古いジャズが好きで、そのルーツであるニューオーリンズに惹かれ、去年に私としては2回目となるニューオーリンズへの旅を実現させていただいたわけですが。
ニューオーリンズの風土の中で、私が心惹かれているもののひとつに「マルディグラ」があります。
簡単に説明すると、Mardi Gras はフランス語で“肥沃な火曜日”の意味、英語ではFat Tuesdayなどと言うそうです。
キリスト教の祝祭日である復活祭イースター(キリストが十字架に張り付けにされて亡くなった3日後に蘇ったことを祝う)の前に、46日間のレントという断食(実際には食事の節制)の期間があります。
断食に入る前に、飲み食いを含めて大いに楽しもう!という趣旨のお祭りが、謝肉祭(カーニバル)と呼ばれるもの。その謝肉祭の最後の日が、マルディグラというわけです。
復活祭自体が、毎年異なる春分の日と満月の関係から決定されるので、移動祝祭日。当然、マルディグラ・デイも毎年移動します。
ちなみに今年2020年は、2/25がマルディグラです。
※宗派や地域によって、細かい差異はあるようです。ここではあくまで概説です。
ニューオーリンズ・ジャズの曲には、「マルディグラ」を歌ったもの、テーマにしたものがあります。
While We Danced At The Mardi Gras (Dancing At The Mardi Gras)
Go To The Mardi Gras (Mardi Gras In New Orleans)
Mardi Gras Mambo
などなど。
私のイメージですが、どれもトランペットかサックスでリードするのがぴったりな気が。パレード向きなんですね♪
そう、マルディグラの期間中にはパレードが開催されて、フロート(山車)からカラフルなキラキラしたビーズのネックレスが投げられるんですよね。
(日本では某テーマパークで、同じような演出のパレードがあったような…ただし何故かハロウィンのイベントでしたけど!)
私がニューオーリンズに行ったのは2回とも4月で、マルディグラは終わってしまった後なんですが、あちこちに掃除を免れたビーズが落ちてました。庭の木や家を囲む柵に引っ掛かったキラキラを、わざとそのままにして飾ってるような感じもいっぱい見ました。お祭りの名残りが、何とも言えずムードがあると思うのは私だけ?
というか、夜のバーボン・ストリート(ニューオーリンズ一番の賑やかな通り)を歩いていると、建物の2階から誰かがビーズを投げてくるんです!
キャッチしたビーズを、自分のお土産に持って帰ってきましたよ〜↓
↓夜のバーボン・ストリート。よく見ると、道を横切って建物をつないでいるロープに、ビーズがいっぱい引っ掛かっているのが見えます‼︎
せっかくのマルディグラのシーズン到来!(日本で勝手に私が言ってるだけなのだけど)、ちょっとマルディグラについて、調べたり読んだりしてみようと思います♪
余談。
過去記事ではきちんと書いていなかったかもですが…去年のニューオーリンズツアーへは、とあるプロジェクトに呼んでいただくことで参加することができました。
トラッドジャズが好きで、そのより良い演奏を志し活動するミュージシャンを、ピックアップしてニューオーリンズの「フレンチ・クォーター・フェスティバル」に派遣する、という素晴らしいコンセプト!
ツアーのコーディネートに様々な準備、そして何より費用の面で全面的にサポートをいただき、本当に恵まれたチャンスを頂戴いたしました。
今更ながら昨年の自分の演奏活動を思い返しながら、心からの感謝の気持ちを感じています。
そのご縁・ご恩に報いるには、これからも日々を大切に、真摯に音楽に取り組んで、演奏活動を通して人と人を繋ぐような、それを続けていくしかないと強く感じています。
この想いが、届くと良いな…
↑去年のプリザベーション・ホールでのお土産、缶バッジ。プリザベーションホールで売ってるCD類は、1回目行った時に端から端まで大人買いしたので、去年はここでは特に買いたいものが見当たらず。
このニューオーリンズ・ジャズの殿堂では、本当に素晴らしい演奏を聴きました。Rickie Monie リッキー・モニーさんのピアノソロでの賛美歌His Eye Is On The Sparrowには、心奪われました。コンチェルトのよう、ひたすら美しく!
↓来月2/1&2/2には、マルディグラに因んだライブをふたつ。我ながら大胆な企画だな〜