rappappanekoのらっぱ日記

あおいのトランペットよもやま話

ミニコラム vol.29 レコードジャケット

これは、ずっと昔のレコード時代の遺物。数年前引っ越す時に、私の家族が発見したものです。
「試聴用」「非売品」とあります。昔々に誰かがステレオレコードプレーヤーを購入した時に、ついてきたんでしょうね。

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ジャケット写真の右側はトランペットですが、左のは…メロフォンですよ、メロフォン!私が中学生でブラバン事始めの時に手にした楽器です。
メロフォンは、アルトホーンをコンサート用の形状にしたものと聞いたような気がするのですが…ここでギモンが。
私があの頃吹いたメロフォンは in F だった記憶があるのですが、アルトホーンは in Eb な筈。「メロフォンはEbだ!」と言い張る人もいます。そして私の記憶が確かなら、中学時代の古い年代ものの行進曲の楽譜ホルンまたはメロフォン用は、裏表に in F と in Eb が対になって印刷されていた気がします。メロフォンには、FとEb両方あるってこと???※脚注参照のこと
ギモンです。どなたか詳しい方がいらしたら、ぜひお伺いしてみたいです!


なんでこの、金管楽器群の写真を使ったのか?なんとなくの雰囲気や見栄えかな…。
マウスピースの感じとかから、旧ニッカン製かそれより前の楽器な気がします。
曲目は以下の画像にとおりです。「らっぱ」っぽい?かな???

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レコードジャケットって良いですよね。何かひとつ世界観を表しているというか。
ただし、収納の面ではCDに軍配が上がります。昔のレコードコレクタさんは、引っ越しが大変とか、床が抜けたとか、聞きますもんね。
と言ってももう最早CDの時代でさえ無いですが…。ジャケットが無いって、ちょっと寂しい。

幸か不幸か私は、ぎりぎりレコード世代とCD世代。一応幼い頃はレコードもプレーヤーも家にありました。
このレコード、どちらかというと「ソノシート」ってやつですね。これも今や死語か。。。


この記事で触れたアルトホーンの“兄貴分”にあたる金管楽器バリトンホーン」については↓

 

「メロフォン」「 ニッカン」についての言及があるのはこちら↓

rappappaneko.hatenablog.com

 

 

※注
円錐管の管楽器群を発明した(使い易いように再構築した、という見方がわかりやすいのでは、と常々個人的に思っているのですが)アドルフ・サックスにより、高音域から低音域を一連の同属楽器で構成されています。木管楽器群はサキソフォン金管楽器群はサクソルン、です。
メロフォンは、サクソルン属アルトホーンの音域の楽器ではあるものの、歴史的には違う発達をしてきた可能性があります。諸説あるようです。
サキソフォンが調性においては、C・F系統(管弦楽で使用)とBb・Eb系統(吹奏楽で使用)にまとめられて、結果的に現在はBb・Ebが生き残っています。(面白いことに私が愛好している古いジャズでは、Cメロディサックスというリード楽器がわりと最後まで生き残っていたらしいです…テナーサックスとほぼ外観も音域も同じ、一音高いだけです。実際の演奏はこの目で見たことはありませんが、京都の楽器屋さんに非売品としてアンティークのCメロサックスが飾ってあったのを覚えています。)
現在の金管楽器は、あくまでBbが主流、Ebは補助的に特殊な使い方で存在します(例外は有り)。でも、もしかしたら、ですが、金管サクソルン属においても、C・F系統の流れもほんの少しはあったのかもしれません。メロフォンは現在の吹奏楽やマーチングバンドに棲息場所を見つけた、生き残りなのかも。

↑いつもいつもこの辺の話になると、動植物の進化の過程を辿っているような気分になります。恐竜のように滅亡してしまったり、シーラカンスのようにどこかでひっそり生き残っていたり…。
浜松の楽器博物館や、ニューヨークのメトロポリタンミュージアムの楽器セクションなどで、確かに深海魚とか恐竜みたいな楽器の進化の現物を見たこともあります。本も購入して読んでみました。これらについてもいつか、記事に書いてみたいです。


話が大きく脱線してスミマセン。。。明日6月6日は「楽器の日」です♪