rappappanekoのらっぱ日記

あおいのトランペットよもやま話

ジェンダーとトランペット

偉そーなタイトルで大仰なことを言うつもりではないですが、ちょっと怒りが湧いてきたので。

ニュースで某医大の、入試結果の不正操作について知りました。女性の受験者を意図的に受かりにくくするようにしていた、という内容です。


この手の話題は、タブーというか、あまり皆触れたがらないようにも感じます。私もいつか書いてやろうと思っていたし、たぶんこれからも何度でも書くと思いますが、敢えて今、良い機会なので、私の主張!




女性が医者になったら、「使えない」っていう前提なのでしょうか?だったら、最初から女性を募集しなければ良い。それなら、そういう方針の学校ってことで、それが良いか悪いかは別として、受験する側にも選択する自由がありますから。


出産は女性がするにしても、育児や家庭は男女両方のモノのはず。自分の子供が生まれた男性だって「使えなくなる」はずでしょう?

なんだか「働き方改革」なんて、ただの旗振りにしか見えなくなってきて、ガッカリですね。


「使えない」=「生産性が無い」、なんか最近話題になっている、性的マイノリティー差別発言にも通じる、多様性を認めないしょーもない考え方にも思えますが、それはさておき。


ある事柄に対して、実行できる能力に対して、客観的に判定を下すことはある程度の段階では必要でしょう。今回わかったことは、その最初の客観的判定であるはずの入学試験で、脳味噌にカビが生えたみたいなおっさん達が、しょーもない古い価値観でさえ無い思い込みで、勝手に手心加えていたんだから、タチが悪い。




翻って我が身に尋ねてみれば、音大の受験は受かったものの音大に入れば同じトランペットの先輩には「どうせ女は結婚したら永久就職で、真剣に音楽で食っていくつもりでやってへんやろ」などと暴言を吐かれ、ファンファーレを吹く仕事に行けば始まる直前に主催者に割って入られ「本当にあなた達にちゃんと出来るんですか?!」と危うく止められそうになり(信じられないけど実話。女のらっぱ吹きには出来ないだろうと見た目で判断されたらしい)、パーティー演奏に招かれた先では「他にいろいろ楽器あるだろうに、何を好き好んで女の子がトランペットなんて」と軽口を叩かれ、聴いているお客さんに「ほれ、〇〇に力入れてしっかり吹かんかい」などという今なら完全なセクハラで弄られ(伏せ字は自主規制、口に出すのも憚られる)、リハーサルでは「女性は月に一回不安定で、テンポがちゃんとキープできひんやろ」などとイビられ


最近参加してるビッグバンド(メンバー大半が二十代の若者)で話したら、信じてもらえない。21世紀なるかならんかぐらいの時代のお話です。

今の私なら百万発でも巧妙に撃ち返してるでしょうけど、当時は顔だけ笑ってやり過ごすことがほとんど。悪い意味で慣れっこでしたね。




女と男は、違う。生物学的な役割、筋力や体の構造、思考の傾向、が異なる。これは当たり前のことで、変えようがない。

だからオリンピックを始めあらゆるスポーツ競技では、男子女子を区別するんでしょう。男女が全く同じなら、分ける必要はないですから。

でも、個人の能力や適応性、個性に基づく人間性、そこから生まれる社会的な活動や人間関係に及ぼす影響なんて千差万別で、優劣などつけようが無い。女性であるか男性であるかは関係無い。だからこそ尊い


何が言いたいかというと、「自分がどうなりたいかは自分で決める」「自分の限界は自分で決める」これが大事、ということ。他人が決めることじゃない!

“自分の欲求”と“自分の能力”にじっくり向き合った結果、出来ることを粘り強く続けるかもしれないし、方向転換や違う選択肢を選ぶかもしれない。それもまた、人生の醍醐味として尊いものだと思うのです。




と、随分前に「女性であることを楽しみつつ、らっぱと音楽に真摯に向き合う」というところで落ち着いたワタシ。昔は内心イジけたりした時期もあるけれど、そういう意味では今は幸せですね。

