rappappanekoのらっぱ日記

あおいのトランペットよもやま話

楽器紹介 コルネット Bach バック

本当なら2番目に「楽器紹介」としてアップしたいぐらい、現在活躍中の愛器。

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実は昔から、バックへの苦手意識があった私。

最初にヤマハを購入した時、(一緒に行った同じ吹奏楽部のコはバックを購入しているので)私もバックは試奏しているはずなのに、全く覚えていない。

その後、誰かから借りて試しに吹いてみても、なぜかピンとこない。

教える仕事をするようになって、生徒さんの楽器購入のために一緒に楽器店へ試奏に行って、やはり私には合わないな~という印象なんだか的が絞りにくくて高音域や大きいダイナミクスに対応しにくい気がして、ずーっとそう思い込んでるようなところは、正直ありましたね。


今から数年前のある時、地元の京都の楽器店で、やはり生徒さんのマウスピースや楽器の購入に一緒に行って、担当の方が金管奏者だったこともあって、いろいろお話しするようになりました。

ちょうどトラディショナルジャズの演奏活動が広がっていっていた時期で、ロングタイプコルネットが欲しくて、あちこち楽器屋さんに行っては探していたのですが

コルネットそのもの出回る数が少ない上、ロングコルネットとなると、たま~に中古が忘れ去られたように置いてあるくらい。しかも楽器の状態が“博物館レベル・コレクション用”で、正直実際の演奏に堪えることは無いコンディションでした。

(私は基本、ネットではモノを買わないです。一応相場知るために見てはいましたが、資金不足もあって簡単に売り買いする気にはなれなかった

で、今から2年前の夏の“トランペットフェア”でロングコルネットが入荷したと、担当の方がお電話下さり、(ここで試さないと次のフェア売り場に回されてしまう!)試奏しに行ったところ思ったより好感触、というか気に入ってしまい即購入を決めた次第です。担当さんグッジョブ!その節はお世話になりありがとうございました!


作りがかなり丁寧で、低音から高音までよく鳴る印象。バックはだいたいが重厚な作りで、ヘヴィーな楽器ではありますが、それが“金属が振動している”ことをもろに感じるような、独特の響きを作っている気がします。古き良き時代のトランペットやコルネットの良さを思わせて、そこを気に入って買いました。


実はマウスピースを、トランペットとの持ち替えに出来るだけ違和感ないように、バックの5Cにしたのですが、何故か楽器とフィットせずグラつきが同じメーカーなのに、お店の在庫3本くらい試しても合うものが無い!

結局一度輸入元に戻して点検してもらいましたが解決せず、さらに別のマウスピースを2本取り寄せてもらって一番グラつきが少ないもので妥協しました。使っているうちにフィット感は多少改善されたものの、正直「こんなことってあるの?」とは思います。お値段も40万クラスで、決して安い買い物じゃないのに~。

この個体差・製品のムラがあるから、楽器の選定には気をつけないとですね。ヤマハだと(いかにも日本製品らしく)まずこういうことは起こらない、どこを取っても均質、です。逆に、当たり外れはあっても、ムラ=個性とも言えるでしょうけど


そんなこんなで手元にやってくるのに時間がかかり、いきなり乱暴ですが2日後くらいにトラッドジャズ本番があったので、すぐに使ってみました。評判は上々、コントロールは当然イマイチながら、サウンドの良さは高評価でした!

またロングタイプコルネットということでSNSなどに演奏シーンを上げることで、よくご存知の方からはメッセージいただいたり、嬉しいこともありました。


時間をかけて吹き込んでいくことで、鳴りも向上し、コントロールも効くように鳴ってきたのがだいたい一年後で、教えを乞うプレイヤーさんにも評価されるようになってきました。

ただしだんだんクセがわかってきたのも事実です。

低音は潜って音程が低くなりやすく、高音は音程がうわずりやすく細くキツい音になりやすい。しばらく他の楽器を使っていたりで持ち替えた時の吹き始めに、顕著にそのクセを感じるので、こなれてフィットするまでに時間がかかります。

これからも大事に育てていく、愛すべき楽器です!


