私の初代楽器にしてキャリア前半はメインユース、今もレッスン場での置き楽器として普段から使っています。
高校入学後、半分は自分のそれまでの貯金をはたき、半分は親が出してくれました。思えばあの時「どうせなら良い楽器を買いなさい」と言ってくれた親には、本当に感謝です!(まあその後まさか音大行きたいと言いだすとは想像もしていなかってしょうけど。。。)
ヤマハの「カスタム」YTR-8335Sというやつです。当時はまだ XENO(ゼノ)がラインナップされる前でした。
最近でも先輩格のトランペット奏者からは「あの頃のこのクラスのヤマハってイイよね~」と言われることがあり、品質は非常に良いです。
30年以上経ちますが、メンテナンスも一応きちんとしているので、外側はメッキの剥がれなど多少ありますが、中身の状態は悪くはありません。
ファースト楽器がヤマハであったことは、私のらっぱ人生においては大きな意味があったかもしれません。
なんといっても楽器全体のバランスが良く、低音から高音まで鳴りが均質で、奏法に余計なストレスがかからない。
音程が良く、無理な力を掛けなくてもある程度楽器のセンターを捉えたサウンドが得やすいですね。
初心者や、高齢の方女性の方年少の方など、筋力が低くても扱いやすい楽器と言えると思います。
特に音感教育などを幼い時に受けたわけでもない私には、奏法を確立していく上ではかなり助けになったと感じています。
しかし今は私は、楽器のサウンドという面では、ちょっとヤマハは物足りなく感じています。
レッスンで使用する時も、吹き始めは「軽く吹いて良い音してる~、コレコレ、これ良いよね~」という感じですが、しばらくすると何故か「ん?もうちょっと響いて欲しいな…」と感じてしまうようなところがあります。
もちろん演奏の現場に持って行っても、フツーに全然問題無いレベルの楽器なので…単に好みの問題でしょう。“あくまで個人の感想です”ということで。
口元の吹奏感だけでも常時揃えておくために、楽器をシルキー←→ヤマハ持ち替えで吹くにあたって、マウスピースは同型番(バックの5Cの派生型)を使用しています。
同じマウスピースを2本揃えておくことは、何かあった時のための予備としてもベターです。
ちなみに私の音大時代からの恩師でカナダ在住のDaniel Doyon(ダニエル・ドワヨン)氏は、「Yamaha is best, Bach is better, others are so-so.」という人でした。
(確か一時期ヤマハユーザープレイヤーとして、広告などに登場していたはずです。)
なので私が現在シルキーをメインユースにしていることは、いつ告白できることか…?
フェイスブックで「ビンテージトランペットクラブ」という、製造年が古い(ここでは2000年より前の)楽器について投稿するページに参加しています↓
https://m.facebook.com/groups/1482152768731123?ref=bookmarks
この基準でいくと、私の所有楽器は、ほぼ全部ビンテージということになりますね~
まあ、持っている絶対数が少ないのですが。