でも、昔のイヤ~な体験もちょっと思い出しちゃって、未だにそんなヤツおるんや!と不愉快になったので、思わず書き書き。

次の世代には、こんな思いして欲しくないな



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筆者近影

青空市場

最近、音楽仲間とメッセージをやりとりしている中で「らっぱで周りの人を元気付けてあげて下さい」と。お互いの安否を確認する中での言葉でした。


大阪北部地震に続き、西日本での豪雨、異例な台風による被害と、この夏はこれまでに自然災害が続いています。

被害に遭われた方に、心よりお見舞い申し上げます。

私の住んでいる地域に直接の被害は無かったのですが、友人知人親戚には何かしら害を被っている方もあります。

周辺の町に出かけていけば、未だ屋根に掛かったブルーシートが目立ちます。



関西出身在住の私に思い起こされるのは、阪神淡路大震災です。ちょうど、駆け出しのらっぱ吹きで、音楽を仕事として意識しだした頃でした。

震災後の混乱(そしてバブル崩壊後の影響もあったでしょう)で、それまで成立していた音楽産業が途絶えてしまったのも見聞きしました。

逆に“被災地特需”みたいな演奏も、実はありました。神戸市長田区の野外の仮設市場のオープンや、復興したスーパーマーケットでのイベント、そんなところでお仕事をいただいたことが何度かあります。

文字通り瓦礫の残る街の風景、そこに再び新しく建つ、人々の生活の場そういう光景を思い出します。


それ以降も思い出せる範囲ですが、新潟地震や東日本震災、熊本地震、などイベントでチャリティー演奏をしたり、何かと音楽を通して復興・支援と関わりを持ってきた部分もあります。



こんな時に、音楽って何が出来るんだろうと、つくづく思います。衣食住に直接関係ない産業は、どうしてもというか当然、後回しになります。


あくまで私的な持論ですが必要以上の娯楽の自粛は、結果的にためにならない気がします。

被災地周辺の観光やイベント、そして音楽含め芸術活動も、中止する対応の一辺倒では、より良い社会活動に繋がらない。余計な風評被害も生む。経済的な活動が滞ると、回り回って資金援助にも影響する。そんな風にも思います。

もちろん、尊い人命が失われ生活もままならない被災地に乗り込んで、娯楽の押し付けをするようではいけないです。人が集まることに対して、安全やインフラの確保も、絶対条件でしょう。

けれど、イベントで応援の気持ちを表明する、直接的に支援の呼びかけや募金活動をする、それも一つの在り方なのではと思います。



実際に今の広島での花火大会を中止したり、来たる東京オリンピックを復興五輪と位置づけたり、そういう個別の案件に答えを出すのは、私の中では手に余りますが実際のハードの問題、金銭面、人の感情の動向、全ての要素が複雑に絡み合っています。

被災地に千羽鶴を送るのは是か非か、というような論争もあるみたいです。


うまく言えませんが音楽で生活をしている中で、自分に出来ることを、したいと思います。

まずはちゃんと仕事して、幾らかでも募金かな。


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写真は記事内容に直接関係ありません。

ミュート紹介 ハーマンミュート

今月はミュートについてもちょっと触れてみたので、これを機会に少しづつ書いてみようと思います。

 

先ずはジャズでよく使うハーマンミュート。

 

ハーマンミュートは、正確には登録商標というか、メーカー名がそのままミュートの種類を表しています。一般名詞としてはワウワウミュート(ステム有りの場合)、チーチーミュート(ステム無しの場合)とか言うこともあります。

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↑これはステムを外したところ

銀色のがアルミ製、銅色のがコパー製

 

そう、最大の特徴は、真ん中に「ステム」と呼ばれる着脱できるパーツがはまっていること。ステムの先を、手で塞いだり開けたりして独特の演奏効果を得られるのです。ちょっとコミカル?

ステムのオープン←→クローズの効果を知りたい方は、吉本新喜劇のテーマとして有名な Pee Wee Huntのバンドが演奏する Somebody Stole My Gal を是非聴いてください!

(私は昔々に、吉本興業主催の音楽イベントに出演する際、この曲を独学?でマスターしました。関西では、必ずウケる鉄板ネタです。トランペット吹かれる方は一発芸としてもどうぞ~)

ステムを外すと、確かにチーチーというような、そしてこもった感じの、哀愁漂う音になります。スタンダードなジャズでは、ほとんどステム無しで吹くのが通例っぽいです。

 

 

残念ながら、直近のビッグバンドの本番ではハーマンの出番は無かったのです。

(なんとハーマンどころかミュートは1種類も使わないことが、直前のリハーサルで判明!!!レアケース当日の荷物が少なくて思わずガッツポーズ!)

 

先日のトラッドジャズの本番では、持っている2種類を1つのステージで使い分けて、吹き心地や音色を実験してみました。

(ビッグバンドやクラシック系で楽譜上でミュートが指定されている場合と違って、自由裁量でミュートが使えるジャンルならではの実験!)

