンジものはともかく、昔ながらの誰もが知っているいわゆるトラディショナルなナンバーは、楽譜を見て演奏するのではなく、マリアッチが昔から代々口伝えで受け継いだ音符をただただ音に出す、んですよね。きっと古典落語をお師匠さんが弟子に稽古つけるのと同じで…

イントロが始まって皆の好きな歌だとわかるとワアーと歓声が上がって、観客が声を合わせて一緒に歌い、リズムに合わせて自由に踊る…メキシコで感じた、理屈抜きで感じるままに音楽を楽しむムードは、あまり日本には無いものかもしれません。
あの感じ、忘れないでおこうと思います。何か大切なもの、音楽の本質に迫るものな気がします。

 

 

この映画に関して、音楽の話とは違いますが、フリーダ・カーロのキャラクターが登場したのが嬉しかったです。私が心を惹かれてやまない実在のメキシコの芸術家が出てきて、ちょっと得した気分です。
そして、色とりどりの切り絵の飾りや、ユーモラスな格好の骸骨の人形、カラフルな動物の置物、綺麗な民族衣装…メキシコでこの目で見た風景が、そのままおもちゃ箱のようにスクリーンに詰め込まれていました。

メキシコの風土を彩る豊かな色彩が煌めいて、ディズニー王道のミュージカルチューンも素晴らしく、「死者の日」という背景も、お盆という文化を持つ日本人には親しみ易く…大人も子供も楽しめる作品なので、おススメです。

テーマソング、家に帰ってから何度甥っ子と一緒に歌って、らっぱでも吹いてやったことか…ストーリーのカギにもなっているメロディは、さすがアナ雪「ありの〜ままの〜♪」のソングメーカーの作品なだけあって、良い曲です♪エンドロールで流れる東京スカパラダイスオーケストラfeat.シシド・カフカのバージョンも、カッコいいです!

他には、主人公の少年がオーデションシーンで歌う「Un Poco Loco(ちょっとクレイジー)」(吹き替えの子役の素晴らしい歌唱力!キュートです)、主人公母の「La Llorona(ラ・ジョローナ=泣き女)」(これはもともとあるスタンダードなメキシカンナンバーだったと思います)も良かった!


メキシコまた行きたくなっちゃいました…あと1回くらいは、行けるかなぁ???
こんな気持ちはディズニーマジックのせい?
↓ディズニーの音楽映画「ファンタジア」のミッキーです。あれも名作!

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最新のドンタコスな私。メキシコの衣装屋さんであつらえてもらった、セミオーダー品です♪

企画紹介 京都七条トラッドジャズ Kyoto Shichijo Trad Jazz

先の週末は、「京都七条トラッドジャズ」というイベントライブがありました。自分で企画し出演もする、“自作自演”ライブです。今回も無事にお開きとなって、ほっと一息ついているところです。

以前のブログ記事「ミニコラム vol.9 トラディショナルジャズの取り組み」でも取り上げましたが、私の生まれ育った地元である京都で、トラッドジャズを演奏して聴いていただく企画です。

rappappaneko.hatenablog.com

 

↑企画の内容はこの記事にも詳しく書きましたので、一読頂けると幸いです。


その前回の記事でブログ読者の方からコメントをいただき、やりとりの中で改めて認識したのですが、私の地元の京都というところは、何か特定の西洋音楽が盛んということでは無いかも、と感じます。クラシック音楽ラテン音楽フォークソング、ジャズ、シャンソンなどなど、それぞれ時代によってムーブメントはあるものの、全体的には生活の折々に「良い音楽を生演奏(ライブ)で楽しむ」、そんな土地柄かもと思います。
私がトランペットを演奏したり教えたりする時に思い描く「音楽を人生の潤いに」という気持ちと、自分の中ではリンクしているんですね。