フェイスブック「日本ジャズコルネット協会」という、コルネットでジャズを演奏することに価値を見出す愛好家が集まるページにも参加しています

https://m.facebook.com/groups/169963193183649?ref=bookmarks



余談ですが、昔々、吹奏楽の雑誌が華やかかりし頃(「バンドジャーナル」は今でもある?ようですが「バンドピープル」もよく買ってました。「BJ」は硬派で大人向きでアカデミック、「バンピ」はちょっと軟派で軽いノリでとっつき易い、といった印象)、ウイントン・マルサリスがバックの宣伝ページでコルネット持って写っていた記憶があります。

その時若造だった私は「へぇ~、コルネットでジャズやるんや~」ぐらいの認識でした。(もちろんマルサリスは、コルネットでクラシックのレコーディングも出してますが。イーストマンウインドアンサンブルと演っている「ベニスの謝肉祭」)自分が将来、コルネットでジャズをやることになるとは夢にも思いませんでした。

練習日誌のススメ

いつの頃からか、練習日誌をつけるようにしています。たぶん15年以上になるはず(ちゃんと残っているのは数年分かも?)。

時間の目盛りがついているスケジュール帳に毎日、練習・演奏した時間帯、プレイした内容を書き入れます。欄外に、コンディションの良し悪し、それに対してどういうプランでプレイしたか、効果はあったか、感想や気づきをメモしていきます。

やったことの記録だけじゃなく、前もってこの日のこの時間はどんな練習をするかの計画も立てて、やはりメモしておくようにしています。


いろいろ練習方法を模索している時期に、様々なスポーツ選手のトレーニング法を(主に書籍を通してですが)、私なりに研究したことがありました。

(このブログの「スポーツとトランペット」①〜を参照)それらを参考に、本番に向けたピーキングのサイクルを作るようにしています。日誌を書くことで、その日にどんな内容の練習をどれくらいするのかの目安を知ることはできます。

うまく練習の時間を取って、充実した練習を積んだ上で臨む本番は、いろんなことに余裕ができて良い感触を得やすいですね。

そして日誌を見ればわかる、サボっている時はやはりダメダメなサウンド。レスポンスがすっきりせず、音がハマらない。


練習日誌のススメは、ルーティーンのススメでもあります。

必ず毎日きちんと決めたことをやることは、トランペット上達のためには本当に大事です。

その上で、本番に照準を合わせたペース配分や内容で日々のプレイを重ねることも、絶対にやった方がいいです。

このあたりの考え方は、全くスポーツ選手の考え方と同じ、だと感じています。私自身はスポーツにはほぼ無縁で、ここまできましたが。

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また改めて、このあたりの方法論についても、まとめて詳しく書いてみたいと考えています。

楽器紹介 トランペット YAMAHA ヤマハ

私の初代楽器にしてキャリア前半はメインユース、今もレッスン場での置き楽器として普段から使っています。

高校入学後、半分は自分のそれまでの貯金をはたき、半分は親が出してくれました。思えばあの時「どうせなら良い楽器を買いなさい」と言ってくれた親には、本当に感謝です!(まあその後まさか音大行きたいと言いだすとは想像もしていなかってしょうけど。。。)


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ヤマハの「カスタム」YTR-8335Sというやつです。当時はまだ XENO(ゼノ)がラインナップされる前でした。

最近でも先輩格のトランペット奏者からは「あの頃のこのクラスのヤマハってイイよね~」と言われることがあり、品質は非常に良いです。

30年以上経ちますが、メンテナンスも一応きちんとしているので、外側はメッキの剥がれなど多少ありますが、中身の状態は悪くはありません。

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ファースト楽器がヤマハであったことは、私のらっぱ人生においては大きな意味があったかもしれません。

なんといっても楽器全体のバランスが良く、低音から高音まで鳴りが均質で、奏法に余計なストレスがかからない。

音程が良く、無理な力を掛けなくてもある程度楽器のセンターを捉えたサウンドが得やすいですね。

初心者や、高齢の方女性の方年少の方など、筋力が低くても扱いやすい楽器と言えると思います。

特に音感教育などを幼い時に受けたわけでもない私には、奏法を確立していく上ではかなり助けになったと感じています。


しかし今は私は、楽器のサウンドという面では、ちょっとヤマハは物足りなく感じています。

レッスンで使用する時も、吹き始めは「軽く吹いて良い音してる~、コレコレ、これ良いよね~」という感じですが、しばらくすると何故か「ん?もうちょっと響いて欲しいな」と感じてしまうようなところがあります。