 

 

アルミ製ステム有り:明るい  open-closeの輪郭がはっきりしている

アルミ製ステム無し:チーチー・ジージーと鳴る金属音

コパー製ステム有り:マイルドなワウワウ 鳴りが均一

コパー製ステム無し:こもって柔らかい、遠くから響く音 パワーをかけるとジージー鳴り音程がうわずる

 

改めて並べて続けざまに、取っ替え引っ替えして吹いてみると、違いがよくわかります。

また、吹いてみてその場での感じと、録音して後でチェックした感じも、印象が微妙に異なります。

今まで、「アルミ=薄く柔らかい=軽い音色」「コパー=重い=重厚な鳴り」と思い込んできた面がありますが、今回は良い意味で裏切られたというか、特徴をよく知れたので良かったです。

ただし、、、

“あくまで個人の感想です”。私が奏法的にパワーが足りなくて、コパーミュートは鳴らしきっていない感は有ります。また、今回はバックのコルネットを使っていましたので、楽器との相性はもう少し実験の余地はあるでしょう。

 

ステム有りと無しでは、かなり吹奏感が違います。私自身は、ステム有りの方が音の抜けが良く音程も比較的安定しているので、吹き易いです。ステム無しにすると音程取りづらく、苦手意識があります。

 

 

ミュート類は、音質を変えて演奏効果を上げるモノですが、プレイの難易度をアップさせてしまうものでもあります。大きい原因は「音程の変化」と「抵抗感」です。

(ミュートを“弱音器”と直訳してしまうと、誤解を与えますね。楽器を替える以上に吹奏感に差異を生じる厄介者ですから

「抵抗感」に対処するには、プレイそのもののスタミナをアップする(アンブシュアの強度を上げる)しかないですが、「音程の変化」は、ミュート着脱の都度チューニングスライドをいじることである程度解決のしようがあります。

 

ハーマンを使う時は、チューニングスライドを、普段より1~1.5㎝ほど長く抜くと、音程が取り易いです。

 

私の周りでは、ベストブラス製のワウワウミュートもよく使用されているのを目撃します。プラクティス(練習用)ミュートもそうなんですが、ベストブラスの製品は、音程への影響が少なくて、チューニングスライドを操作しなくても使いやすいと評価する人が多いようです。

が、音色的に自分の目指すものであるか、ビッグバンドなどではセクションとしての音色の要求もあるでしょうし、そのあたり要検討でしょう。ハーマン製だけでもアルミかコパーかの選択肢があるわけですし。

私自身の体験として、実際ビッグバンドのトランペットセクションで、アルミハーマンを使うよう所望されたこともあります。

 

 

ミュートの使用と音程の変化、チューニングスライドの操作については、近々、自分を実験台にして数値化してみたいと企んでいます。

 

 

☆ワンポイントアドバイス

ミュートでプレイする時、きちんと嵌っていなくてミュートが落ちてしまう、ということは実はよくあります。

本来は楽器の合わせて、コルクで密着すると部分を、削ったり張り替えたり、するべきです。

それ以外にミュート装着前に、ベルの部分に息を吹きかけて湿らせると、落ちにくくなります。

師匠には“コルクを舐めて濡らしておく”という方法も聞いたことがありますが私はやったことはありません~。

 

 

ミニコラム 気をつけましょう!

普段は自室でらっぱ練習しているのですが、滅多にやらないポカをして、楽器を床に転かせてしまったことがあります

今から2年前、家もまだまだ新しく、楽器は買ったばかりの頃。


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不幸中の幸いなことに、バックのコルネットのボトムキャップの部分で、角の部分で一番強度がある箇所なせいか、楽器には全く影響無し。床にキレイに3箇所凹みが。


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別角度で見ると、キャップのギザギザまでキレイに床面に移っているのがわかります。



なんとなくですが、私は楽器のスタンドというものをあまり信用していなくて(ひっくり返しそうな気がして)、普段使う習慣がないのです。ケースを広げてそこに置いたり、が多いです。

(床に置いておいたのをマトモに踏んづけて曲げて、修理に出した前科アリ

「こんなんあかんのかな」と思いつつ、尊敬する先輩が「僕もそうなんや」というのを聞いて、まあ良いかと現在に至ります。


でも、転かしたらダメなのは一緒、気をつけねば!