個人的に思うのですが、100年ちょっと前にアメリカはニューオーリンズで生まれたジャズという音楽は、その後複雑な発展を遂げたとはいえ、もともとはフレーズや成り立ちもシンプルで「歌」や「会話」に近いんではないでしょうか。トラッドジャズのそんなところが、初めて聴く人にも親しみが持てるところかな、などと思います。
難しいことを考えずにリズムやテンポにのって直に人の心に響く、そういう意味で、良い音でセンス良く「歌う」ことが特にポイントとなる音楽だと感じます。
プレイヤーの個性が前面に押し出されるトランペットという楽器で、トラッドジャズを演奏することは、非常に興味深いです。「良い音」「良いリズム」「良いフレーズ」がダイレクトに感じられますから…。


音楽の内容的には、これまで出来るだけいろんなテーマを設定して、お届けしてきました。もちろんあくまで演奏は「トラディショナル・ジャズ」=トラッドジャズ(オールドジャズ、アーリージャズ、クラシカルジャズなどとも言われます)のスタイルにこだわりながら、それでいていろんな他のジャンルにも広がりを見せるような、バラエティ豊かなラインナップを心がけています。

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今回も、レギュラー出演バンドでコレクティブ・インプロビゼーション(集団的即興演奏)を披露、ゲストボーカルとのセッションプレイ、スタンダードジャズのセッション、これまたゲストの古いレコードを模したトリオ演奏、ジプシー音楽、ニューオーリンズジャムセッション、などなど豪華な取り合わせでした。お客様にも楽しんでいただけて、演奏している側も力を発揮できて、本当に楽しかった!

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これまでも、多くのプレイヤーやバンドをお招きして、トラッドジャズ特有の楽器や曲目などを、少しずつですがご紹介してきました。
これからも、そうですね例えば…「ジャズの歴史を辿るステージ」、ラグタイムやブルースなどをフィーチャーしたり、作曲家特集でプログラムを組んだり…いろいろアイデアを練っているところです。

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そしてこれも、このブログへいただいたコメントのやりとりの中で書いたのですが、今この企画のメインで使わせていただいている会場は、川端七条に位置していてロケーションが最高です。

最寄の京阪電車七条駅からは、鴨川と七条大橋、そして京都タワーを1つの風景として眺めることができます。
JR京都駅からも15分程で歩くことが出来て便利です。
そして会場から徒歩数分で 三十三間堂京都国立博物館などがあります。少し電車やバスで足を伸ばせば、祇園や伏見もすぐです。

この企画は通常、偶数月の第1週の土曜日夜に実施しているので、年によってはカレンダー上の日程が上手い具合に、京都の四季折々を楽しめる時期と重なります。2月は節分、4月は桜、8月は各種の夏祭り、12月は紅葉…

せっかく京都で開催するので、そんなならではの魅力も発信していけたら…と願っています。

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基本的に二ヶ月に一度開催しているこの企画「京都七条トラッドジャズ」については、以下のサイトで情報を随時更新しています↓
https://m.facebook.com/Kyoto7JouTradJazz/?ref=bookmarks
次回は6/2土曜日に開催ですので、ぜひお気軽にお立ち寄り下さい!


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(おまけ画像、今回のライブのリハーサル風景です)

この企画は、たくさんの方のご協力無しには成し得ません。

一期一会の方から常連さんまで足を運んでくださるたくさんのお客様、素晴らしいパフォーマンスはもちろん準備や後片付けまでを快く協力下さる出演ミュージシャンの皆さま、会場のオーナーさんスタッフさん、当日お手伝い係の方々、共同主催者さん、そして良き理解者である私の家族に、心から感謝申し上げます。

これからも精一杯努めますので、どうぞよろしくお願い申し上げます!

ストッパー 其の二

バックのトランペットやコルネットに共通しているのが、3番管に付いているオネジとメネジで調節できるストッパーです。(昔のモデルや復刻版では、1番管にも付いているものもあります)このストッパーこそが、バックをバックたらしめているのです楽器がヘビーになりますね。

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以前にも書いたように私はバックユーザービギナーなので、バックを使い始めた頃は、吹いた時のこのネジの部分の振動や、フィンガリングの時のカチャカチャいう音など、慣れてしまうまではちょっと気になったものです。


ただこのストッパー、オネジは長く突き出ているので曲がらないかどうか心配だし、メネジはいつのまにか緩んで落ちてしまわないか心配だし。

で、ホームセンタで買ってきたゴムキャップを、短く切って先端カバーとして付けました。

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ところが昨年11月に出演した「新宿トラディショナルジャズフェスティバル」の二日間が終わって次の朝の宿の部屋、充実感いっぱいシアワセな気持ちで朝のひと吹きをしようと楽器を取り出して吹き始めた時無い!2個あるメネジのうち先端の1個がゴムキャップごと消えてましたショック!