もちろん演奏の現場に持って行っても、フツーに全然問題無いレベルの楽器なので単に好みの問題でしょう。“あくまで個人の感想です”ということで。


口元の吹奏感だけでも常時揃えておくために、楽器をシルキー←→ヤマハ持ち替えで吹くにあたって、マウスピースは同型番(バックの5Cの派生型)を使用しています。

同じマウスピースを2本揃えておくことは、何かあった時のための予備としてもベターです。


ちなみに私の音大時代からの恩師でカナダ在住のDaniel Doyon(ダニエル・ドワヨン)氏は、「Yamaha is best, Bach is better, others are so-so.」という人でした。

(確か一時期ヤマハユーザープレイヤーとして、広告などに登場していたはずです。)

なので私が現在シルキーをメインユースにしていることは、いつ告白できることか


フェイスブックで「ビンテージトランペットクラブ」という、製造年が古い(ここでは2000年より前の)楽器について投稿するページに参加しています

https://m.facebook.com/groups/1482152768731123?ref=bookmarks

この基準でいくと、私の所有楽器は、ほぼ全部ビンテージということになりますね~

まあ、持っている絶対数が少ないのですが。

ミニコラム vol.20 映画の中のらっぱ

アカデミー賞の季節になりました。あまり映画を観に出かけることがない私ですが、去年は珍しく家族と一緒に「行こう!」と決めて2回出かけたのでした。


1つは「美女と野獣」、ディズニーの名作アニメを実写化したもの。これはこれで音楽も素晴らしく、好きな映画。ディズニー映画音楽はミュージカルとして良く出来ているので、結構サントラ持ってます。


もう1つは「ラ・ラ・ランド」でした。

ミュージカル映画としての映像と音楽は、さすがショービズの国の作品!で思わず引き込まれるものがありました。

でもストーリーとしては、ツッコミどころ満載私もジャズが好きで演奏している身として共感できる部分もありましたが、変なノスタルジーを絡められるとなんだかな~音楽って演奏している限り“生きている”し、世の中の娯楽が多様化している中で、商業的に成功しているかどうかを基準に音楽を語ると、かえってことの本質を見誤るような気が私はするんですよね。

まあミュージカルとしては、話の展開を単純化する必要があるのでしょうが。


その「ラ・ラ・ランド」途中、思わず耳をそばだてるようなトランペットの音が!イントロからカッコいい!明るく輝かしいサウンドで、低音から高音へのフレーズとか、ゾクゾクする~

映画のシーンはもちろん“アテブリ”なのですが、プレイヤーが気になって仕方がない。

そしてエンドロールに「ウェイン・バージェロン」の名前を発見して、納得です。


そしてここ2年ちょっと参加しているフルバンドで、バージェロンがメンバーの「ゴードン・グッドウィンズ・ビッグ・ファット・バンド」の作品をかなりたくさん演っているのです難しい


ふと思い出しましたが、昔観たブリティッシュスタイル金管バンドを描いた「ブラス!」という映画も良かったですね。若き日のユアン・マクレガーが出ています。(もちろん“アテブリ”)


余談ですが、ステージ芸術音楽としては、歌劇「アイーダ」の「凱旋行進曲」が、サッカーの応援チャントにも使われて有名です。私のトランペット教室での最近の課題曲です。

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ミニコラム 番外編 ねことらっぱ②

今週のお題「ねこ」



そんなわけで、うちのレッスン室には私の趣味で「ねことらっぱ」がけっこう居ります。


ピアノの上には、トランペットを吹くコと、何か管楽器のコが

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(シルエット的にはクラリネットキューバ音楽に使われるトランペタ・チーナと言われるようなチャルメラっぽいダブルリードの楽器、あるいは古楽器コルネットにも見えなくもない。トランペタ・チーナとは中国風トランペットの意味ですが、種類的にもサウンド的にも全くトランペットとは異なる楽器です。)


横顔のネコはらっぱは関係無いですが、昔初めての海外旅行で大英博物館に行った時のお土産で、古代エジプトの猫像のレプリカです。耳のところにピアスをかけられるようになっている、私のお気に入りです。


そしてこんな絵葉書たちも飾ってます

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藤城清治さんの影絵は、子供の頃の絵本の挿絵で馴染んでいて懐かしい。よく見るとねこもらっぱも居るやん!


