rappappanekoのらっぱ日記

あおいのトランペットよもやま話

3月の演奏レビュー①:トラッドジャズアンサンブル

1月2月は、吹いてもなかなか温まらない楽器の冷えで季節を感じてましたが、今月は三寒四温でそれはそれで不安定。

管楽器は冷えると音程が低くなり、息を入れて温めると結露して水分が溜まり…とちょっと扱いに気を使います。


平均すると週一ぐらいのペースで人前で演奏する機会があるので、練習はコンスタントにしています。

近頃は特に、楽器のコントロールと、演奏時のスタミナ配分が気になっています。

(まあ、これらの課題は、結局のところ常にいつも、なんですが)

去年の秋にマウスピースを替えてから半年、ようやく違和感は無くなってきて、フィットし始めたか?

もうちょっと作り込んでいかないとわからないのかも。


3月半ばには、大阪府南部の富田林にあるカフェで、ランチオンライブをしました。

これは、私のライフワークとも言える、オールドジャズのユニットにての演奏です。

オールドジャズ、トラッドジャズ、クラシカルジャズ…いろんな言い方があるのですが、要はジャズが生まれて100年ちょっと、その最初の方の、コレクティブ・インプロビゼーション collective improvisation =集団的即興演奏 をする音楽ですね。


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これはあんまり、と言うかほとんど楽譜を使わない。少々の打ち合わせと、メモリーとあうんの呼吸で演ってしまう!

このグループは4月で結成丸3年を迎えるところですが、最初の2年は全くリハーサルをせず、それでいて月に1〜2回以上の本番をこなしてきました。

去年あたりから、レコーディングを企んだり、新宿トラッドジャズフェスティバルにエントリーさせてもらうなど、活動が野心的になってきて、ここに来てステップアップの必要に迫られている感じです。


珍しく前日リハーサルもして挑んだこの日の演奏は、まずまず上手くいった手応えあり。

予定調和にならずに、メンバーの曲に対する共通認識が持てたようです。

お子様連れのお客様が多く、バンドの真ん前の席の3歳くらいの男の子が、演奏に合わせて手拍子したり踊ったりで、ノリノリで聴いてくれたのが嬉しかった!


演奏中ずっと美味しそうな匂いで、空腹を刺激され続けたので、ランチの美味しかったこと!

素材にこだわったハンバーガー。

パンケーキをいただいたメンバーも、絶賛しておりました。


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このバンド Street No Chaser の情報は↓

https://m.facebook.com/StreetNoChaser/


この日のライヴ会場 Orange County Cafe の詳細は↓

http://www.occafe.net



追記

ちなみにこのグループは、トランペット、クラリネット&ソプラノサックス(持ち替え)、ギター、ウッドベース、女性ボーカル、という編成です。

ベースがいない時に、私がトランペット→バリトンホーン(低音金管楽器の一種)に持ち替えたこともありました。

メインボーカリストはいるものの、他のメンバーも全員が歌のレパートリー持っています。

みんなでコーラスやったり、日本語の歌詞で歌ったり、というのが、古い時代のジャズ独特かもしれません。


ある日のグループレッスン(後編)


(前編より続く)


次の曲は、ジャズナンバー「C Jam Blues」

メロディーは、全く同じフレーズを3回繰り返すだけのシンプルなブルース曲ながら、音符の歌い方にこだわって演ってみると、カッコよくなる!