ケースの中など探してもありません。そもそも、新宿三丁目一帯の会場で行われるフェスティバル、あちこち移動も激しいし、しょっちゅう楽器をケースから出し入れしたり、時にはケース無しで楽器を持って一般道を移動したり、屋外のステージでも演奏するしたとえどこかのお店の中に落ちていたとしても、小さな部品はおそらく見つけるのは不可能でしょう。(あとで写真やビデオで確認すると、2日目の途中まではちゃんと楽器に付いていた)


結局その日夕方新幹線の時間までに、銀座の山野楽器さんに行って、メネジ買いました。予備用も入れて2個。まあまあ良い値段

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↑古いのは新品とは違い、多少変色しているのはしょうがない。


やっぱりちょっとめんどくさいパーツですね~。まだやってみたことはないですが、この飛び出て気になるオネジは外せるそうなので、そのうちもういっそのこと取り去ってしまおうか、とも考えてしまいます。そうするとたぶん多少、吹奏感は変わってしまうでしょう。さてどうしようかな

ストッパー 其の一

皆さんは、トランペットの1番3番抜差管をスライドさせて使いますか?私は使う派です。


どのメーカーの楽器にも、3番はたいていスライドが外れて落ちてしまわないようにネジが引っかかって止まるようにできていますが、1番には無いですね。

私は、ゴム紐をくくって輪っかにして、1番3番抜差管の指掛けに引っ掛けて、ストッパーにしています。

こんな感じ(これはコルネットですが形状はトランペットとほぼ同じ)

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演奏中に自由自在にスライドを使えるし、うっかり伸ばし過ぎてもゴムの張力で指が届く範囲に戻ってきてくれます。

髪をくくる用のゴム紐は、100円均一ショップでも売っているし、好きな長さに切れるので調節も簡単です。輪ゴムと違ってベタつかず、ダメになっても安価なのですぐ取り替えられます。


前に楽器メーカーから出ているシリコンゴム製の専用のストッパーを購入して使ってみましたが、いくらも経たないうちに断裂してしまいました。

見た目は良いですが、劣化が早いのか耐久性はダメな気がしました。コスパ良くない

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切れちゃいました



そしてバックはその特有の3番管の形状ゆえ、先端のU型管を外して水を抜くようになっており、そこが時々外れて落下するのです。

気をつけていても、3番管を演奏時に抜き差しする時、ちょっとのタイミングの差で中の空気圧が高まってしまい、空気鉄砲の要領で管が飛び出てしまうのでしょう。

最初はそんなことはなかったのですが、使い始めて数ヶ月後、たぶん楽器を吹き込んで鳴るようになってくるにつれ、微妙にスライド状態が良くなって落ちやすくなったのだと思います。他のプレイヤーに聞くと、実際そういうことはあるそうで。

、そこにも細いゴムを掛けました。

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↑見た目あんまり良く無いですが、落下は防げます。


このU型管については、楽器屋さんに相談してちょっとひと悶着あったりしたのですが、それはまた別の話で。

ちんどん屋さんで吹くらっぱ

この週末は、とあるテーマパークへ、演奏のお仕事で遠征しました。

 

イースターのイベントパレード「フェアリーテール楽団」です♪

お天気にも恵まれて、素晴らしい1日になりました!