私がねこが好きなのは、若かりし頃に迷い猫を拾って来て飼っていたからなのですが、2匹とも数年前に20年以上の長寿を全うして天に召されました。

思い出してみると、2匹ともらっぱはお気に召さなかったみたいです。何度か吹いて聞かせましたが、しまいにはらっぱ見せるだけで逃げるようになってしまいましたから

ミニコラム vol.19 懐かし写真発見!

前回ミニコラム「着物でらっぱ!思い出編」でいろいろ昔の写真を披露しましたが、それらは自分のフェイスブック上で発見したものです。

いろいろ過去の写真を見ていて、他にも面白いのを見つけたので、ついでにアップしてみます♪



2010年たぶん8@ラグタイム大阪:この頃ロングヘアで今より少しはスリムだった珍しくモダンな感じのジャズを演った、メンバー凄かった。しばらくフェイスブックのプロフィール写真に使っていた

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20114@ニューオーリンズのフレンチクォーターフェステイバル:パレード出発の前。後ろに「Bourbon Street」の表示

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20126@大阪梅田ニューサントリーファイブ:自分のグループでトラッドの聖地に出演した記念すべき写真の一枚。この時のメンバーはいまだお世話になってます

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20128@京福電鉄嵐山本線 通称「嵐電」:知り合いのミュージシャンに声をかけられて何気なく演奏に参加しに行ったら、路面電車の貸切パーティーでした。動く電車の中は吹きにくい!嵐山駅では足湯に入りちょっぴり食べて飲んで、押しかけただけなのにギャラまでもらってしまった…↓

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20137@東京五反田ゆうぽうと:メキシコ音楽「マリアッチ」でラテン音楽フェスティバルに出演。楽屋にて。ヘアとメイクを思いっきり盛ってますな~

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スポーツとトランペット③

フィギュアスケートというのは、とても特殊なスポーツだなと、つくづく思います。

氷の上で、体幹の力を最大限使ってバランスを取って滑り様々なポジションを取って、筋力と瞬発力を使うジャンプで回転してと運動が苦手な私には想像を超える技術が要されます。

その上、音楽に合わせて芸術的な動きと表情まで評価されるというのは、かなり複雑なスポーツですね。

ウインタースポーツでいうと、技術系のスノーボードやジャンプ系のスキーでも、形の美しさがポイントとして評価されるので特徴的かもしれませんが、それでもフィギュアスケートは飛び抜けて特殊だと思います。

(スポーツという意味で、昔のなんとなくの点数より、今の1つづつの技や要素に対しての採点方式の方が良いと思います。)

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トランペットに置き換えて考えると、やはりこの楽器もかなり特殊かもしれません。音楽という芸術の表現でありながら、身体の一部を物理的に振動源としてコントロールして、音の長短、強弱や高低を駆使して歌を形作る結構難しいですよ!


そんな風に勝手にシンパシーをもってフィギュアスケート観戦するものだから、ドキドキします。ジャンプが決まるとトランペットのハイノートが決まったかのような興奮だし、スムーズなスケーティングは美しいサウンドのようにうっとり浸れます。


その感覚とはまたちょっと違うのですが、先日、今回の冬季オリンピックフィギュアスケートに関連して、インターネットで面白い記事を読みました。

今の世界の女子トップスケーターの演技を、これまた世界トップクラスのバレエカンパニーのダンサーの方に観てジャッジしてもらう、という内容のもの。

すると意外に、今回上位のメダリストの評価が良くなくて、点数的に低いはずのメダル外の選手が好印象と書かれていました。(記事自体はオリンピックの結果が出る前のもの)


