rappappanekoのらっぱ日記

あおいのトランペットよもやま話

バーンスタイン生誕100年記念に思う

昨年の7月連休には、演奏旅行で、人生初の北海道を楽しんでいたな~と思い出す今日この頃。

たまたまなんですが、札幌での宿の近くの公園内に音楽ホールがあり、“バーンスタイン・プレイス”と呼ばれる銅像がある一角が、美しい緑の中にありました。

ニューヨークフィルの指揮者であり、作曲家、ピアニストとしても活躍した、レナード・バーンスタインです。

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私が一番最初にバーンスタイン(の作品)に出会ったのは、高校二年生のブラバン青春真っ盛りな夏のことでした。

その夏の吹奏楽コンクールで「キャンディード序曲」を演ったんです。テレビ音楽番組「題名の無い音楽会」のテーマ曲で使われていたので、ご存知の方も多いかも。カッコいい曲です!

前年までは夏のコンクールはフレンチホルンで出場していたので、トランペットで演奏する初めてのコンクール曲だったので、余計印象深いのかもしれません。

その時演った吹奏楽アレンジ版では、1番トランペットの最後の音が譜面上の“上のファ”で、苦労しました。その時に初めて、トランペットの“上のファ”は、音程がはまりにくく音自体が鳴りにくくて外しやすい音だと認識しましたね~。

(事実、つい最近もフルバンで、サックスと一対一のユニゾンメロディがあって、この音だけ特に合わないこと合わないことかなりギャンブルでした。)


その後「ウエスト・サイド・ストーリー」にどハマりして、レンタルレコード店(古っ!なんか自分がスゴい年配者な気がしてきた高校生の時ですよ~)で音源借りてカセットテープに録音したものを、 繰り返し聴きました。全部英語で歌えるかも?というとこまで聴き込んだ覚えがあります。

最近、劇団四季でミュージカルのステージも観に行ったことがあります。イイ曲多いです♪


成人してからは、バーンスタイン指揮ロンドン交響楽団の京都公演に行くべく、チケットを買いましたがその年のバーンスタイン日本ツアーはパシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)での札幌からスタートする予定が、ツアー直前にご本人は体調悪くなって帰米されて、残念ながらそのままお亡くなりになりました。プログラムにウエストサイドの組曲があったのですが、私にとっての“バーンスタイン自作自演生視聴”は幻で終わったのでした。

(コンサートへは行きました。有名演奏者が出演しない場合はチケットの値段が下がり、“差額”が払い戻されるということを知りました。コンサート自体をキャンセルして全額払い戻しも可能でした。演奏は素晴らしかったです!)

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冒頭で触れた、札幌のバーンスタイン像は、PMFへの彼の貢献を讃えた記念碑なのですね。



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この春上京した時、初めて上野公園を散策してきたのですが、ちょっとした好奇心で東京藝術大学のエントランスあたりも出入りしてみたんです。そこで見つけた、特別イベントのお知らせ。

今年は、レナード・バーンスタインの生誕100年を記念して、世界中で催し物があるのでしょうね!

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余談の余談、の思い出

バーンスタインに認められて世に出た日本人指揮者に、我が町京都出身の佐渡裕さんがいらっしゃいます。

実は、佐渡裕さんのお父上と偶然お会いして、お話ししたことがあります。もう10年近く前の出来事で、向こうでは私のことなどは覚えてられないかもしれないですが

神戸ジャズストリート」出演の夜に、ミュージシャン同士で「デイ・バイ・デイ」というお店でセッションを楽しんでいた時のこと。お仲間数人と演奏を聴いておられた佐渡さんお父様に、お店のママさんがご紹介下さったのです。

「良い音してますね」と言ってくださったのが嬉しかったです。なんでもお父様もジャズもお好きで、よく神戸にライブなど聴きにいらっしゃるそうで、ジャズ談義に花が咲きました。

佐渡さんも、ジャズトランペッターの原朋直さんとコラボプロジェクトをしたり(確かヤング・ピープルズ・コンサートというシリーズ、これこそバーンスタインの音楽教育者としての流れを汲む活動)、トランペットを教わったり(ご自身はフルート専攻されてた)、ボーダーレスな活躍をされてますね。

お父上も、ジャンルなどは関係無く、音楽を愛でて楽しむお姿に、感じるものがありました。素敵な紳士でした。