ミュートについて書くにあたって、本当は基本的な、ストレートミュートやカップミュートから書き始めるべきかもなのですが、、、
昨年ハーマンミュートから始めちゃったので、次は、これもよく使うプランジャーミュートについて。
お客様にもよく突っ込まれますが、多くのミュージシャン御用達は、例のアレです。トイレのつまりを直す、あのゴム製の吸盤です。
正規品ももちろん楽器店に売ってますし、その方がきちんと取手も付いていて良いのでしょうが…コストパフォーマンス優先で。
私の場合は、トラディショナルジャズのテーマやソロで、その場の雰囲気に合うな~という時に、即興で使うことが多いです。オープン・クローズで音程が滑らかに変わるので、ユーモラスな、またはちょっと切ない感じ、表現しやすい気がします。
また、ボーカルのバックで吹く時なんか、クローズのままで、篭った音、遠くから寄り添うように聞こえる音、そんな効果を狙って使います。
ちなみに、クローズといっても全部閉じません。全部閉じるとまず息が通らないし、音がこもりすぎて、音程も狂います。
私の感覚ですが、指一本分くらい隙間を空けておくのが、良いみたいです。
(だからトロンボーンだと難しいんですよね、楽器を支えながらのミュートのコントロールが…)
プランジャーを用意していない時は、手をお椀状に使ったり、ハンカチやクロスを使って音を吸収させても、それなりの効果は得られます。
私の知り合いで、洋食のライス盛り付けに使うラグビーボールみたいな型を、プランジャーに使っている人がいますね~
そう言えば高校の時のブラバンでは、カップ麺の容器を使ってました。色塗ってシールやテープを貼って、可愛く作ったりして。
発泡スチロールそのままでは音があまりに頼りないので、内側にフェルトを貼ったりしてましたね。
ミュージシャン先輩から教えてもらいました。クーティ・ウィリアムスという、エリントン楽団やベニー・グッドマン楽団で活躍したトランペットプレイヤー、プランジャーに関してイイ仕事してます!