らっぱ吹き比べ 本編の様子は↑
先日のビッグバンドリハーサルは、本番の続きで楽器3本持ち!でした。
コルネットは昼間のライブ本番用、夜のビッグバンドリハーサルのためにトランペットとフリューゲル。
そこで思い出したのが。。。
去年の秋の繁忙期、たまたまなのですが、どうしても本番や移動の都合上、コルネット(バックのロングタイプ)でビッグバンドのリハに望んだことがあったのですが。。。これがまた全然ダメでした~。
周りの音と交わらない、セクションでまとまったサウンドがしない、、、自分でも吹きにくいったらありませんでした。
もうたぶん二度とやりません。というか、余裕のある時に遊びで試すのはしてみたいですが、真剣な本番前には、違う楽器でトライするのはリスクが高過ぎますね…
なぜダメだったのか???
その時のトランペットパートには確か、バックを吹いているプレイヤーが居なかった、のもあると思います。
トランペット教室でグループレッスンをしている経験から、同じメーカーの楽器はやっぱり音色的に合いやすいですね。
他に理由があるとすれば、私が昔から感じている、バック特有の“ムラ”かなと考えます。
今も、昔ほどではないにしろ、バックの吹奏感には、“硬さ” “重さ”を感じています。それ以上に、私が吹きにくいと感じる理由は、ダイナミクス(音の強弱)やレンジ(音域の高低の範囲)によって、レスポンスが異なるというか、予想と違うレスポンスが来るというか…“ムラ”感有り。
そのせいか、バテてくるとますますダメ。その先日の本番でも、バテてくるライブ終盤では、予想外のところで楽器が鳴らなくなって、ちょっと嫌だった…
私が師事するジャズトランペットの師匠 下間氏にレッスンを受けた時に、私のバックコルネットを吹いてみていただいたのですが、
ツボ?がわからなくなる、と。
やっぱり、という気がしました。
まあだからと言っても、トラッドジャズの分野では、このバックのロングコルネットは使い続けるつもりです。
基本の音色はやっぱり流石なゴージャス感あって気に入っているんですよね。音色大事!トラッドの分野では、シリアスに譜面的なアンサンブルを追求する場面は、比較的少ないですし。
また、自分の側のこの楽器に対するコントロール力やアジャストする感覚を、まだもう少しは上げていくことは可能だろうと考えているので。
ちなみにですが、師匠のらっぱは写真ではわかりにくいですが、ゴールドラッカーにベル部分のみならずパイプ一本一本に総彫刻が入った芸術的な一品。なんとワイルド・ビル・デヴィソンが使っていた由緒正しいヴィンテージだそうです!↓
画面手前:私のバック ロングコルネット(シルバー)
画面奥:師匠のキング ロングコルネット(ゴールド)
彫刻の見事さが写真でご覧いただければ良いのですが…美しい!
2本ともロングタイプのコルネットですが、師匠のキングの方は、マウスパイプから続いてバルブケーシングに繋がる部分が斜めになっていて、チューニング主管が一風変わった角度で付いています。
一度吹かせていただきながら、師匠のように良い音で吹きこなすことは出来ず。。。抜けが良い印象でしたが。
………それにしても、特にビッグバンド仕様の時はホントに荷物多い!
らっぱが吹けるとか吹けないじゃなくて、荷物自分で運べなくなったら、らっぱ吹き引退やな~~~