皆さんは覚えているだろうか、時は2010年サッカーワールドカップ南アフリカ大会。試合を観ようとテレビをつけると、なんか中継電波がおかしくなった?と思うくらいのブンブンいう騒音・噪音が聞こえたことを。。。
観客席で皆が口に当てて一斉に吹いていた、それが「ブブゼラ」です。
現在、うちのレッスン室のピアノの上に鎮座しています。
当時「なんやろ~???」とネット検索して、通販で数百円、思わずポチってしまいました。カラーチョイスは、私の好きな(勝手にmyテーマカラー)グリーンで。
そしたらやっぱり生徒さんにもいましたよ、同じように気になって買っていた人が。その生徒さんとは「デュエットしてみようか、発表会でサプライズ演奏してみようか」などと言いつつ不発に終わっちゃいましたが。
要は、奏法はトランペットと同じで、唇を振動させて、その響きを管で増幅させているんです。
今回久しぶりに吹いてみたら、基音は中央Cの少し下で、A♭3のようですね。私はどうもコントロールが悪く、上の倍音は安定して音が出せませんでした…
確か長さはいろいろあったように覚えているので、音程どうこうより扱いやすさや好みですね~
↓唄口側
普通のマウスピースとは違い、リムが薄い。プラ製品特有の「バリ」があるので、吹く時は押し付けすぎないように、バリで唇を傷付けないように気をつけるべし!サンドペーパーで削って滑らかにしたら良いかも。
↓朝顔側
やっぱり中国製、チャチいです。。。
↑“他人の耳に向かって吹くな”のサインがあります。大音量を直に聴くと、鼓膜を痛めたり、難聴を引き起こしたりの可能性がある、ということでしょう。
やはり特にトランペット系の楽器は、人の耳元へ向けて吹いてはいけません!ダメ、絶対!凶器です。傷害罪成立します!
リハーサルの時や狭いスタジオの中で大人数で吹く時など、らっぱのベルの向きなどに注意しましょう。お互いサウンドが心地良く聴こえるように。
(これ、意外にプロアマ問わず意識しない人が多いです。こちらに向けてうるさく吹く人には閉口してしまいます…)
この楽器の起源については諸説あるようで、現在ではサッカーなどの応援に使う楽器として、安価で凶器になりにくい?!プラスチック製が主流だそうです。
そういえば、昔ふとした出来心で買った世界の民族音楽全集10枚組CDの中にあった、アフリカの木製トランペットとやらの、“ブィーン!”とジョークのような面白い音が、きっとコレのことでしょう!ブブゼラのルーツになる楽器、少なくとも親戚筋にはあたるかな、と。
日本の法螺貝、オーストラリアのアボリジニの民族楽器、スイスのアルペンホルンとかが、同じ系統の吹奏楽器なのではないかなと思います。金管楽器ではない、唇を振動させて管状の本体で増幅させるタイプですね。
注:ジョークのような音と表現しましたが、決してアフリカの民族音楽を揶揄するつもりはありません。あくまで西洋クラシック音楽の音程感覚の耳で聞くと、極めて不安定で一定しないサウンド、という意味です。
そういう意味では、古楽器のコルネットも初めて聴いた時はショックでした…あまりにハモらない音程感で…。古楽器でいうところのコルネットは、その語源のとおり「角」の形をした縦笛に、リコーダーの指穴と金管楽器のマウスピースが付いたモノ。そらコントロール難しいわなぁ~。。。
…そう言えば、もうすぐサッカーロシアW杯始まりますね!一応可能な限り追いかけようと思います。