先日、思い出の動画のリンクをご紹介したところ、いくつかレスポンスをいただきましたので、少々ご説明しておこうと思います。
この動画でアップ(おそらくこのステージを聴いてくださったお客様で、ニューオーリンズ在住または観光でいらっしゃったアメリカの方だと思います)されているバンドは、Osaka Hot Cats でメンバーは入れ替わりはしましたが、関西で今も不定期に活動しています。
基本は、大阪での知り合い同士で組んだバンドなのですが、楽器編成上の都合もあって、この時は東京からのプレイヤーにもご一緒いただきました。
トロンボーン 菊池ハルカさん、バンジョー 丸山朝光さん、お二人ともこれまでにも大変活躍されている、素晴らしいミュージシャンです!
他の関西のプレイヤーもそれぞれ皆さん大活躍中!
特に、リーダーでクラリネットの小林昇治さん、歌うベーシスト樋口俊哉さん、お二人はベテランのニューオーリンズジャズバンド マホガニー・ホール・ストンパーズのメンバーとしてキャリアを積まれ、私もいろいろ教えていただきお世話になっている、先輩方です。
この動画での演奏は、私としては無我夢中でしたが、向こうの方には大変温かく受け入れていただきました。
その後ニューオーリンズの街を歩いていると、「あなた昨日、演奏してたでしょ」「大阪ホットキャッツの人だね!」「踊れる演奏で良かった!もっと演ってよ」なんて、声をかけてもらったりして。
心に残る思い出ですね~
動画ではちょっとわかりにくいかもですが、Osaka Hot Cats とバンド名がデザインされたお揃いのTシャツを着ています。
また喪章の黒リボンを袖に付けています。東日本大震災の直後の4月でした。
街で買い物したりしていて私が日本人だとわかると、「あなたの家族やお友達はご無事ですか?」「私たちはみんな、辛い思いをしている人たちの友達、一緒にいて応援してるからね!」「世界中の人たちが、私たちを応援してくれたように、今は日本の人たちを応援していますよ」(この時のニューオーリンズは確か、ハリケーン・カトリーナによる被害から5、6年経った頃で、まだ影響が色濃く残っていました)、そんな言葉をたくさん聞きました。
皆さん温かな気持ち、寄り添う心を表してくれるので、本当に感動しました。
振り返ってみて、あの頃は私自身いろいろ人生で辛い時期だったんですが、自分も素直に人のために言葉を発する、行動できる、そんな風になりたいと感じたものです。