rappappanekoのらっぱ日記

あおいのトランペットよもやま話

ちょっぴり早い、夏休みならぬジャズ休み

素晴らしい音楽体験をしてきました!


普段、自分の本番やレッスンのお仕事以外でも、演奏を聴きに行ったりセッションに参加したり、いろいろするようにしています。

一人で練習しているだけでは、実際の音楽に繋げていくのは、なかなか難しい。イメージやアイデアを深めて明確にし、生で聴く良い音の体験を最大限持ちたい


ここ数年間折に触れ上京して、その度にお世話になっているイベントのプロデューサーさん、教えを乞い交流を持つミュージシャン方が、毎夏西日本でツアーを組んでいらっしゃるのは知っていたのですが、この度思い切ってその公演を聴きに旅してみました。

「思い切って」というのは、このツアーの地は西は西でもかなり地方都市部なので、京阪神中心に動いている私にはわりと馴染みの無い場所だったからです。

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ツアーの中で私がお邪魔したのは、その名も「KUMANO JAZZ FESTIVAL」、三重県熊野市です。

個人的に、三重県志摩市賢島以南には行ったことがなかったので、そういう意味でも楽しみにしておりました。仕事柄いろんな場所に行きますが、未知の土地を訪ねるのはいつもわくわくします。


のっけから、よく響くサウンドとスウィングに心奪われてしまいました!

よく知っているミュージシャンが大半でしたが、じっくりお聴きするのは初めてのプレイヤーもいらっしゃいました。総勢15名以上ものステージは、グループ編成を変えたりソロフィーチャーをしたり、バラエティ豊か。スタンダードジャズにオリジナル曲、ラテンナンバーや映画音楽も交えて、3時間のコンサートは、あっという間でした。最後まで聴きごたえがあり、心弾む時間でありました。


らっぱ吹きとしては、私が心から尊敬するトラッドの名手であり師匠でもある下間哲さんと、やはりトラッド系ジャズで大活躍の私の好きなプレイヤー菅野淳史さんが、ひとつのコンサートでじっくり聴けたのは最高でした!

また全員が技術的音楽的に最高レベルのミュージシャンばかりで、美しい音色とクリアなテンポ感、センスのある歌い方というのがいかに当たり前に大切かを痛感させられました。

ジャズの醍醐味、各々の音が繋がってひとつの大きなうねりになっていく、それをライブに感じ続けました。

その上で、お一人お一人がプロのエンターテイナーで、お客様との繋がりを大切にするステージマナーも、とても勉強になりました。


「新宿春の楽しいジャズ祭り」「新宿トラディショナルジャズフェスティバル」でお馴染みのプレイヤーで構成されたこのコンサートは、ひとつのコンサートながら「KUMANO JAZZ FESTIVAL」の名に相応しいお祭りで、言わば“イイトコどり”。プロデューサーご自身も言われる通り、この組み合わせのステージはまず東京では聴くことができない、スペシャルでお得な音楽会でありました。

熊野市含め三重県南部で4公演のツアーを、このハイクオリティーで10年以上毎年続けてこられた、プロデューサーとミュージシャンの皆さまの心意気に、頭が下がります

こんな素晴らしいステージを、もっと多くの人に大都市のみならず全国津々浦々で、そして若いこれからの音楽界を担うプレイヤーさんたちにも、聴いてもらいたい!そんな風に強く感じました。

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ふと思いたって、早めの夏休み旅行ついでに訪ねたジャズコンサートでしたが、元気をもらいました。また新たな気持ちで、音楽活動に取り組んでいきます♪