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そもそも私がこのようなイベントでお仕事させていただくようになったのは、大阪の、今や老舗、レジェンドとも言えるような事務所「ちんどん通信社」さん(屋号を「東西屋」さんと言います)とのお付き合いがきっかけでした。

昨年にはNHKで、東西屋さんの社長である林幸治郎さんの密着ドキュメンタリーも放送されました。その半生がドラマ化されたり、朝ドラでの街宣シーンに登場したり、またCMの映像や画像で頻繁にビジュアルが使われたり、でご活躍の

なので、ご存知の方もいらっしゃると思います。

 

林社長については、知る人ぞ知る方なので説明などはさておきましてもともとディキシーランドジャズなどお好きで、お仕事でももちろん演奏されます。(同業!トランペットを吹かれます。「ちんどんデキシー」と銘打ってCDも出されています。)

私が若くて駆け出しの頃は、東西屋さん営業の現場に見学に行かせてもらったこともあります。

ディキシーって、お祭り気分を盛り上げる陽気で華やかな、ちんどん屋さんの原点のような音楽なんじゃないか、なんて思います。

実際ディキシーのレパートリーは、CMソングやキャンペーンソングに使われたり、アニメやドラマで盛り上げる場面で流れたりしています。

 

私は東西屋さんでは、ディキシー中心に洋モノで演奏させていただいてます。

本格的な和装でのちんどん実演は、とても私のような素人ではやってみることも出来ない高度な技。もちろん曲目も異なりますが、衣装着付けにメイクアップ、所作や口上など一朝一夕では身に付けることは不可能です。

 

よその事務所含めて、簡単な和装やピエロバンドなどの衣装も、着たことがあります。ミュージシャンの中には「私は芸人じゃないから、変わった格好とかはやりません!」とこだわる方もいらっしゃいますが、私はそのあたり全く抵抗無し。

楽家だ芸術家だなどと偉そぶってみても、究極のところは、らっぱという芸をお見せしお聴かせしているだけですよ~。

というか、むしろその場に合った扮装をするのはステージマナーで、当たり前だと考えています。クラシック音楽なら燕尾服やドレスを着るのと、一緒ですから。

 

しかしある時ハッとさせられたことがちんどんメンバーの方に「いつもいろいろ衣装を着ていただいて、ミュージシャンの松原さんにはご苦労おかけしますね」と言われて、「いえいえ、そこの場にあった扮装をするのは当たり前ですから」。

しかしその方曰く「でもね~衣装を着ている“だけ”では、お客さんから見ていて“あの人、違うよね~”ってバレちゃいます」

一般のお客様はトータルで我々のプレゼンテーションを見ているわけで、そこに格好だけ辻褄合わせていても、違和感を感じさせるんですよ、ということです。

衣装を着せてもらって、なんとなく馴染んでいる気でいた私は甘かった、と独り内側で反省。

「何を着るか」「上手く演奏できるか」だけではなく、「どう振る舞うか」も、受け手側と繋がる重要な接点だと、痛感させられました。

東西屋さんでは、そこのコンセプトを全員徹底して、プライドを持って実践されているのです。リスペクトです!

及ばずながら以後、東西屋さんのお仕事では見よう見まねで学ぼうと必死です。奥が深い。

 

でもでも本当のところ、実は私は単純に、いろんな格好をして人前でらっぱを吹くのが嬉しくて、楽しんでいたりもするんです♪

これぞホントの「コスチュームプレイ」コスプレです。

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林社長直々に「林幸治郎のチンドン芸能マニアックサロン」という、公開実演講座を不定期に(しかし頻繁に)開催されています。

私も一度参加しましたが、お話や音楽など面白くて内容が濃くて、芸術・音楽・芸能に携わる方にはおススメです。

そして会場の東西屋さんの事務所は、大阪は谷町空堀(からほり)通り商店街のすぐそば、築100年は軽く超えているような長屋造りの町家で、こちらも必見です。

次回はすぐ、4/3火曜夜で、今週末富山で行われる歴史あるちんどんコンクールでのパフォーマンスの公開練習、だそうで期待が高まります。私も久しぶりにうかがう予定です。

https://m.facebook.com/events/161449637858911/?acontext=%7B%22ref%22%3A%222%22%2C%22ref_dashboard_filter%22%3A%22upcoming%22%2C%22action_history%22%3A%22null%22%7D&ref=bookmarks

 

 

東西屋さんのホームページで、実演の現場スケジュールなど情報を見ることができますので、興味をお持ちの方は是非これぞ「街宣のプロ」!!!

