rappappanekoのらっぱ日記

あおいのトランペットよもやま話

ミニコラム vol.28 絵画の中のジャズ

地元で知る人ぞ知る、半世紀を数えるらしい老舗洋食レストラン。この地に越してきて(と言っても隣の市ですが)、車で通りかかるくらい、地元を特集した雑誌に取り上げられていることは知っていたものの、何年も入ってみることはなかったのです。


それがこの春、ふと気が向いてランチをいただきに入ってみました。当たりでした!いつもたくさんお客さんが見えていたのですが、納得です。

外観は年季が入っていて、明らかに今風では無い。けれど、テーブルや椅子はよく手入れされていて、照明やインテリアは落ち着いている。食器やカトラリーもきちんと揃っている綺麗なもので、フロアスタッフさんの接客も丁寧で心地良い。

何より、お料理が本当に美味しい!前菜から美味しそうな盛り付け、一品一品シンプルに美味しい。メインも食べ応えあり、パンやデザートも自家製。

季節の食材や地元産の野菜などさりげなく取り入れて、毎月メニューを変えて出してられるようです。

ランチはお手頃な値段からいただけて、かなりお得感あります。それでいてコース料理やディナーメニューはかなり本格的なレストランなのでした。

五感と身体中が喜ぶお出かけランチで、感激してしまいました。美味しいものを食べるって、ホントに人生の潤いだ!良い音楽を聴くのと同じです♪

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そんな部屋の中に盛り花がされていて、その向こうに大きな額縁に油彩と思われる絵が飾ってありました。

何か音楽の演奏シーンなのですが、よく見るとニューオーリンズ風のジャズバンドのようです。


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トランペット(またはコルネット)、クラリネットバンジョー(たぶんテナーバンジョー)、そして座っている人が膝に載せているのはウォッシュボードらしき打楽器。

その名の通り洗濯板で、昔はこれで洗濯してたのでしょうけど、今はミュージカル・ウォッシュボードの名で演奏専用のものがインターネットなどで販売されています。この絵のように膝に載せたり、あるいは膝に横向けに挟んで支えたり、首から身体の前にぶら下げたり、いろんな構えで演奏するみたいですね。

その右横の大きいらっぱ状のものが謎なんですがこれはおそらくメガフォン?海外の動画なんかでストリートやパレード演奏の時なんか、歌を歌う時これを使ってたりします。私も実際、オランダやニューオーリンズでそういうシーンを目撃しました。


色合いや造形が不思議な、魅力的で力強さを感じます。ニューオーリンズはスペイン領フランス領を経て、それらの文化の影響で建物なんかが独特の雰囲気です。この絵がそのままバーボンストリートの街角から抜け出てきたような、そんな風にも見える、躍動感があります。


しばらくして違う日にこのレストランを再訪したら、この絵が見えない位置のテーブルだったので、残念。今度行ったら、お店の方にこの絵のことを訊いてみたいな、なんて思っています。



う〜ん、やっぱりジャズ誕生の地ニューオーリンズ、また行きたい!