というのは、ロシアの若手スケーターの演技は、いろいろな技が連続していて動きと動きのあいだに身体の形が決まる「間」が無くて美しさを感じない、のだそう。

逆に日本の選手の演技は、ひとつひとつの動きに意味を感じて面白いのだそうです。

技術的に優れていると、できることをなんでも詰め込んでしまって、結果オーディエンスには伝わりにくくなったり意図とは違う印象を与えるのかもしれません。


ジャズトランペッターのウイントン・マルサリスも(技術的にも完璧に近い優れたプレイヤーですが)「昔は若気の至りで、つまらないshow off(見せびらかし)をやったりしたもんさ」と言っているのを何かで読みました。

ジャズのアドリブなんかは、その場その場でつい満艦飾でめいっぱいやってしまいがちですが、ちょっと俯瞰して感じながら、バランス感覚を持って「歌う」のが良いですね。自戒。


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トリノオリンピックでの荒川静香さんの金メダルは、夜通しで観戦してエキサイトしました。心技体のバランスの頂点って、こういうことなんだな~と感銘を受けました。(次の日が、トランペット教室の大きい発表会の準備で、寝不足で大変でしたが、その価値はあった!)

水泳選手のイアン・ソープの本では、本番に向けたピーキングのサイクルなど具体的に書いてあって、私自身の練習の組み立てに大いにヒントになっています。

スポーツとトランペット②

私自身は、スポーツするのは苦手です普段の生活で体を動かすのは苦ではない(ずーっと歩いたり自転車に乗ったり、少々荷物が重くても、あんまり気にしない)けれど、子供の頃から何事も夢中になることは無く。

水泳やスケートも機会があれば参加はするし、トレッキング程度の山歩きも時々はしたし、でも、球技は全体に下手(ボールがあさっての方向に飛ぶ!)、体操系は低レベル(跳び箱は低い、鉄棒は出来るようになるまで時間がかかる)。マラソンや本格的な山登りは「なんでこんなんやるんやろ?」という感じ。

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そんなこんなで、十代の頃から音楽にのめり込んだ次第ですがご多聞にもれず、学校のブラバン吹奏楽)ってわりと“スポ根”なんですよね~

1時間耐久ロングトーンとか、腹筋や走り込みしてから楽器吹くとか今思えば根拠無いこともあったんですが、若くて体力もあって青春してた?!ので、あまりギモン持たずにしているようなところもありました。

ちなみに、中高ブラバン時代はどちらかというと弱小クラブで、顧問の先生の指導が厳しかった訳ではなく、先輩が後輩を代々自己流で教えてるような雰囲気でした。


スポーツ科学の考え方を意識しだしたのは、高校生の頃に読んだ「マジオ金管教本」がきっかけかもしれないです。

当時借りて読んだだけなので、今手元には持っていないのですが、「息を吸う時は、溺れている人が水面に出て来た時のように必死で吸うこと」とか「息を出す時は、練り歯磨きのチューブから中身を押し出すように」とか、感覚をイメージに置き換えるような表現がしてあったと記憶しています。

もう一度改めてじっくり読んでみたい一冊です。


また音大に入ってから、師匠ダニエル・ドワヨン氏から「トランペットを演奏することは、自転車の両輪と同じ2つのタイヤが要る。フィジカルとメンタル、この2つが動かなければ前には進めない」とも言われたことも、私にある視点を与えてくれたと感じます。


実はブラバン時代音大時代はあまり感じなかったのですが、社会人になって、お仕事で演奏したりまた慣れないメンバーやジャンルで演奏したりの場面で、よく「しょうもない」ミスをすることが気になった時期がありました。

自分の技量不足で吹けないことは、対処のしようがある程度わかります。でも、緊張したり何かに気を取られたりで集中力を欠いてミスするのは結構悩みました。


若い時期は練習量をこなすのは、体力もあるのでなんとかなる面もあります(でも本当はやっぱりスポーツ科学の面からも、やたらやみくもに練習するのはダメですが)。

メンタル面は、スポーツのメンタルトレーニングに関する実践的な本を読んだりして、これは誰にも直接教わらなかったことだったので、役に立ちました。

自分に対してももちろんですが、生徒さんに接する時も確信を持って指針を示す根拠になりますね。

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私自身は、元々はどちらかというと鈍臭くて気も小さい、トランペットを吹くには向いていない性質だと感じています。地味な研究と練習でなんとかなってるタイプだと思っています。