 

余談中の余談ですが(不適切な発言をお許しください)。

私が小さい頃は、「あ~ほ~、ば~か~、ちんどんや~!おまえのかあちゃん、で~べ~そ~!」(関西弁での感じを出すとこういう表記になります)なんていう、罵り言葉がありました今考えたらヒドいなぁ

さらに前の世代だったら、大人が子供に「いい子にしてな、サーカスに売り飛ばすで!」とか

 

ちんどん屋さんもサーカスのパフォーマーも、一芸に秀でた素晴らしいプロフェッショナル集団ですので、そこんとこヨロシク!

らっぱをスケジューリングする

先の週末は、久しぶりに1日のうちに本番が2件あるという「ダブルヘッダー」でした。昼間は大阪で、屋外でスモールユニットでのオールドスタイルのジャズ。夕方は京都で、ビッグバンドでのイベント出演。

 

それぞれ演奏時間自体は大したことはないのですが、ジャンルの違う音楽で編成も演奏環境も違い、楽器も使い分けて、移動もあるのでなかなか大変でした。

 

何かと潤わない厳しい音楽業界は、〇〇ノミクスとやらの恩恵の外にあるなぁ、と身を以て感じる今日この頃。

昔から「ニッパチ」という言葉があるそうです。2月と8月は、水モノ商売は売り上げが落ち込む、暇になる、ということらしいです。確かにそういう傾向はあるかも?日本では、暑さ寒さが一番厳しい時期でもあり、全体に外出など控える傾向があったり、実は合理性もあるのかもしれません。

3月になって暖かくなり、ようやくらっぱ出動も冬眠から覚めてきたようなスケジュールになってきたのですが

 

ごくごく個人的なことなのですが、どうも今年の2月は体調がすぐれず、プロ(お医者さん)の手を借りて、3月に入ってようやくらっぱのプレイが通常運転になった次第でつくづくカラダが資本なお仕事だと思います。普段からの体力づくりが課題です。

 

そんなわけで先月から今月にまたがって2週間ほど、毎日一度はらっぱは触ってはいるものの、まともに練習出来ず。今回の魔のダブルヘッダーDAYに照準を合わせて、コンディショニングに専念すること約2週間。

本番やってみて感触としては、なんとか間に合ったかな、というところです。

近頃体感としてわかってきたのは、コンディションをリカバーするのには、「休んだ日数+α(アルファ)」かかるということ。今回の場合なら、休んだのが約2週間なので、2週間強のあいだ真面目にコツコツ積み上げた、となります。

(「病みあがりのらっぱ吹き」のタイトルで、去年末にインフルエンザで調子を崩したことも書いています。まああの時は、すぐに深刻な本番は予定に無かったので、ちょっと余裕がありましたが。筋力は間違いなく低下してましたね。)

 

「練習日誌のススメ」にも言及しましたが、毎日どんな練習をどんなペース配分で実際にやったか、また自分の調子をふまえて本番の日にピークを持ってくるために、どのように練習を組み立てるか、プランを立てたり記録したりしておくことは、大事です。

あとで見直してみると、「この日にたくさん吹き過ぎているから調子が落ちているな」「この数日はもっときちんとプレイ量を増やしてトレーニングしておくべきだった」「キツい曲のリハーサルがあったから、次の日は軽い目に済ませて正解だったな」とか、いろいろ自覚できることがあります。

 

今回の本番日は、昼間はコルネット、夜はトランペットを使い分けました。いろいろ悩んだ末に、ハードのダブルケースを使用。

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これがまあまあ重く、本番用にヒールのある靴で一日中これを持って歩き&電車移動、本番は立奏アリだったので、ダメージきました!次の日は全身、特に足と肩が筋肉痛に

口周りアンブシュアの筋肉だけでなく、全身の筋力アップが必要ですな~

 

その昼間の方の本番の様子♪

ロケーションとビジュアル、音楽のジャンルがピッタリきて、お天気にも恵まれて、最高の雰囲気でした!