マウスピースの取り違え…

この週末は、茨木ビッグバンドフェスティバル というイベントに出演しに行きました。

 

 

本番前にスタジオでリハーサルをするということで集まったのですが、いざ楽器を出す段になってやってしまいました

フリューゲルのマウスピースと間違えて、コルネットのマウスピースを持って来てしまいました。。。当然、フリューゲルにはめると“ごそごそ”で駄目でした。

 

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コルネットのマウスピースをはめたところ。違和感アリアリ

 

 

急場凌ぎで、トランペットのマウスピースをはめ替えて、リハーサルは吹きました。

う~ん、フリューゲルとは別モノの音ですね。

 

フリューゲルのマウスピースは、いわゆる「V字型カップ」で、円錐管の楽器によく合い、柔らかい響きがします。

トランペットのマウスピースは「U字カップ」など言いますので、エッジの有る明るい音がします。

 

フリューゲルにトランペットのマウスピースをつけたところ。

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マウスピースの入りが浅い分、全体の管長が長くなるので、楽器本体のチューニング管は短めにしてみましたが。

リハで実際に曲を吹いてみると、音はちゃんと当たるし吹きにくい訳ではないけれど、音程が合わない。音色の聴こえ方がかなりいつもと違う分、周りの音と合わせにくい。サウンドがブレンドしない。

あれこれじたばた、試しているうちにリハは終了。

 

 

本番に家人が聞きに来てくれるので、フリューゲルマウスピースを持って来てもらおうとしましたが、連絡が行き違いになってその作戦も不可能に。

 

「ハンス・ガンシュ(クラシック分野でのトランペット奏者)は、フリューゲルにトランペットのマウスピースつけて吹いてますよ~」と後輩に慰められ?つつ、まあ乗り切るしかないなと現場に向かったのですが

フェスティバルそのものが、台風接近で警報が出たために、イベントの途中で中止になるというオチ!

今月は、もう2件も本番飛びました。いずれも理由は天変地異の類なので、もちろん不可抗力ですが。この台風で、大きな被害にならないことを祈ります。

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そもそも、なぜ私がマウスピースを取り違えて持って行ってしまったか、、、最近とあるらっぱ吹き氏からビンテージもののトランペットやコルネットを、何点か買い受けていて、つい数日前にもひとつ受け取ったのがあって、本番の前日ついついイイ気になって、今までの楽器を並べて取っ替え引っ替え試し吹きしていたのです。

で、最後にマウスピースをまとめて水洗いし、ケースに入れる時に、コルネットとフリューゲルのマウスピースをそれぞれ間違ってしまってしまった、と。

本番前はやっぱりちゃんと、中身を確かめないと駄目ですね!反省。

 

 

それにしても、きちんとした大きいステージで、「トランペットのマウスピースでフリューゲルを吹く」という、壮大な実験の機会がお流れになってしまったのは、今更ちょっと残念だった気がします。私もこれから、もう間違えないように気をつけるだろうし。

ミュートの修理 はみ出し話

先日、とあるパーティで演奏して来たのですが、その会場でトランペットのミュートを発見。いわゆる「置き楽器」ならぬ「置きミュート」?

(実はお店の関係者に私の元生徒さんがいるので、彼の持ち物かもです)

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聞いたことがないメーカーのもので、「Chukan」とあります。おそらく日本製???(どなたかご存知の方いらっしゃったら、是非教えて下さい!)

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ちょっと吹いてみたところフツーのアルミ製ハーマンミュートの鳴りに近かったです。

ハーマン社製と比べると、ちょっと縦に細長い。

そして年季が入っている感じで、凹みがあちこちに。これはなかなか修理は難しそうですね~

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そのライブ中に見つけましたが、私のコパーハーマンは、コルクの欠けがだんだん広がっている要補修。着脱時に楽器を傷つけないうちに!




