大きい方は、何度目かにメキシコへ演奏旅行に行った際、泊めていただいた現地の方にいただいたものです。そのお家は、某航空会社の創業者一族の方のもので、夢のようなお屋敷でありました。
トランペットをやってる私に、「ヨーロッパ由来のアンティークなんだけど良かったら貰ってください」と。飛行機持ち込みで結構苦労しました。今から思えば、私ってモノ好きやなと思います。
現代のトランペットと比べたらよくわかりますが、管長はほぼ同じみたいです。
編み込んである飾り紐もオリジナルみたいです。だいぶ色褪せてます。
電灯のスタンドとしてリフォームして使ってらしたようです。マウスピース部分にネジが埋め込まれていたり、朝顔が台座に釘付けされていたりなので、残念ながら吹いてみることはできません…
マウスパイプにチューニングスライドが付いているタイプです。ん?信号ラッパでもチューニングするんかな?
凹んでるのはたぶん貰う前から。まあ興味のない人にとっては、ただのガラクタです。今はうちのレッスン室に飾っています。
小さい方は、同じようにレッスン室に飾っています。初めて海外旅行行った時のもの。イギリスにホームステイに行きました。独りでロンドンを訪ねて、とある広場で蚤の市で売っているのを偶然見つけて自分用のお土産に購入。もっと大きいのとかたくさんあったように覚えていますが、持ち運び第一でかわいいサイズを選びました。
マウスピースがなんだか、口が切れそうな感じで怖いです。作りもチープですが、一応無理矢理音は鳴らせます。
どちらも違う時に違う場所で手に入れたものですが、作られた年代がそんなに大きくは違わないんじゃないかという気がします。
マウスピースの形状やベルの材質、管を継いである箇所、補強の板が付いている曲線部分の位置、なんかがかなり似通っています。
ざっくり100~150年前くらい???ざっくり過ぎ。
ナチュラルトランペットとは、音程(管長)を変えるための、バルブやキーが付いていない、シンプルな1本の管から成るトランペットのこと。
唇の振動の変化だけで音の高低を変えます。この場合、倍音列しか鳴らすことはできないです。
信号ラッパとして、軍隊なんかで使われたりしました。
ホルンにも、ナチュラルホルンがありますね。こちらはかつては、広い野外で狩りの時や、郵便屋さんの配達のお知らせなんかに、使われたそうです。今現在の楽器でもベルの方向が後ろ向きなのは、昔に馬や馬車に乗っている時代の名残で、馬の耳に向かって直接大きい音を吹いてびっくりさせてしまうことが無いように、なんだそうです。
ちょっと前にミニコラム に書いた「ブブゼラ」も、よく考えたら同じ系統の楽器ですね~