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今回は「Brown Store」というイベントでした。そして来たる6/3日曜には、同じ大阪南港赤煉瓦倉庫にて、「G Lion Museum Festival」が開催されます。

swing jazzを合言葉・コンセプトにした大々的なイベントで、素晴らしいミュージシャンも集います。私も出演予定で本当に嬉しく、楽しみです!

もちろん、ファッション、ダンス、フード&ドリンク、それにクラシックカーもお楽しみいただけます。(追ってまた予告いたします。)

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おまけ:朝早くにらっぱのウォーミングアップ、景色も天気も良くて、気持ち良い~!

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6/3日曜 G Lion Museum Festivalについては

 

https://m.facebook.com/events/367088990443914?ref=bookmarks

楽団紹介 Seventh Street Serenaders

※注意:この記事の末尾に、前回の「ミニコラム」に挙げたクイズの答えを掲載しました。先に楽器クイズに挑戦したい方は、前の記事を先にご覧下さい。


私が活動しているグループをご紹介。

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今年で丸5年を迎える、トラッドジャズのバンド♪初期には、鍵盤ハーモニカやウォッシュボードもいたりしたのですが、紆余曲折あって今の形に落ち着きました。

西へ東へと精力的に動いています。目指せ海外?!


マチュアバンドではありますが、音楽性や志が高いメンバーばかりで、私もいつも楽しくチャレンジさせてもらっています。もっともっと、いっぱいいろんなことがやりたい!そんなバンドです。


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バンドプロフィール♪

Seventh Street Serenaders

セブンス・ストリート・セレネーダーズ


トラディショナルジャズをこよなく愛するメンバーで結成されたユニット。その場で生まれるプレイヤー同士の「会話」を楽しむ、がモットー。

前身バンドStreet No Chaserを受け継ぎ、2018年に改名し新メンバーを加えて、関西を中心に意欲的に活動している。


安河内大介/ウッドベース

松原あおい/コルネット

佐藤大輔/クラリネット、ソプラノサックス

笹川智弥/ギター、バンジョー

杉美奈子/ボーカル


主な活動

新宿トラディショナルジャズフェスティバル、大津ジャズフェスティバル、サッポロシティジャズ、高槻ジャズストリート、などに出演。

京都七条トラッドジャズのレギュラー出演バンド。

アウンテイ、とんぼりリバージャズボート(以上大阪)、ダートマスクラブ(兵庫)、銅羅、ミントンハウス(以上東京)で演奏。


セレネーダーズのフェイスブック

https://m.facebook.com/StreetNoChaser/?tsid=0.43792803200238983&source=result



セレネーダーズがレギュラー出演している「京都七条トラッドジャズ」の情報は

https://m.facebook.com/Kyoto7JouTradJazz/?ref=bookmarks

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↓↓↓以下、前回コラムの設問の解答です♪

問題:イラストのaeは何か、答えよ。またこの楽器は何であるか、答えよ。


a 〔マウスピース〕唄口 でも可

b 〔ボトムキャップ〕

c 〔ピストン(の押しボタン)〕

d 〔ベル〕朝顔 でも可

e 〔1番抜差管〕

楽器名 〔フリューゲルホーン〕ビューグル でも可。チューニング管の位置やマウスピースの形状からピストンバルブ開発後の初期の頃の形と思われる。また、管全体が円錐管であることからサクソルン系金管楽器であることも明白。

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楽しんでいただけましたか???

ミニコラム vol.21 愛用バッグ

最近の私の、普段の仕事(レッスン、リハーサル)用バッグは、こんな感じです。

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マルチ柄の方は、よ~く見るとラッパの柄が紛れ込んでいます。



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サブバッグは、A4サイズファイルが入るので、楽譜用に重宝してます。チープな感じ(実際お求めやすいお値段でした)に見えて結構丈夫なので、ミュートや譜面台を入れても◎。シンプルなので、そのまま本番ステージへの移動にも◎。



