朝起きたら、とりあえず何をするより前に、すぐにひと吹きするようにしています。
よっぽど体調が悪い時とか、年に1〜2回のバケーションくらいしか、朝練無しにしないように心がけています。
“朝のひと吹き”は、だいたい鳴らないです。でもそこはあまり気にせずに、カラダをきちんと基本からから動かすことにフォーカスします。
大きい“下から上”を意識した深呼吸も、エクササイズとして行います。
とりあえずは、基本になる音のロングトーンと、2オクターブにまたがるレガートとタンギングを、音が鳴らなくても良いので、楽器に息がきちんと通っていることを意識して、ひととおりやります。
姿勢やフィンガリングのスムーズさ、マウスピースへのプレスが最小限に感じるように、身体の中のエアの圧力が最適にコントロールされた状態を心がけます。
そのあと、ご飯を食べたり家事を段取りしたり運動したり、の時間を挟んで、本格的なウォーミングアップのメニューに取りかかります。
ウォーミングアップには、あらゆる要素をひととおり取り入れてます。ロングトーン、
レガート(スラー)、タンギング(アタックや発音)、スケール、アルペジオ、ハイノート、ペダルノート、と全部をひととおり触ります。
一応、バズィングの要素も入れています。
有名なトランペットプレイヤーも、起床後すぐのひと吹きが大事と言っていますね。ヨウコ・ハルヤンネ、エリック・オビエ、北村源三…などなど本やインタビュー記事などで読んだことがあります。
最近では東京のジャズトランペッター菅野淳史さんも、やはり同じことおっしゃってました。真理ですね。
そしてどこでも、どこであっても朝のひと吹きは大事!
キャット・アンダーソンがホテルで練習しすぎてクレームを受けたとかいうエピソードもあり。
エリック・ミヤシロさんも、マウスピースだけでも良いので、唇に当てて常に感触を忘れないようにすると良い、と勧めてられますね。
私も、朝のひと吹きとそれに続く一連のメニューは、自分のコンディションを把握して作っていく上で、毎日欠かせないルーティーンです♪
ウォーミングアップ時に、ピアノなどで音を聴いて音程に集中しながら、サウンドを作るのも大事。
☆ワンポイントアドバイス
ウォーミングアップに関して、自分のルーティーンを持とう!
よく、その日その時に気分次第で、行き当たりばったりのやり方で音を出し始める人を見受けます。これは真の上達のためには、良くないやり方ですね。
毎日同じことをすることで、自分の状態を感じて、自分のサウンドをじっくり聴いて作り上げる作業が可能になります。
トランペットは、ただでもその時の自分の体調や精神状態、音場や気温湿度に左右されやすい楽器です。
ウォーミングアップの時間は、トランペットを吹く自分の身体のベストコンディションを作る重要なポイント。
毎日同じパターンで、自分の音ときちんと真摯に、心を落ち着けて感覚を研ぎ澄ませて向き合いましょう!