一昨日、地元の楽器屋さんの管楽器担当の方から電話いただきました。
「ヴィンテージのロングモデルコルネットが有るのですが、試奏されませんか」とのこと。
キングの1930年代製のものを買い取られる予定とかで、お知らせを下さいました。
そもそも2年前に今使っているバックのロングコルネットを購入する際も、その前からロングタイプにこだわって探していると相談していて、お世話になりました。
担当の方が私のこだわりをよく覚えていてくださって、購入するかどうかは別にしても、興味があるだろうとのことでの今回のお知らせ。
早速昨日、試奏してきました!
詳細は、まだ買取および購入前の品ということで敢えて書きませんが…良い品でした!
なんと言っても音色が良い。バルブアクションも音程もまずまず。ベースがサテンシルバー仕上げで彫刻の状態も綺麗にキープされている。
比較参考のために、自分所有のバックロングコルネットとキングビンテージトランペットも持参して吹き比べましたが、音色の明るさと音の抜けは遜色無く、むしろ上回っているくらい、気に入りました。
難を挙げると…鍍金(めっき)の剥がれが多少気になる(指が当たる箇所なので致し方無いですが)、リードパイプにわずかな凹み有り、マウスピースの入りが浅くぐらつきが有る、ですかね。
(マウスピースのぐらつきは、バックのマウスピースでは相性によってあるあるネタなので、あまり気にしないようにしてますが。ちなみに試奏用に持参したマウスピースは、私がいつも使っている トランペット用バック5C26-24、コルネット用バック5C)
値段がちょっと想定より高い目なので、即決は出来ず。欲しいけど…いったん冷静に考えます。
ロングタイプのコルネットに拘っているのには、一応理由があります。
ある意味時代の産物であるこの楽器で、トラディショナルジャズを演奏したい思いがあるからです。
ビンテージならなお結構、ということでここ数年ビンテージものをいくつか購入してしまっていますが…
この“ビンテージ楽器の世界”も追求しだすとハマってしまって、アブナイアブナイ…貧乏ミュージシャンなもので。
昔の私なら考えられないことですが、楽器の持ち替えが近年多少平気になってきたから、興味が出てきた、というのもありますね~。
先日の「新宿トラッドジャズフェスティバル」にも、私はもちろん愛用のバックロングコルネットで参加。
私が尊敬するとあるトランペット奏者の方と打ち上げをご一緒したのですが、「さっき本番で吹いてたのは、(今もう作ってない)昔のヤマハのロングコルネット?」と訊かれました。それくらい、バックが今もロングコルネットを作っていることは、楽器に詳しいプロの方もご存知ないみたいですね。やっぱり日本にはなかなか入ってこないからでしょうか。。。
このロングコルネットのおかげで、かなりトランペットプレイヤーさんたちとの交流になっていることは確かですね。
私が地元でお世話になっている楽器店 十字屋さん(三条本店)については↓
https://www.jeugia.co.jp/hall_4.html
年に一回はトランペットフェアあるのでお知らせもらってます。
思い出しましたが、高校入学して買った私にとっての最初のトランペット(ヤマハカスタム、現在同モデルは廃番)も、この場所にあった旧店舗で試奏させてもらって購入しました。懐かしい~
綺麗になってからももちろん、生徒さんの楽器を買いに何度もお邪魔しました。リペアやメンテナンス用品購入、マウスピース検討でもお世話になっております。
何かの時に相談できる楽器店が近くにあるって、心強いですね!
ロングタイプコルネットに対する考察はまた、改めて。
大阪や東京でもかなり機会を見つけては、試奏しているんですが、ビンテージは“当たり”になかなか巡り会いません。