先月は念願のニューオーリンズツアー参加が叶い、その前後は…ツアー準備で東京行き、自分企画イベント、自分リーダーバンドライブ、ニューオーリンズ“ロス”解消すべく再び東京へ春の新宿ジャズフェスを訪ね…(そう、今回のニューオーリンズ行きは、東京のプロデューサーの元でのツアーでした。)
ニューオーリンズでのいろいろは、今ブログ記事にまとめようと四苦八苦しています。それはそれで追い追い上げていくとして。
ニューオーリンズで得たこと、印象的だったこと、改めて音楽やる時に大切だなと感じたことの一部を、雑感として先ずはアップしてみようと思います。
旅自体は本当に楽しくて有意義、絶対にまた行きたい!って思っています。ただ今回は、本番もセッティングされたツアー、演奏で良いところを出したいのがもちろん本音。
結果的には、、、正直自分としては納得いく出来ではなかったです。今頃思い出しても口惜しい。。。
ツアー出発前から前半と体調不良だったこと、過密になり気味な現地スケジュール、なれない環境での緊張、コンディショニングのミス…何を言い訳しても、もうどうしようもないんですが。
私にとっての救いは、共演のプレイヤーさんたちが素晴らしかったこと!
個性的で才能があって、意欲にも満ち溢れ、音楽に対するリスペクトも素晴らしい。私以外は首都圏の方ばかりでしたが、お互い共演経験はほとんど無い状態からの、即席のバンドとは思えないクオリティの高さで、本当に貴重な経験でした。心から感謝です!
そしてもうひとつ、現地オーディエンスさんたちの温かい、真っ直ぐなレスポンスには、感動しました。救われる思いです。
ニューオーリンズには、アジア人は少ないみたいです。なので旅行者訪問の日本人は目立ちます。
私は、今回エントリーさせていただいた「フレンチ・クォーター・フェスティバル」では、日本から行った仲間と共に、インターナショナルステージという、アメリカ合衆国以外からエントリーしたバンドが出演するステージで演奏しました。
昼間のフェスティバルが終わって夕食後は、毎晩どこかのライブハウスに、演奏を聴きに行ったりセッションに参加したり、だったわけですが…アジア人は目立つのもあるのでしょうけど、必ずと言っていいほどそういったライブハウスでは、
「あなたは昼間、インターナショナルステージに出てたでしょ?良かった、素敵だった!」
「次はどこで演奏するのか教えてちょうだい。CDとかは出してないの?」
「私たちはイギリスから(スウェーデンから)毎年来てるの。日本のミュージシャンたちの演奏が聴けて嬉しい!」
と言ってもらえて、嬉しいやら恐縮するやら。
(実は8年前に行ったときも、同じような体験はありました。)
中でも心に染みたのは、
「あのステージで聴いたDo You Know What It Means To Miss New Orleans(邦題:懐かしのニューオーリンズ)は、涙が出るほど素晴らしかった…私たち夫婦2人とも本当に感激したわ、ありがとう!」
…この曲には思い入れがあって、イントロもトランペットフィーチャーっぽく考えていったのに、緊張してアガっていたのか自分自身が段取りを忘れて、音もミスるという痛恨!…それでも、何かを感じ取って下さってそれを教えて下さったお客様には、感謝というかそれ以上の気持ちになりました。ただただ胸がいっぱいになってThank you を繰り返すしか出来なかった…
ステージで演奏した時に大きな拍手、スタンディングオベーションを受けるのとはまた違った、得難い体験でした。
良いプレイを聴いて、プレゼントをもらったような気分の時は、私も見習いたい!
自分のハートが良いと思ったものには、忠実でありたい。惜しみなく賛辞を送りたい。
そんなことを感じたのでした。
そしてやっぱり…自分のコンディションとかその時の環境の不安要素とか、そんなことはさておいて、演奏ではどんな時も心を込めてベストを尽くすことは、本当に大事だと。
たとえ完全無欠な演奏でなくても、聴いてくださる方に何かを残すことはできる、そのことこそが大切なんだと。
PLAY という行為を、「演奏する」ではなく、「遊ぶ」っていうふうにしてこそ、楽しい音が出せるんだと。
帰って来てからしばらくは、なんか夢を見たあとみたいな、ぼーっといろんな考えが浮かんでは消え、自分の置かれている状況や今までやってきたこと、そして将来的なビジョンに想いを巡らせていいました。。。
そして今、、、
トランペット的には、じっくりコンスタントにプレイをビルドアップしています。
音楽の勉強方法も、もっと充実したい。
そして、自分の音楽生活が充実するためには、自信を持って、鋭く感じて発して、自由でいたい。そしてそして、そのためには、きちんと裏付けられた自信が必要。
未熟で一生懸命の時期には、当たり前のようにやっていたことをいつの間にか手抜きになっていないか、横着な態度になっていないか、、、初心にかえる心境です。
「遊ぶ」ために。聴いてくださる方と一緒に音楽を感じるために。
それにしても昔々にデキシーをやり始めた頃、「デキシーって死んでる音楽だから」とか「バーボン・ストリート行ってもジャズをやってる店なんかほとんどないよ〜」とか、誰か言ってたけど、アレは何だったんだ…そんなことないですよ!
(だいたい、“死んでる音楽”なんて、酷い言い草。きっとその人の気持ちが死んでたんでしょう。)
もちろん、クラブ風BGMのやたらビートが重低音の煩いお店も多いですが、でもでもOf course jazz is still alive in NOLA!ジャズ好きの人間は毎晩退屈しませんよ〜
そのあたりも、記事にまとめてレポートしていこうと思います。
ジャズ生誕の地の、風景や空気、食べ物、言葉を直に感じるのは、本当に意味がありますね!その風土が醸し出すものには、魅入られます。
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「フレンチ・クォーター・フェスティバル」のマークがコルネット、イケてるでしょ???
毎年4月の第2週の木曜〜日曜の四日間開催しているようですね。
上記で「ニューオーリンズにはアジア人が少ない」って書きましたが、なんで空港の表示が、英語、スペイン語、フランス語、そして日本語???
確かにニューオーリンズは、スペイン領やフランス領であった歴史があるから、その二つは良いとして、なんで日本語???
そんなに日本人は多いのかなぁ???確かに日本人ミュージシャンやダンサーで、ニューオーリンズ在住の方には何人もお会いしましたが。