そして、ジャズのアドリブソロって、難しそうでなかなか敷居が高くて…と思われがちですが、そこはブルース、実は必殺技があるのです。

「おお〜、なんかアドリブ出来そうな感じ!」

「ほな、次回までにCD伴奏に合わせて、ちょっと遊んでみて下さいね〜」


ここで時間切れ。

もう1曲の課題「When The Saints Go Marchin' In 聖者の行進」の基本の楽譜を渡して、私がデモ演奏をして聴いてもらって、コードネームとハーモニーの宿題を出して、レッスン終了。

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毎回毎回、やりたいことを詰め込んで、あっという間の90分、です。

トランペットはどうしても吹きっぱなしだとバテてしまう楽器なので、途中の休憩でドリンクがサービスで付いてくるこちらの教室は、先生もありがたいですね〜

休憩中も音楽談義に花が咲きます。


さてさて、次回のレッスン果たして、お二人は頑張って練習の成果を発揮できるのか?!楽しみです。



大阪難波のミュージックラフトさんでのトランペット教室は、見学自由、体験レッスン無料ですので、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。

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普段も、他の音楽教室はもちろん、ライブやイベント、バンド練習にカフェと、音楽好きの集まる隠れ家です↓


http://jazz.saloon.jp/web/musicraft/


ある日のグループレッスン(前編)

このグループは、大阪難波のトランペット教室で、平日の夜に月2回レッスンをしています。

場所は、日本橋駅から徒歩5分くらいの便利な場所にある、ミュージックラフトという音楽カフェで、音楽好きの気さくなマスターにお世話になっております。


この生徒さんたちは、二人ともジャズが大好きでトランペットを始めました。

音楽のキャリアも年齢も違うけど、情熱とユーモアのセンスはなぜか似かよっている、良いコンビです。


この日もまず、いつものルーティンとしてチューニングで音を合わせ、ロングトーンでウォーミングアップをみんなで一緒に(もちろん先生も一緒にやります)。

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次に、前回からの宿題「アーバン金管教本」の練習曲を一人ずつチェック。

「いや〜、簡単かと思ってたら、練習し始めたら手強いですね〜」などとボヤく、レッスン歴1年のAくん。

頑張って練習したらしく前回より格段の進歩ながら、まだまだツメが甘い!

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「なんか先生の前でやると、緊張するのか、失敗しますね…」と、B氏。

彼は今の生徒さんの中では一番の古参(10年以上)で、いろんな事情で何度もレッスンを中断していながら、やっぱりトランペットのことが忘れられずに恋い焦がれて、ある日いつの間にかひょっこり教室に戻っていた方です。

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残念ながら二人とも、この日は合格ハンコは押せなかったです。

「次回は、この宿題は最優先で終わらせよう!!!」をキメ台詞にして、次はいよいよ、最近のレッスンのメインイベントへ。


(後編へ続く)

トランペット教室の様子

大阪難波でトランペット教室を開催させていただいている、MUSICRAFT ミュージックラフト さんの様子です。

ライブも出来るミュージックカフェで、中古レコード販売や各種音楽教室もされています。

音楽好きがふらりと立ち寄る、隠れ家的音楽スポットです。

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トランペット教室は基本的にはグループレッスンですが、場合によっては個人レッスンにも対応。

初心者の方がある程度音が出るようになるまで、あるいは音楽理論などを絡めて個人教授する場合、何か特に身に付けたいテクニックをトレーニングする時などは、個人レッスンをお勧めしています。


年に一回、私の生徒さん全員で集まって発表会をする時も、このミュージックラフトさんを会場にしています。

名付けて「らっぱ倶楽部LIVE」。

ライブ気分で演奏を楽しんでいます!


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普段のレッスンでもワンドリンク付きなので、リラックスして音楽に集中できますね。


明日もトランペット教室、月初めなので、また新しい課題曲にトライします!


3/17追記

今夜もココでトランペット教室、充実の90分でした♪

教室開催場所ミュージックラフトさんのホームページは↓


http://jazz.saloon.jp/web/musicraft/


楽器の持ち替え

去年の後半は、訳あって“楽器の持ち替え”というのを頻繁にやりました。

本業はトランペット、ビッグバンドのトランペットパートで持ち替えフリューゲルホルン、そして小編成ジャズユニットにてバリトンホーン。

必要が無ければ決してやらなかったであろう“持ち替え”…ほぼ20年ぶりくらいのチャレンジでした。


マウスピースや楽器を見れば一目瞭然なのですが、む、難しい…。

私自身、決して器用ではなく、またパワーで押しまくるプレイも得意ではないので、四苦八苦しました。

持ち替えた瞬間、口が自分の口じゃないような感覚になってしまうんですよね。

特にバリトンは、しばらく吹くと口が開いてしまうので、トランペットに替えた時によっぽど気をつけてアンブシュア(口の形)を作ってやらないと、音が出ない。


器用に次々いろんな楽器を持ち替えてパフォーマンスする人って、どうしてるんだろう?

