rappappanekoのらっぱ日記

松原あおいのトランペットよもやま話

ミニコラム vol.5 ベル麻痺

今年を振り返ってインターネットでニュースを見ていて、気になる記事から。(元の記事は削除されたりしているので、概要のみです。記憶に基づいているので「フェイクニュース」にならないような記述をしています。)


芸能人が私生活や容姿についてあれこれ取りざたされるのは世の常ですが、私の印象に残ったのは、とあるハリウッド女優さんの健康状態についての告白記事。

私も好きな女優さんなのですが、健康美にあふれたルックスが激変して「激ヤセ」と言われるだけでなく、「ベル麻痺」を患っていたという話です。


ベル麻痺というのは、顔面の神経が麻痺して筋肉のコントロールが出来なくなってしまう病気です。

私がことさら「ベル麻痺」という言葉に反応してしまうのは、金管楽器奏者に散見される病気という認識があるからです。

確かかなり昔に、管楽器専門誌にも特集記事が掲載されていたと思います。


私の周りにも、ベル麻痺の疑いで楽器演奏が不調になってキャリアの危機に立たされた経験を持つプレイヤー(トランペット、トロンボーン)が、少なくとも45人は居ます。

中にはそれによって、演奏活動を諦めた方も

原因は不明、よってダイレクトに即効性のある治療は出来ないそうです。


このハリウッド女優さんの場合もですが、精神的なストレスが原因とも言われています。

真面目に楽器を極めようとする方が気持ち的にも追い詰められるような状況で、疲労の蓄積と相まって、発症する病気という印象があります。


少なくとも私の知っているケースでは、どうも練習をし過ぎるほど練習の虫で、疲労から回復することなく毎日練習をし続けて、この病気になる、というパターンのようです。

そして、音が出なくなって演奏の場から離れ、再び演奏のお仕事に復帰するまでは、本当にみなさんそれぞれ苦しまれます。仕事を続けられるかどうかは、周りの理解や運もあると思います。話を聞くだけで辛い


トランペットをはじめとする金管楽器は、毎日のトレーニングが欠かせないですが、そこはスポーツと同じ。練習方法のバランス感覚と、疲労からの回復のサイクル、はより上達するためのカギになりますね。


ちなみに私は、ベル麻痺にこそなりませんでしたが、「顎関節症」にはなりました。たぶん何か、トランペットを吹くことによる体への負担が原因だったと思います。今も、疲れている状態で欠伸などする時は、顎が外れないように要注意です。


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筆者近影