この時のパーティー会場のレストラン goo note さんは、雰囲気も料理も本当に◎の、ライブもできるお店。情報は

https://m.facebook.com/goonote2010/?rc=p&ref=bookmarks&notif_t=feed_comment

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こちらのレストランのオープン3周年を、バンドでお祝いさせていただきました♪お客様にはハッピーバースデイのサプライズプレゼントで、会場も練り歩き♪

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出張演奏のバンド派遣なども承っておりますので、お気軽に私めまでご用命下さい!(ちょっとコマーシャル

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バーンスタイン生誕100年記念に思う

昨年の7月連休には、演奏旅行で、人生初の北海道を楽しんでいたな~と思い出す今日この頃。

たまたまなんですが、札幌での宿の近くの公園内に音楽ホールがあり、“バーンスタイン・プレイス”と呼ばれる銅像がある一角が、美しい緑の中にありました。

ニューヨークフィルの指揮者であり、作曲家、ピアニストとしても活躍した、レナード・バーンスタインです。

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私が一番最初にバーンスタイン(の作品)に出会ったのは、高校二年生のブラバン青春真っ盛りな夏のことでした。

その夏の吹奏楽コンクールで「キャンディード序曲」を演ったんです。テレビ音楽番組「題名の無い音楽会」のテーマ曲で使われていたので、ご存知の方も多いかも。カッコいい曲です!

前年までは夏のコンクールはフレンチホルンで出場していたので、トランペットで演奏する初めてのコンクール曲だったので、余計印象深いのかもしれません。

その時演った吹奏楽アレンジ版では、1番トランペットの最後の音が譜面上の“上のファ”で、苦労しました。その時に初めて、トランペットの“上のファ”は、音程がはまりにくく音自体が鳴りにくくて外しやすい音だと認識しましたね~。

(事実、つい最近もフルバンで、サックスと一対一のユニゾンメロディがあって、この音だけ特に合わないこと合わないことかなりギャンブルでした。)


その後「ウエスト・サイド・ストーリー」にどハマりして、レンタルレコード店(古っ!なんか自分がスゴい年配者な気がしてきた高校生の時ですよ~)で音源借りてカセットテープに録音したものを、 繰り返し聴きました。全部英語で歌えるかも?というとこまで聴き込んだ覚えがあります。

最近、劇団四季でミュージカルのステージも観に行ったことがあります。イイ曲多いです♪


成人してからは、バーンスタイン指揮ロンドン交響楽団の京都公演に行くべく、チケットを買いましたがその年のバーンスタイン日本ツアーはパシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)での札幌からスタートする予定が、ツアー直前にご本人は体調悪くなって帰米されて、残念ながらそのままお亡くなりになりました。プログラムにウエストサイドの組曲があったのですが、私にとっての“バーンスタイン自作自演生視聴”は幻で終わったのでした。

(コンサートへは行きました。有名演奏者が出演しない場合はチケットの値段が下がり、“差額”が払い戻されるということを知りました。コンサート自体をキャンセルして全額払い戻しも可能でした。演奏は素晴らしかったです!)

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冒頭で触れた、札幌のバーンスタイン像は、PMFへの彼の貢献を讃えた記念碑なのですね。



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この春上京した時、初めて上野公園を散策してきたのですが、ちょっとした好奇心で東京藝術大学のエントランスあたりも出入りしてみたんです。そこで見つけた、特別イベントのお知らせ。

今年は、レナード・バーンスタインの生誕100年を記念して、世界中で催し物があるのでしょうね!

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余談の余談、の思い出

バーンスタインに認められて世に出た日本人指揮者に、我が町京都出身の佐渡裕さんがいらっしゃいます。

実は、佐渡裕さんのお父上と偶然お会いして、お話ししたことがあります。もう10年近く前の出来事で、向こうでは私のことなどは覚えてられないかもしれないですが

神戸ジャズストリート」出演の夜に、ミュージシャン同士で「デイ・バイ・デイ」というお店でセッションを楽しんでいた時のこと。お仲間数人と演奏を聴いておられた佐渡さんお父様に、お店のママさんがご紹介下さったのです。

「良い音してますね」と言ってくださったのが嬉しかったです。なんでもお父様もジャズもお好きで、よく神戸にライブなど聴きにいらっしゃるそうで、ジャズ談義に花が咲きました。

佐渡さんも、ジャズトランペッターの原朋直さんとコラボプロジェクトをしたり(確かヤング・ピープルズ・コンサートというシリーズ、これこそバーンスタインの音楽教育者としての流れを汲む活動)、トランペットを教わったり(ご自身はフルート専攻されてた)、ボーダーレスな活躍をされてますね。

お父上も、ジャンルなどは関係無く、音楽を愛でて楽しむお姿に、感じるものがありました。素敵な紳士でした。

ミニコラム これもらっぱ!