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問題:イラストのaeは何か、答えよ。またこの楽器は何であるか、答えよ。

a          

b          

c          

d          

e          

楽器名                    


解答は、次回ブログに掲載します♪


最後の最後まで

末尾に追記あり。

※こちらの手違いで、編集時に一旦記事を削除したり二重に投稿したりしてしまいました。レスポンス下さった皆さま、ご迷惑おかけして申し訳ありません。




今週末の本番に向けて、難しいパッセージの練習に四苦八苦している自分へエール。


ン十年も前の、さる女性社会人吹奏楽バンド。期間限定で何度かリハーサルをして地元の吹奏楽フェスに出場する企画モノ楽団でのお話。

曲はアルフレッド・リードの「エル・カミーノ・レアル」だったか、いや違う「吹奏楽のための第二組曲」のラスト曲、冒頭にトランペットのソロのファンファーレがあるやつです。


本番の前日夜のリハーサル終了後に、いつもリハーサルに付き添って側で聞いていた吹奏楽連盟の男性が、楽器など片付けかけているトランペットパートの席にやってきて「ちょっとみなさん集まって。トランペットのソロの部分ですが、今ソロを担当されている方、これまでの練習でも上手く吹けていないですよね

何のことはない、本番上手くいかなかったら全体に迷惑がかかるから、今からでもソリストを交代しろと。


若かりし当時(今もか?)生意気な私は思わず「そんな方法で問題解決なんて」「ソリスト交代するなんて対策するなら、もっと早い時期に提案してくれないと」「だいたいソリストさん、今までずっと頑張って練習してきたじゃないですか」「前日夜にいきなり代わったら、任される方も困る、上手くいく保証なんて無い」なんかそういうことを言って場を仕切ってしまい、結局ソリスト交代はしないことに。


確かに彼女の打率(成功率)は低かったかもですし、音楽はステージ上でオーディエンスに向けて出す音が全て、かもしれません。

でも、なんだかその時の私には、本番直前に今までの練習を、音楽に真剣に取り組むプロセスを、プレイヤーではない外部の人間の判断で、無かったことにしてリセットするようなやり方が、正しいことには思えなかったんですよね。

完璧には出来てないことがわかっていて、一番四苦八苦しているのは、本人なんだから!「迷惑だから交代して」なんて、プロフェッショナルならともかく、みんなで音楽を楽しもう!という場においては、心情的に寄り添わない無神経で失礼な発言!

だいたいトランペットみたいに調子が不安定な楽器、どんなに頑張って練習積み上げてこれで完璧!となっても、やっぱり本番ではプスッと音外すこともあるわけで。


そして迎えた次の日の本番ソリストさんはすごく良いプレイで、ファンファーレが京都会館(当時)第1ホールに響きました!

演奏が終わった舞台袖から裏の動線で帰る時に、彼女は私に「今朝は早起きして、河原でウォーミングアップしてから来たんです」「昨日あんな話になったけれど、頑張って今日自分でソロを吹いて成功して、ほんと良かったです!」と嬉しそうにしていたのが、今も忘れられない。


(この時の吹連のお偉方?の、プレイヤーへのリスペクトに欠けた、体面ばかりを取り繕うような物言いには、非常に疑問を覚えました。また何故、女性バンドの練習に指揮者以外に付き添いのような役の男性が複数人、常に帯同したのかも今思い出してみてもよくわかりません。まあ楽器運搬係だったのかもしれませんが余計なお世話発言するお守りはいらんっちゅーの!)


心掛けるべきは、本番直前でも「ま、いっか~。なるようにしかならんでしょ。」という態度はぎりぎりまで封印。最後の瞬間まで諦めず、地に足をつけてコンディショニング最優先、良いイメージをもって音楽に楽譜に集中する。成功を信じて!


