バリトンはバリトンでも、サックスではございません。このブログでも何度か触れていますが、金管楽器のバリトンホーンです。
音域的には、トランペットのちょうど1オクターブ下=トロンボーンやユーフォニアムと同じです。ちなみに、さらに1オクターブ下=トランペットの2オクターブ下が、チューバの音域です。
(比較対象の各楽器がBb管の場合)
左がバリトンホーン、右がトランペット。1オクターブ低いということは、管の長さは倍になるということですね。
左がバリトンホーン用マウスピース、右はトランペット用マウスピース。ちなみに真ん中はフリューゲルホーン用です。
マウスピースの大きさがかなり違うので、なかなかアンブシュアが絞りきれない。
それでも昔はこんなの絶対ムリ!だったのが、今は少しは柔軟に対応できるようになった気がします。
今月中旬のある日、トランペット吹きの先輩から電話「バリトン、吹いてる?」
私「???…年に何回かですけど」
先輩曰く、生徒さんの発表会でビッグバンド編成のトロンボーンパートが足りないから、バリトンでも良いから吹いてもらおう、ということらしい。
いつもバリトン吹く時は、ほぼ暗譜した曲をベースラインしたりアドリブしたりと、譜面無しで自由に遊んで吹く感じ…シビアに譜面を吹いたことがない。
しかも譜面は低音部記号(ヘ音記号)の実音記譜。私自身はBbの固定ド音感。高音部記号(ト音記号)なら実音でもいつもやってるので読み替えはOKなんだけど…
時間も無いので結局書き換えせずに、読み替え移調で乗り切ることにしました。目を慣らすのに手間がかかった。~
初級中級者向けのアレンジとはいえ、1週間で15曲(当日初見の曲もアリ!)、当日通しリハのみで本番。まさかのバリトンデビューとなりました。
このバリトンは、見ての通り中古で最初はこーんな見てくれ悪い状態だったのですが、メンテナンスを重ねて今の状態に…これについてはまた別のコラムで。
案の定アンティーク過ぎて、音程には苦労しました。。。
メーカーは、ニッカンです。日本管楽器、今のヤマハの管楽器部門の元になった製造会社です。ベル部分の彫刻にNIKKAN TOKYOと読めます。