気になります。

そういえば、昔々、The Brass (だったと思う。読みは「ジ・ブラス」)という舶来のアンサンブルが日本に公演しに来ていたのを思い出しました。

基本は、金管五重奏だか四重奏で、何人かはトランペット⇄フレンチホルン⇄トロンボーンを持ち替えしながら演奏する、コミックバンドみたいなの。

私は、ビデオ映像しか見たことがない(それも遥か昔のことなので、うろ覚えの情報)ですが、演奏の腕は確かで、かなり超絶技巧もやっていたはず。

パロディー音楽や小芝居を、ホールの舞台と客席全部を使って縦横無尽に繰り広げる感じでした。


私自身は今年また、持ち替えを披露する機会はあるのかどうか???


(持ち替え楽器のマウスピースたちの写真)

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左から、バリトンホーン用(いわゆる中細管というやつ、あまり市場に数が出回っていないようで、探すのに苦労しました)シルキー51B、フリューゲルホルン用(これも楽器に合うシャンクでトランペット用と違和感が少ないやつはなかなか見つからず、トランペットプレイヤー先輩の助けを借りて購入)ニューヨーククラシック5FL、本業のトランペット用のバック5C 26/24(ちょっと特殊なやつ)


過去には、フレンチホルンやってました。

実は私の管楽器キャリアは、中学吹奏楽部でのホルンパートに始まりました。


将来的には、コルネット欲しいです。

オールドジャズ演る時は、やっぱりコルネット

そして出来れば、トロンボーンをマスターしたい。

…持ち替え苦手なわりには、欲張りですね〜

トランペットの近況

今週はたまたま、レッスンのスケジュールが詰まっています。

生徒さんやお借りするレッスン会場の都合で、こんな時もあります。

また週末は、私自身が企画に関わっているライブイベントもあります。


レッスンには、個人レッスンとグループレッスンがあって、「トランペットを持つのは初めて」という方には、最初は出来る限り個人レッスンをするようにしています。

トランペットって、音を出すこと自体がちょっと最初のうちは難しい…

簡単に言うと、楽器自体はただの「筒」で音を増幅して音程と響きを作るだけ、音の振動自体は「唇」をブルブル鳴らしているんですね。

生身のカラダの一部分を、普段の動きには無いようなやり方で動かしてコントロールしようというのは、これは簡単とは言えないかも。

でもその分、音が出るようになった時の喜びは大きいし、ハマる人はハマる!



私もなんだかんだとハマってしまって、ここまでやっちゃった一人です。

今週末のイベントはある意味私のライフワーク、「オールドジャズの魅力を知ってもらってプレイヤーとオーディエンスが一緒に楽しむ」を実現できる場。



忙しい!けど、充実の一週間になりそうです。

週末のイベント情報は↓

https://m.facebook.com/Kyoto7JouTradJazz/




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写真は、現在の私の愛器。

ここ10年ほどは、Schilkeシルキーのトランペット本体に、Bachバックのマウスピースという組み合わせ。

去年は珍しく、マウスピース新調しました。

私は、楽器をいろいろ変えたりということには、どちらかというと興味は薄いタイプかな。


トランペット

トランペットのことについて、書いてみたくなりました。



この楽器を演奏すること30年、教えること15年。

楽しいことも辛いこともありました。

私なりに真剣に付き合ってきて、私自身が経験を通して成長できることも多かったです。



言葉にすることで、何か形にできれば…

そんな思いで、書き始めています。