rappappanekoのらっぱ日記

あおいのトランペットよもやま話

ミニコラム vol.27 ブブゼラ

皆さんは覚えているだろうか、時は2010サッカーワールドカップ南アフリカ大会。試合を観ようとテレビをつけると、なんか中継電波がおかしくなった?と思うくらいのブンブンいう騒音・噪音が聞こえたことを。。。

観客席で皆が口に当てて一斉に吹いていた、それが「ブブゼラ」です。

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現在、うちのレッスン室のピアノの上に鎮座しています。

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当時「なんやろ~???」とネット検索して、通販で数百円、思わずポチってしまいました。カラーチョイスは、私の好きな(勝手にmyテーマカラー)グリーンで。

そしたらやっぱり生徒さんにもいましたよ、同じように気になって買っていた人が。その生徒さんとは「デュエットしてみようか、発表会でサプライズ演奏してみようか」などと言いつつ不発に終わっちゃいましたが。


要は、奏法はトランペットと同じで、唇を振動させて、その響きを管で増幅させているんです。

今回久しぶりに吹いてみたら、基音は中央Cの少し下で、A3のようですね。私はどうもコントロールが悪く、上の倍音は安定して音が出せませんでした

確か長さはいろいろあったように覚えているので、音程どうこうより扱いやすさや好みですね~



唄口側

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普通のマウスピースとは違い、リムが薄い。プラ製品特有の「バリ」があるので、吹く時は押し付けすぎないように、バリで唇を傷付けないように気をつけるべし!サンドペーパーで削って滑らかにしたら良いかも。



朝顔

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やっぱり中国製、チャチいです。。。


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“他人の耳に向かって吹くな”のサインがあります。大音量を直に聴くと、鼓膜を痛めたり、難聴を引き起こしたりの可能性がある、ということでしょう。

やはり特にトランペット系の楽器は、人の耳元へ向けて吹いてはいけません!ダメ、絶対!凶器です。傷害罪成立します!

リハーサルの時や狭いスタジオの中で大人数で吹く時など、らっぱのベルの向きなどに注意しましょう。お互いサウンドが心地良く聴こえるように。

(これ、意外にプロアマ問わず意識しない人が多いです。こちらに向けてうるさく吹く人には閉口してしまいます



この楽器の起源については諸説あるようで、現在ではサッカーなどの応援に使う楽器として、安価で凶器になりにくい?!プラスチック製が主流だそうです。

そういえば、昔ふとした出来心で買った世界の民族音楽全集10枚組CDの中にあった、アフリカの木製トランペットとやらの、“ブィーン!”とジョークのような面白い音が、きっとコレのことでしょう!ブブゼラのルーツになる楽器、少なくとも親戚筋にはあたるかな、と。


日本の法螺貝、オーストラリアのアボリジニの民族楽器、スイスのアルペンホルンとかが、同じ系統の吹奏楽器なのではないかなと思います。金管楽器ではない、唇を振動させて管状の本体で増幅させるタイプですね。


注:ジョークのような音と表現しましたが、決してアフリカの民族音楽を揶揄するつもりはありません。あくまで西洋クラシック音楽の音程感覚の耳で聞くと、極めて不安定で一定しないサウンド、という意味です。

そういう意味では、古楽器コルネットも初めて聴いた時はショックでしたあまりにハモらない音程感で古楽器でいうところのコルネットは、その語源のとおり「角」の形をした縦笛に、リコーダーの指穴と金管楽器のマウスピースが付いたモノ。そらコントロール難しいわなぁ~。。。



…そう言えば、もうすぐサッカーロシアW杯始まりますね!一応可能な限り追いかけようと思います。