京都の祇園祭には、前祭(さきまつり)と後祭(あとまつり)が数年前から復活開催されています。昨日は、後祭の山鉾巡行を観に行ってきました。

 

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京都生まれ京都育ちの私は、宵山などは子供の頃から夜の繁華街をそぞろ歩いたりして楽しんできたものの、“祇園祭の巡行はテレビで観るもの”と思って長い間行ったことがありませんでした。意外に地元の人間はそんなケースが多いように感じます。巡行など観に行くようになったのは、ここ数年のことです。

 

京の目抜き通りを次々行く山や鉾は、近くで観ると本当に迫力があり、美しい。今回は綺麗に暑く晴れていて、見栄えがしました。

懸装品の織物は、いわゆる舶来品のものでギリシャ神話なんかが描かれてるっぽいです。何百年も前の京の町衆の、豊かさや心意気、幸せを願う気持ちが偲ばれます。

 

 

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閑話休題

役行者(えんのぎょうじゃ)山というのがあって、文字通り修行僧が題材の山車なのですが、行列に山伏さんが、法螺貝(ほらがい)を持っていらっしゃいました。

そう、法螺貝といえば、立派ならっぱ属の楽器。前にテレビで見たところ、大きい巻き貝の殻にトランペットのような金属の唄口を付けるのです。

 

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写真では分かりにくいですが、手前の黄色い着物の方が大きい貝を持ってられます

 

 

何年か前に、演奏活動で奈良県天川村というところに行きました。一棟貸しのログハウスを借りて練習したりバーベキューしたり、廃校になった小学校の校舎で演奏したり、合宿気分で夜更かししておしゃべりしたり、楽しい思い出です。

天河大弁財天社にお参りして、芸能上達も祈願しました。(と言いつつ、一応クリスチャンの家庭に育ったのですが

 

再び閑話休題

天川村は、修験の山 大峰山の登山口にあたるのです。天川訪問の前に色々調べていて、修験僧御用達のお店には法螺貝も売られているのをインターネットで見つけて、興味津々だったのですが法螺貝・唄口・法螺貝をぶら下げて持ち運びするための網状の袋?をセットにすると、やはり数万円以上にもなるので、入手は断念。

 

いつか吹いてみたい、と野望を抱いているのですが、はてさて?!

 

 

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それにしても昔は、「コンチキチン♪」の祇園囃子が、アインザッツと音程が揃わない、いや~な音に聞こえたもんですが、年を経るとこれはこれでイイもんだ、と感じるようになりましたね~。

そして今回の発見、太鼓のリズムは意外にシンコペーションも効いています♪

お囃子もとっても興味あるんですが、、、こんな高いところで演奏するのは、高所恐怖症気味の私には無理そうです。。。

 

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こちらの懸装品にはぐるりと、天女のバンド&ダンサーが。琵琶、鼓、シンバルらしき楽器が見えます。

ミニコラム 番外編 気分を上げる

今週のお題「わたしのモチベーションを上げるもの」

 

 

 

今週のお題」に因みまして

 

らっぱ上達に王道は無し、毎日吹くが基本。

 

やれば何かしら見えてくるものあり。そんな時は、自分の成長を感じて充実感溢れる。

 

しかし人生山あり谷あり、何をやっても、押しても引いても、進んだ気配がないことも。

 

やる気を出すために、やり続けるために、必要なのはズバリ“好きなものを持つ”、そして見えるところに置いておく。

 

 

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これですよこれ。

メトロノームとチューナーと楽器クロスを、好きなもので揃える。これでばっちりです!

 

個人の感想です。

ミュートの修理②

ハーマンはアルミの他に、コパーも持っています。

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このコパーは、実はさる方がプレゼントして下さったもので…若かりし頃ビンボーしていた頃に高価なモノなのでありがたかったです。

ところがもう何年も前のことですが、ミュート自体が重いのと、コルクのフィットがいまいち良くなくて、演奏中に落としてしまい、見事な凹みが!!!


しばらく仕方なくそのまま使っていたのですが、文字通り気分も凹んでおりました。

ある時、楽器本体の修理・調整をしてもらいに、行きつけの楽器修理工房に立ち寄りました。本番の後だったので、たまたまこのコパーハーマンも持っていたので、ふと思いついてリペアマンさんに恐る恐る「こんなのがあるんですが」と相談してみるとなんとその場で直してもらえました!修理にかかったのは15分間ほど、500円で!言ってみるもんですね~、有り難い!


これがコパーハーマンを直してもらった跡。キズは付いてしまいましたが、凹みはもうありません!

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コパーは硬く重いので、凹み難いとは言えるでしょう。それに比べるとアルミハーマンは、長年の使用で細かい凹があちこちに致し方無い。

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