京都の祇園祭には、前祭(さきまつり)と後祭(あとまつり)が数年前から復活開催されています。昨日は、後祭の山鉾巡行を観に行ってきました。
京都生まれ京都育ちの私は、宵山などは子供の頃から夜の繁華街をそぞろ歩いたりして楽しんできたものの、“祇園祭の巡行はテレビで観るもの”と思って長い間行ったことがありませんでした。意外に地元の人間はそんなケースが多いように感じます。巡行など観に行くようになったのは、ここ数年のことです。
京の目抜き通りを次々行く山や鉾は、近くで観ると本当に迫力があり、美しい。今回は綺麗に暑く晴れていて、見栄えがしました。
懸装品の織物は、いわゆる舶来品のものでギリシャ神話なんかが描かれてるっぽいです。何百年も前の京の町衆の、豊かさや心意気、幸せを願う気持ちが偲ばれます。
閑話休題。
役行者(えんのぎょうじゃ)山というのがあって、文字通り修行僧が題材の山車なのですが、行列に山伏さんが、法螺貝(ほらがい)を持っていらっしゃいました。
そう、法螺貝といえば、立派ならっぱ属の楽器。前にテレビで見たところ、大きい巻き貝の殻にトランペットのような金属の唄口を付けるのです。
写真では分かりにくいですが、手前の黄色い着物の方が大きい貝を持ってられます↑
何年か前に、演奏活動で奈良県の天川村というところに行きました。一棟貸しのログハウスを借りて練習したりバーベキューしたり、廃校になった小学校の校舎で演奏したり、合宿気分で夜更かししておしゃべりしたり、楽しい思い出です。
天河大弁財天社にお参りして、芸能上達も祈願しました。(と言いつつ、一応クリスチャンの家庭に育ったのですが…)
再び閑話休題。
天川村は、修験の山 大峰山の登山口にあたるのです。天川訪問の前に色々調べていて、修験僧御用達のお店には法螺貝も売られているのをインターネットで見つけて、興味津々だったのですが…法螺貝・唄口・法螺貝をぶら下げて持ち運びするための網状の袋?をセットにすると、やはり数万円以上にもなるので、入手は断念。
いつか吹いてみたい、と野望を抱いているのですが、はてさて?!
それにしても昔は、「コンチキチン♪」の祇園囃子が、アインザッツと音程が揃わない、いや~な音に聞こえたもんですが、年を経るとこれはこれでイイもんだ、と感じるようになりましたね~。
そして今回の発見、太鼓のリズムは意外にシンコペーションも効いています♪
お囃子もとっても興味あるんですが、、、こんな高いところで演奏するのは、高所恐怖症気味の私には無理そうです。。。
↑こちらの懸装品にはぐるりと、天女のバンド&ダンサーが。琵琶、鼓、シンバルらしき楽器が見えます。