rappappanekoのらっぱ日記

松原あおいのトランペットよもやま話

楽器紹介 コルネット Bach バック

本当なら2番目に「楽器紹介」としてアップしたいぐらい、現在活躍中の愛器。

f:id:rappappaneko:20180207235652j:plain

実は昔から、バックへの苦手意識があった私。

最初にヤマハを購入した時、(一緒に行った同じ吹奏楽部のコはバックを購入しているので)私もバックは試奏しているはずなのに、全く覚えていない。

その後、誰かから借りて試しに吹いてみても、なぜかピンとこない。

教える仕事をするようになって、生徒さんの楽器購入のために一緒に楽器店へ試奏に行って、やはり私には合わないな~という印象なんだか的が絞りにくくて高音域や大きいダイナミクスに対応しにくい気がして、ずーっとそう思い込んでるようなところは、正直ありましたね。


今から数年前のある時、地元の京都の楽器店で、やはり生徒さんのマウスピースや楽器の購入に一緒に行って、担当の方が金管奏者だったこともあって、いろいろお話しするようになりました。

ちょうどトラディショナルジャズの演奏活動が広がっていっていた時期で、ロングタイプコルネットが欲しくて、あちこち楽器屋さんに行っては探していたのですが

コルネットそのもの出回る数が少ない上、ロングコルネットとなると、たま~に中古が忘れ去られたように置いてあるくらい。しかも楽器の状態が“博物館レベル・コレクション用”で、正直実際の演奏に堪えることは無いコンディションでした。

(私は基本、ネットではモノを買わないです。一応相場知るために見てはいましたが、資金不足もあって簡単に売り買いする気にはなれなかった

で、今から2年前の夏の“トランペットフェア”でロングコルネットが入荷したと、担当の方がお電話下さり、(ここで試さないと次のフェア売り場に回されてしまう!)試奏しに行ったところ思ったより好感触、というか気に入ってしまい即購入を決めた次第です。担当さんグッジョブ!その節はお世話になりありがとうございました!


作りがかなり丁寧で、低音から高音までよく鳴る印象。バックはだいたいが重厚な作りで、ヘヴィーな楽器ではありますが、それが“金属が振動している”ことをもろに感じるような、独特の響きを作っている気がします。古き良き時代のトランペットやコルネットの良さを思わせて、そこを気に入って買いました。


実はマウスピースを、トランペットとの持ち替えに出来るだけ違和感ないように、バックの5Cにしたのですが、何故か楽器とフィットせずグラつきが同じメーカーなのに、お店の在庫3本くらい試しても合うものが無い!

結局一度輸入元に戻して点検してもらいましたが解決せず、さらに別のマウスピースを2本取り寄せてもらって一番グラつきが少ないもので妥協しました。使っているうちにフィット感は多少改善されたものの、正直「こんなことってあるの?」とは思います。お値段も40万クラスで、決して安い買い物じゃないのに~。

この個体差・製品のムラがあるから、楽器の選定には気をつけないとですね。ヤマハだと(いかにも日本製品らしく)まずこういうことは起こらない、どこを取っても均質、です。逆に、当たり外れはあっても、ムラ=個性とも言えるでしょうけど


そんなこんなで手元にやってくるのに時間がかかり、いきなり乱暴ですが2日後くらいにトラッドジャズ本番があったので、すぐに使ってみました。評判は上々、コントロールは当然イマイチながら、サウンドの良さは高評価でした!

またロングタイプコルネットということでSNSなどに演奏シーンを上げることで、よくご存知の方からはメッセージいただいたり、嬉しいこともありました。


時間をかけて吹き込んでいくことで、鳴りも向上し、コントロールも効くように鳴ってきたのがだいたい一年後で、教えを乞うプレイヤーさんにも評価されるようになってきました。

ただしだんだんクセがわかってきたのも事実です。

低音は潜って音程が低くなりやすく、高音は音程がうわずりやすく細くキツい音になりやすい。しばらく他の楽器を使っていたりで持ち替えた時の吹き始めに、顕著にそのクセを感じるので、こなれてフィットするまでに時間がかかります。

これからも大事に育てていく、愛すべき楽器です!


フェイスブック「日本ジャズコルネット協会」という、コルネットでジャズを演奏することに価値を見出す愛好家が集まるページにも参加しています

https://m.facebook.com/groups/169963193183649?ref=bookmarks



余談ですが、昔々、吹奏楽の雑誌が華やかかりし頃(「バンドジャーナル」は今でもある?ようですが「バンドピープル」もよく買ってました。「BJ」は硬派で大人向きでアカデミック、「バンピ」はちょっと軟派で軽いノリでとっつき易い、といった印象)、ウイントン・マルサリスがバックの宣伝ページでコルネット持って写っていた記憶があります。

その時若造だった私は「へぇ~、コルネットでジャズやるんや~」ぐらいの認識でした。(もちろんマルサリスは、コルネットでクラシックのレコーディングも出してますが。イーストマンウインドアンサンブルと演っている「ベニスの謝肉祭」)自分が将来、コルネットでジャズをやることになるとは夢にも思いませんでした。