今月前半のことですが、本当に久しぶりに営業的なお仕事で演奏の機会をいただきました。
旧知の老舗、大阪のちんどん通信社さんにご一緒させていただきました。
もうそれは、私が駆け出しのぺえぺえの頃からお世話になっていて、楽しくも厳しい現場で鍛えていただいたものです。
(厳しいというのは、私サイドから見て毎回が勉強と勝負で、自分の持てる力がどこまで出せるのか、ということばかり考えていたから。。。
ちんどんさんの皆さんは本当にお一人お一人魅力的で、ユーモアに溢れた優しい方ばかりです。本当に親切にお仕事を教えていただいた、とリスペクトと感謝の念ばかりです。
もちろん社長はじめご一同は、芸事としてパフォーミングアーツを極めていらっしゃるので、私などその点足元にも及ばないのですが。)
楽屋で皆さんにお会いして、本当に嬉しかった!ウイルス禍をくぐり抜けての生存確認!(大袈裟〜)
お仕事そのものはこの時期の定番とも言える、イルミネーションの点灯式でした。年末に向けてなんとなく、心がうきうきしてくる時期。ディキシーの演奏がぴったりのシチュエーション♪
私、レッスン以外で初めてフェイスシールドを着用して演奏しました。レッスン用よりちょっとバージョンアップして、メガネ型の枠にはめるタイプのシートを、楽器が吹きやすいようにスリットを切り込みました。
感想としては、、、「暑い!」「息苦しい!」…そう、意外にシールドの内側が湿気と熱気がこもるのです。1時間吹きっぱなしだと、結構キツめ。冷え始めるこの時期だから良いようなものの、夏とか日差しの下とかは勘弁して欲しいな〜というのが正直なところです。
他の方は、楽器に合わせて見た目にも配慮して、色々と工夫をされてました。クラリネットはミニマム丈の覆い状のマスク、バンジョーはカラー布マスク、ドラムはマウスシールドで。
お客様との距離は十分あったので、ウイルス対策上問題はなかったと思いますが、まだまだしばらく気遣いとマナーを大事にしたいですね。楽しい場の雰囲気も大事にしたいし。
そしてやはり、慣れたベテランメンバー方との演奏は、安心して楽しめる。これぞディキシー、インプロヴィゼーションの愉しみ。打ち合わせに無い曲がきても、「あ、キーはこれでお願いします」「カウントでいきます」と、ドンと来いで♪ テンポチェンジやエンディングも丁々発止で。
楽屋でイベント屋さん担当の方が「打ち合わせほとんどなしで1時間演奏、凄いですね〜」。ちょっと嬉しかった〜。自分のやってきたこと、出来るようになったこと、自分の好きなことを確かめる意味で。
大阪の下町っぽい土地柄なのか、老若男女皆さん手を叩いて喜んで聴いて下さって、本当にこちらまで嬉しくて楽しい現場でした。お子さん方も、楽器の動きにぽ〜っと見惚れてパレードの後をどこまでもついてきてくれたり、笑って踊りながら聴いてくれたり。可愛かった。
余談ですが、家人が学生時代を過ごした地域だったので、見に来て写真を撮ってくれてました。「(私の)演奏現場が久しぶりでこっちまで緊張する」とかなんとか言いながら、でもやっぱり楽しかったみたいです。
このままウイルス状況が落ち着いて、生演奏が気軽に楽しめる世の中が続けば良いのですが。。。