その分、自分の人生としてはチャレンジの連続で、面白いものになったかな、と。ちょっと大げさに言うと、ですね。

スポーツとトランペット①

オリンピックもあって、ウインタースポーツ真っ盛りですね。

私もついつい、オリンピックやW杯などのスポーツのテレビ観戦は、楽しみにがっつり釘付けになる方です。

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好きなのは、冬季五輪ならフィギュアスケートスキージャンプですが、今回はカーリングやスピードスケートも面白いし惹きつけられました!

他のスポーツも、サッカー、テニスが中心で、陸上や水泳もよく観ます。


単純に「人間の能力の凄さ」に感動してしまいます。「なんでこんなことできるんやろ?!」というのが好きなんですね。

でもどちらかというと、十代二十代の頃はスポーツ全般に興味が薄くて、こんなに観戦していなかったと思います。

スポーツに興味を持ったきっかけは、サッカー日韓W杯。ボールとプレイヤーの動き、戦略と個々の能力、その視点から観ると惹き込まれて見飽きることが無いです。(ん、もうちょっとミーハーな要素もあったかも?「〇〇選手カッコイイ」とか?!)

そして継続的にいろんなスポーツを追いかけて観続けると、調子の良し悪し、弱点の克服、フィジカルとメンタル、など気になるポイントが出てくるんですね。


そしてそしてやはりというか、単なる楽しみに止まらず、自分の専門のトランペットに結びつけて、スポーツから気付きを得ることがありました。

本番の日に向けてのピーキング、日々のトレーニングの組み立て、演奏に際してのメンタル面をどうコントロールするか学ぶべき要素の宝庫だと思っています。


気がつけばいつのまにか、本棚にこんな本たちが。やっぱり結構ミーハーかも。

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これらの本の内容に関しても、これからブログでピックアップしていければと思います。

テレビ番組でも、アスリートやスポーツ科学に類するものは見入ってしまいます。録画することもありますが、メモを取ったりして役に立ちそうなことは頭に残すようにしています。

また、スポーツに勘案して説明すると、生徒さんたちにもイメージしてもらい易いこともあるようです。


ちなみにちなみに長野冬季五輪の時はキューバへ音楽物見遊山の旅に出ており、バンクーバー冬季五輪の時はアメリカはカリフォルニア州へらっぱ付き現実逃避行滞在していて、この2つのオリンピックに関しては記憶と印象が薄いです。残念。

キューバではどうしてもウインタースポーツは放映されませんよね。アメリカではもちろん放映はあるのですが、ほとんどが有料放送なので情報難民になりました。ネットで結果を知ったぐらいです。)

ミニコラム 番外編 ねことらっぱ①

今週のお題「ねこ」

2/22 にゃんにゃんにゃん、にちなみまして


トランペットの演奏スキルの強化には全く関係ないのですが、近頃は昔と違って可愛い雑貨が売られているのが多い!

私にとっては、ネコと音符・楽器・トランペットの組み合わせは、素通りできない!

特にステーショナリーの類は、何かの陰謀かと思うほど目についてしまうので、ついつい買ってしまう。

とりあえず手元にあるグッズを披露♪



付箋らっぱ柄ねこ柄取り混ぜると一生使いきれないレベルでストックがある最近は文房具売り場の付箋コーナーには近づかないようにしています。これらはほんの一部です。

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ねこがらっぱ吹いてる。

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私は決してキティラーではないですが、これは別。キティがらっぱ吹いてるファイル。裏表。

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そしてこういうオモチャにまで手を出す始末。

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ちゃんと楽器がケースに入ります。

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実はこれには、譜面台にのるサイズの小さいデイリーエクササイズ=基礎練習の楽譜が付いていて、「コレ練習に使える♪」と思って別に取ってあります。拡大コピーして人間サイズにしてあるので、また後日何かの機会にご披露します。