本番後は自問自答『今回の本番、これ以上は不可能!というくらいの最大限の努力をした結果のステージだったか?』『いやまだまだ足りない、もっと出来るはず!』これの繰り返しで、音楽、やめられまへんなぁ~。


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今回話題に上せたこういう色モノ企画で、女性のみによる楽団やバンド、いわゆる“ギャルバン”はいくつか経験があります。今どきこういうのは流行らないんでしょうけど時代ですね。これについてはまた別のお話、機会を改めて。


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明日3/25日曜は、このようなイベントに出演します♪「7th Street Serenaders」というバンドです。(今回の記事に書いた、譜面難しくて苦しんでいるそのバンドとは違います~)

私も以前見に行ったことがあるのですがイベントとしては、オールドアメリカンなショップやフード、そしてオールドジャズやリンディホップダンスなど、ジャズエイジ好きにもきっと楽しんでいただけるものになりそうです!

お天気良さそうなので、ぜひお出かけください。

大阪南港の赤煉瓦倉庫です。建物もクラシックカーのディスプレイも素敵です!

イベント情報見るだけでも楽しいですので、ぜひどうぞ

https://m.facebook.com/events/573124533062522/?acontext=%7B%22ref%22%3A%222%22%2C%22ref_dashboard_filter%22%3A%22upcoming%22%2C%22action_history%22%3A%22null%22%7D&ref=bookmarks

久しぶりのライブハウスにお邪魔してきました

かつて10年間ほど、ほぼ毎月出させていただいていた、トラッドジャズの関西の老舗。ここで毎回40分間×3ステージ、育てていただいたお店です。お店のマスターやスタッフさんには、感謝しかないですね!


いろんな思い出があります。

このお店でライブをさせてもらえるのが本当に嬉しくて、レギュラー出演が決まった時には、両親が聴きに来てくれました。

最初の頃は本当に毎回大変で、レパートリーは足りず、スタミナ切れで3ステージ目はどうやって乗り切るかで精一杯

今の私のスタミナもレパートリーも、ここでの経験がモノを言ってます。演奏時間トータル2時間を目標に、頑張り続けた日々!


私の教室の、年配の生徒さんたちはよくライブを聴きに来てくださいました。

年下の生徒さんたちを連れて、ライブを聴きに来たりもしました。

このお店でお知り合いになって、その後もお付き合いのあるミュージシャンやお客様もたくさんです。

多くの企業関係の方や文化事業などされている方も、多くいらっしゃるお店です。お店の雰囲気やサービス、マスターのお人柄がお客様を惹きつけるものがあるんだと感じます。

一度など、演奏の合間にお話しした方が千日前にある国立文楽劇場の支配人をされていて、私たちの演奏を気に入ってくださって、バンドメンバーを文楽観劇とお食事に連れてくださったことも!

私が参加してここへレギュラー出演していたバンドを辞めるひとつのきっかけになった事件?!も、ここで起きたな~


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関西の主なトラッド系バンドがほとんど出演する場所なので、自分が出演しなくなっても時々聴きに来ています。

生活が変わってちょっと足が遠のいた時期もあるものの、聴きに来ると何故か「ホーム」な感じがします。

この日も、当然のように?!セッションに参加させていただきましたが初心忘るべからず。

そしてこの春、またこちらでライブをさせていただけるお話があり、メンバーとして今からとても楽しみにしているところです。


ふと思いついてこのブログ記事を書きだしたのが、このライブハウス近くの珈琲店で、いろいろ当時の気持ちを思い出しておりました。この珈琲店も、出演前によく立ち寄っていて、譜面を読んだり本番のイメージトレーニングをしたりしてました。

ちょっとお高い値段も、リーズナブル。サービスが良いし、美味しいし、本番前の緊張のひと時を独りで優雅に過ごせるのが、私は好きですね。

久しぶりにライブへ行く前に同じ珈琲店に来て、いろいろ想いが、込み上げてくるものがありました。

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この記事に出てくる、老舗ジャズライブハウスは「ニューサントリーファイブ」、そこで来たる5月27日(日曜)にライブを開催するバンドは「大阪ホットキャッツ」、私がライブ前によく立ち寄る珈琲店は「神戸にしむら珈琲店 梅田店」です。



先週は、ライブハウスにも何度か出かけ、メールやネットでもミュージシャンとのやりとりが結構あって、自分企画イベントへのスカウト業務がメインであった

今週からまた私自身の本番がしばらく続くので、スタミナアップと、譜面や音楽に集中したい!

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